
今回は、Western Digital(ウエスタンデジタル)のヒートシンクモデルの紹介です。発売当初の記事に加えて、第二の人生としてThunderbolt4ケースに入れた状態でのレビューも追記しました。

ひとつ前のSN850のヒートシンクが密着していないといった、レビューがあり、気になっていたので、SN850Xになってどうなったかを中心に記事を書きます。
追記2025年3月24日:現在の最速は、2025年3月19日に発表された、PCIe Gen5.0対応のSamsung 9100 PROシリーズ(公式パンフレットPDF)です。
待ちに待った本命Samusungが、ブランドの威信をかけて発売した次世代後継商品です。
期待を裏切らない読み書き速度で、2025年1月の発売と同時に売り切れて、3月時点でもまだ入手が難しい、NVIDIA RTX5090を購入する層が、反射的に注文したくなる商品です。
在庫状態が安定していませんが、Amazonさんから普通に購入ができるようになりました。1TBと2TBと4TBの価格が確認できるSamsung 9100 PRO 2TB(Amazonさん)のリンクを張っておきます。
ちなみに、PCIe Gen4.0世代では、Samsung 990 PRO 1TB PCIe Gen 4.0 x4 (最大転送速度 7,450MB/秒) NVMe M.2 (2280) 内蔵 SSD MZ-V9P1T0B-IT/EC 国内正規保証品(Amazon販売)が第一候補です。
2025年3月時点で最速モデルはPCIe Gen5.0モデルのSSDになります。これについては、「最大14,500MB/sオーバーのPCIe Gen5.0 M.2 NVMe SSDについて」に別記事にしました。
この記事は、990PROが登場前にAmazonブラックフライデーセールの割引で購入した時に書いた記事です。現時点でも、ヒートシンク付きモデルでは最速です。
990PROは消費電力を抑えたとアピールされているため、待てるようであれば、990PROのヒートシンクモデルを待った方が、満足度が高いと思います。。。。。
とはいっても、150MBしか差はなく、体感できるほどの性能差はないので、SN850Xヒートシンクモデルの価格メリットはしばらく続きそうです。
WD SN850Xヒートシンクモデルの外観がかっこいいぞ
僕の中では、NVMe SSDというと、Western Digital(以後WD)とSamsung(サムスン)のどちらかを選んでおけば間違いない状態だと思います。
2021年末時点の時には、Samsung 980 PROとWD BLACK SN850の性能が拮抗していましたが、2022年8月31日にWDからSN850Xが登場して、読み込み速度が7300MB/sになり一歩頭が出ました。
ということで、ずっーーーと、Amazonのブラックフライデーセールを待っていました。サイバーマンデーセールともかさなり、目玉商品で出る可能性が高かったためです。
注文時に3週間から1ヶ月待ちとでていましたが、Amazonはそうはいっても1週間ぐらいで出してくれるのがいつものことなので待っていました。
そしたら、やっぱり、12月2日到着しました。はやいぞ!!さすがAmazon。なかなか届かずAmazonの森で迷子という言葉を見たことがありますが、早く届きました。
さて、外観凄くかっこいいです。

持った感じ、ずしりと重みがあり、若干コンテナ風のデザインは、ガンダムを彷彿させます?(なぜに?きっと、ソースネクストのポケトークS機動戦士ガンダム版の影響です)
今回は、時間がないので、完全に自作PCの人向けに一番気になる情報だけ公開します。

とりあえず、消費電力ですが、3.3VDC2.8A(9.24W)となっています。ちなみにSamsung 980 PRO(1TB)は3.3VDC3.0A(9.9W)でした。あまり関係ないですが、若干WDの方が電流が少なくなっています。
さて、つぎは、ヒートシンクと基板の密着具合です。

ぴったりと、チップと密着しています。ばっちしです。
横から見た感じです。

しっかり密着しています。キャッシュ用のDRAMとの間には隙間があるようですが、プラケースの上にのせてみると、反対側がしっかり見えます。
あとから、マザーボードに装着イメージ写真を掲載する予定ですが、良い感じに下から空気が抜けて放熱性が高そうです。
イッヒッヒィヒィっ、これは、たのしみです。
パッケージ
最近は、持続可能な社会でSDGsなどが言われていて、パッケージデザインが見直されています。で、WDはどうかというと、

