修理が必要な修理交換品の悲劇

こんにちは、ほんとに最近僕は、自作PCの神様に見放されているようだと感じます。ふと「Macに鞍替えしたから見限られたのかもしれない」と頭をよぎりましたが、MacはPCが故障したことがきっかけとなって購入したのです。自作PCの神様、どうか御加護を。

今回は、「保証期間中の自作PCの故障とその対応」と言う記事を書いたので、その後の修理上がりの記事を書くつもりで、撮影しながら作業をしていたのですが、また、代理店に連絡をしないといけない状態になってしまったのです。まさに悲劇です。

はじめに

今気づいている不具合は2箇所です。なんだか、とっても悲しいのですが、これもネタになるかなと思い書いてみることにしました。本当は「修理完了でやっぱり自作PC最高だね!!!」となるはずだったのです。そのつもりで、写真を撮って作業をしたのに、まるで、不具合確認のための記事用の撮影みたいになってしまいました。

万々歳のことは記事に書きやすいけど、トラブルネタは、泣き寝入りという形になることが非常に多く、闇に葬られることも多いと思います。今回は、闇があっても光があるはずだとトラブル三昧のネタを書いてみることにしました。

ホビー三昧Dを運営していなかったら、とっくに新しいマザーボードを購入し直していたはずです。ただ、買い替えたいマザーボードがないのが最大の問題ではあります。

書いているうちに悲しい現実が、好転することを願っています。いや、初めから、行きつけのパソコンショップで、昔のように世間話でもしてワイワイ言いながら買っとけば良かったよ本当に。やっぱり、リアル店舗での買い物の方がいい。というふうにも感じています。

自作PC業界の状況

故障した結果、購入したお店ではないにも関わらず、ドスブイパラダイスさんZOAナガシマさん、出張帰りでよく立ち寄るTUKUMOさん、さらに競合の販売代理店さんなどリアル店舗の皆様が親身に対応していただき、次はここで買うぞぉと思いつつ、なんとなく、ここで好転しないと二度と自作PCを組もうと思わないのではないかと考えてしまうのです。僕にとってみたら、いまがギリギリの分岐点のような気がします。

一方で、忙しい時期には結構乱暴な商売をしていたので、この親切さが逆に業界の危機が現れているのではと感じるのです。

正直、2021年春時点で、自作パソコン業界はかなり閑散とした状態となっています。店員が本気で推すことができる新製品が存在していないだけでなく、入荷待ちばかりで陳列棚が寂しい状況は痛々しくも感じます。

店長さんや店員さんと話してみても、そこが痛いところと感じているようでした。閑散としているのは自粛制限で客足が遠のいているからかもしれません。一方でAIによるビックデータ解析でのマーケティングを見ても、製造数を抑えている可能性も高いです。さらに追い討ちをかけるように、近年HPやDELLなどのメーカー製パソコンの方が組み立てるより圧倒的に安いのです。

メーカー製パソコンのコストパフォーマンスは自作PCでは不可能です。自作PCの性能をいかす大型のATXケースの魅力がほとんどないのです。むしろ、パソコンは小さければ小さいほどいいと思うのです。ATX規格などの部品を組み合わせられるメリットが小型化への時代のニーズの足枷になっているのではと感じます。

ちなみに、MacBockAirですが、RTX3090ほどのパワーは全くありませんが、4K動画の編集や3Dのレイアウトなどレンダリングさえしなければ、全然実用に耐えます。使ったことがわからないので感覚になりますが、RTX3070程度の処理能力があるのではと感じています。最終レンダリングやエンコードより圧倒的に、編集作業や作成時間の方が長いので、もはやパワーマシン一を持つ必要がないのではと感じています。

かといって、3Dゲームの世界は、スマホゲームやSteamの画面を見る限り、なんか全然荒いので、スマホ程度でもいいのではとも感じてしまうのでした。むしろ、6万円ぐらいでPS5を買った方が幸福になると思うのです。

なんとなく、自作 PCの部品代を日割り計算すると、毎月3万円ぐらいまでなら、クラウドレンダリングサービスを使ってもいいのかなと思えてしまうのです。なんだかんだ言って2000年ごろのハイエンドのグラフィックカードでもせいぜい4万円から5万円ぐらいで、MBも高くても1万5千円程度、大体6千円ぐらいがボリュームゾーンでした。

そもそも、自作PCがなぜ流行したかというと、それはWindows95やWindows98が出た当初は、初任給2ヶ月分以上の高額なNECのPC98シリーズからDOS\V互換機へ主力が移りつつあり、自分で部品を集めて組み立てればメーカー製パソコンより圧倒的に安く組むことができたからだと思います。僕自身も、安くて性能が高いから自作PCを組んでいました。

特売の20万円程度で売られていたメーカー製のパソコンの性能を、全部合わせて6万円程度の予算でさらにメーカー製パソコンではフラグシップ機にも搭載されていないゲームに特化した性能で作り上げることができたのです。ちょっと前までメーカー製パソコンにIOデータなどのPC98互換製品を取り付けていた記憶がります。純正は高嶺の花でその流れで、パソコン買って増設が当たり前だったように思います。

増設した人が、これぐらいならできると、自作PCに流れ、ブームになり、DOS/Vマガジンなどの雑誌で紹介され、NHKのクローズアップ現代などで取り上げられたりと、流行っていました。

今は、寂れた温泉街のような感じになっているのかもしれません。

なんとなく、自作PCをするメリットがほとんどなくなってきているような気がしてしまいました。

修理の経緯

故障から修理依頼までのことは書いてあるので、簡単に経緯だけ書くと、2月初めのある朝、いつも通りパソコンのスイッチを入れたらWindows10の起動途中で止まってしまいました。まるで、停電でもあったかのような感じでした。

メーカー製パソコンと違い、自作PCの悲しいところで故障部品を特定する作業をして、最終的にマザーボード単体の故障が判明したのでした。

通販の修理窓口と並行して代理店との幾度かの連絡の後「MSIの製品は台湾の工場に修理依頼を出して戻ってくるのに通常3週間から4週間かかる」と言うことで、お店経由ではなく代理店へ直送する形で、修理に出しました。

その間、2021年両横綱不在の春場所のごとく、自作PCより圧倒的なコストパフォーマンスとコンパクトさを兼ね備えたミニパソコンに、さらに省エネで使い勝手のいいMacBookと言う新星が入り込んできたのでした。

「修理に出してからピッタリ4週間目に、そのマザーボードは前触れもなく戻ってきました」ちょっぴり、ナレーション風に書いてみました。盛り上げておきながら、現実は、動作確認済みと言う文字を読んですっかり安心して後回しにしました。

メインで使っていた70Wまで自然対流のファンレスで冷却できるCPUクーラーを