ジャジャーン、プラケースですー。
湿気も寄せ付けず、デザインもよくなっています。プレミアムモデルにある、厚紙製の高級チョコケースより環境負荷は低いかも?
外観ケース紹介が最初に来ないなんて、順番が逆?そうかもしれませんが、やっぱり、自作PCパーツは絶対性能と、かっこよさが最重要ポイントだと思います。
具体的な性能など
速度比較とか書かないんですか?と聞かれそうなので、一言。。。。とりあえず現時点で購入できるNVMe Gen4の中では最速クラスなので必要ないと思います。
たぶん、体感的にはSamsung 980 PROと変わらないと思います。
追記2022年12月23日:現在の最速は、12月23日に発売された、Samsung 990 PRO 1TB PCIe Gen 4.0 x4 (最大転送速度 7,450MB/秒) NVMe M.2 (2280) 内蔵 SSD MZ-V9P1T0B-IT/EC 国内正規保証品(Amazon販売)です(メーカー紹介では980Proより高速とアピールされています)今僕が買うならこれ一択です(たとえ150MBの差でも値段が下がるのを待ってこれをチョイスします)。
7300MB/sの読み込み性能も、動画編集後の書き出しや、ファイル移動などでメリットがありますが、実動作では7000MB/sもあれば十分高速だとおもいます。
ゲーム用途での速度メリットについて
PCゲーム用途の場合は、インストール時間などで若干差が出ると思います。ただ、550MB/s程度のSATA接続のSSDでも十分サクサク楽しめています。
コンシューマゲーム機に搭載する場合は、搭載メモリーが少なく、ストレージの読み書き速度が重要になると思います。
ストレージ速度の影響が体感で分かる端末として、Apple MacBookのM2 CPUを積んだメモリー8GBモデルがあります。256GBモデルと、512GBモデルでは速度差があり、体感でも差が分かります。
同じM2 CPUモデルのMacBookAirでも、メモリーを16GB搭載したモデルでは、ほとんど違いを感じません。キャッシュ内に収まれば、ストレージ容量はあまり影響がないようです。
Windows系は、メモリーが余りがちなので、CGレンダリングなどでは32GBぐらいは必要ですが、普通にゲームをするなら16GBでも十分余裕があると思います。
4GBや8GBでメモリーがカツカツの場合は、MacOSと違いWindowsではストレージを高速にしても変化はなく、ツッカッカッタような遅さは改善しません。
自作パーツ購入のメリット
自作PCはパーツの流用ができるため、今回のようなプチアップデートのチョイ買いで徐々にパーツのレベルが上がっていくのが面白いのかもしれません。
そして、気がつけば、特別に高額なメーカーオプション部品選択と同等のフル実装のハイエンドモデルに変わります。
記事公開当初、WD SN-850Xなら、この先2年ぐらいまでは高速パーツとして使え、その後は汎用パーツ性能として更に3年ぐらい使えると、書いていました。
ほんとに2年後に汎用パーツとしての人生が始まってしまいました。
購入から2年後のSN850Xは今、Thunderbolt4ケースに入っている
購入から2年と数ヶ月たち、WD SN850は、Thunderbolt4ケースに入れて、MacOSで利用しています。
利用ケースは、SAN ZANG社のアルミニウム製Thunderbolt4/3対応NVMe M.2 SSDケース(Amazon)です。
ヒートシンクが止めピンに干渉するため、ちょっとだけ止めピンの加工が必要です。
最近はThunderbird5ケースも出てきていますが、まだまだ高く宝玉入り交じっている感じがします。何より、Gen4.0より発熱問題が。。。Gen5.0で更に深刻化しており、もうちょっと様子を見た方が良さそうな気もしています。
いっぽう、SAN ZANG社のThunderbolt4ケースは、ネットでそこそこ成功事例が出ていたので、2023年頃に購入して放置していました。
600GBほどのデーターコピーが必要となり、急遽組み付けて利用したところ、最大でも1000MB/s程度のGen2モデルのUSB-Cタイプと比べて、書き込み3200MB/sで読み込み3400MB/s付近まで出ているので圧倒的に速いです。

まず、見た目がかっこいい!!
ヒートシンクの高さの関係で蓋が閉まらないため、持ち出しはできませんが、ファイル移動で大活躍しています。
純正ヒートシンクにより、400GBの動画データの移動でも、息継ぎなしでサクッとコピーができるところが最高です。

Thunderbolt4ケースなので速度的には、3400MB/s付近になっています。

Thunderbolt4対応のケースは、高温になりがちですが、ヒートシンク付きのSN850X HSモデルだから、安心して利用することができます。

縦置きにして、指を近づけると、隙間に空気が通って放熱している感じがする。

室温24℃付近で、200GB程度のファイルコピー中のヒートシンク温度は、51度付近で安定しています。
クリップやホッチキスの針が入ると、ショート必至ですが、ヒートシンクの高さの関係でケースの蓋ができない状態です。
閉めてしまうと熱問題がありそうで悩ましいところです。
最初にも書きましたが、見た目がかっこいいです。
7000MB/s近く出るSSDを、最大でも4000MB/s程度しか出ないThunderbolt4変換ケースで使うのはもったいない気がします。
とはいいつつ、現行で発売中のWD Blueなど、Gen3.0タイプ(3500MB/s付近)のSSDには、DRAM(DDR)キャッシュが搭載されていないため、Mac利用では悩ましいところです。
SSDキャッシュの代わりに、メインメモリーが使われるのは、メモリー増設オプションが高額なMacでは避けたいところ。
あと、実データとは別途USB-Cケーブルでのアドレス関連通信が増えるのは、速度低下しそうで嫌煙してしまいます。
キャッシュレスが増えた中、DRAM付きSSDを購入するんだハイエンドクラス一択状態になっています。
当然WD BLACK SN850Xには、DDRキャッシュが搭載されています。
ということで、メインメモリーをガンガン使うソフト音源のライブラリー保存先としても最高です。
とりあえずAmazonリンク
SSD最速クラスの2強ブランドとなる、Samusung社とWestern Digital社は、自他とも認めるライバルです。
性能も価格も拮抗している両メーカーの主戦場はいつもAmazonから勃発し、自作パソコン専門店に波及して行っているように見えます。
激戦時期は毎年11月頃のAmazonプライムセールや、ブラックフライデーセールなどが多いです。
とは言いつつ、最近は、通年であまり動いていないような気がします。
最速モデルについては、説明が長くなってしまうため、「最大14,500MB/sオーバーのPCIe Gen5.0 M.2 NVMe SSDについて」に分けました。
最速のSSDリストになる自動挿入タイプのAmazonリンクをのせておきます。
Gen4.0対応 NVMe SSDの最速モデルの販売リンク
Gen5.0仕様の最速モデルSamsung SSD 9100 PROが2025年3月19日に発表されました。
発売から3ヶ月間ぐらいは入手が困難でしたが、ようやくAmazonさんから普通に購入ができるようになりました。
1TBと2TBと4TBの価格が確認できるSamsung 9100 PRO 2TB(Amazonさん)のリンクを張っておきます。やっぱり、Samsungは強いです。
2024年モデルのApple M4PRO以上で使えるようになったThunderbolt5では、内蔵SSDよりも速度が出ます。
ということで、2025年6月時点で、僕が追加購入するなら、Gen5.0モデルを選びます。
世界初のGen5.0モデルとなったCrucial社製T700ですが、9100 PROの発表と同じ頃に、2世代目になったCrucial T705 1TB 3D NAND NVMe PCIe5.0 M.2(Amazon直接仕入れ販売)もおすすめです。
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Samsung 990 PRO 1TB(MZ-V9P1T0B-IT/EC 国内正規保証品)
Amazon公式販売ページにて、ヒートシンク付きモデルと無しモデルが選べます。
2025年3月19日にGen5.0モデルとしてSamusung 9100 Proシリーズが出ましたが、Gen4.0世代では最速現役モデルです。
2022年12月23日に発表された990Proは、WDのSSDから更に150MB高速な、読み込み7,450MB/秒で書き込み6,900MB/秒の最大転送速度を誇ります。ちなみに、PCIe Gen4.0 x4での理論上の最大転送速度は8GB/sなのでほぼ限界まで出ています。
国内正規流通品販売のページリンクになっていますが販売と発送の両方がAmazon.co.jpになっていない場合は、正規代理店商品取扱店のパソコンSHOPアーク(MZ-V9P1T0B-IT)などからの購入が安全です。(990 Proメーカー公式情報)
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Western Digital SN850X 1TB M.2-2280 PCIe Gen4 × 4 NVMe WDS100T2X0E-EC
PRO990が登場するまで、僕が購入するなら第1候補のSSDでした。今は2番手です。
読取り最大 7,300MB/秒として2022年8月31日に出たばかりの商品です。
パソコンショップのアークさんのWestern Digital SN850X WDS100T2X0Eでも値段が下がっています。どちらも送料無料で国内正規品なので安心して購入できます。
ライバルのサムスンが2022年12月23日に990Proを発表したため、現時点では第2位になっています。990Proより安くなっています。
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Western Digital SN850X 1TB PCIe Gen 4.0 x4 (最大転送速度 7,300MB/秒)
ヒートシンクが付いているバージョンです。実際に購入して触ってみましたが、後付けでヒートシンクを装着をするより良さそうな気がします。
Pro990の放熱板付きが出ました。990Proより価格が安くなっているためまだまだ強力なライバルです。メーカー公式WD_BLACK SN850Xスペックシート(PDF)
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Samsung 980 PRO ヒートシンクモデル 1TB PS5動作確認済み PCIe 4.0(最大転送速度 7,000MB/秒) NVMe M.2
Samsungのヒートシンクは大人でエレガントな感じのすっきりとしたヒートシンクが付いています。
CPUとGPUの真ん中のスロットで、マザーボード付属のものが基盤サイズとほとんど変わらなかっため、こちらを今使っています。後付けのヒートシンクはピンキリのため選ぶのが大変です。背も低くメーカー製パソコンの増設には良いと思います。
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Western Digital 内蔵SSD 1TB WD Blue SN580 (読取り最大 4,250MB/秒) M.2-2280 NVMe WDS100T3B0E-EC
旧モデルのSN570はM.2 PCIe Gen3×4でしたが、後継のSN580はM.2 PCIe Gen4×4として500MB/sほど高速になりました。消費電力に関する記述がメーカー公式WD Blue SN580スペックシート(PDF)から無くなってしまいました。4.5W(1TB)5.5W(2TB)と明記されている同等クラスのSamsung 990 EVOと同じかなと思います。
1W程度の差であっても、基板サイズが22mm×80mmと小さいため発熱量の差がかなりあります。
SN580とSN850の使用感については、動画編集などで連続したデータを読み書きする場合は感じます。特に100GB以上あるデータの書き込みではバーの進みが違うためはっきりわかります。
SN580はどの容量モデルを選んでも読み込み速度は約4000MB/sと横並びになっています。書き込み速度には同じSN580でも容量ごとに差があり、250GBモデルで2000MB/s、500GBモデルで3600MB/s、1TBから2TBモデルが4150MB/sと差があります。
インストール先として、セットアップが完了すれば実行時に書き込むデータサイズが小さい、ゲーム用途やDAW(DTM)などの音源や色々なプラグインであれば、体感で感じることも少なく、むしろ発熱が少なく省エネのメリットが大きいです。
SN580は低価格帯商品より若干価格差がありますが、知名度が低いNVMeの中には未だに500MB/秒程度のSATA並の速度の物もあります。WD社のSN580ならM.2 PCI3e Gen3スロットに接続しても仕様限界の3500MB/s、Gen4スロットなら約4000MB/sの読み込み速度がきっちり出ます。お互いをライバルと認識している正規流通版のSamusung社とWestern Digital社の商品であれば、販売価格が同じであれば性能はほぼ同じです。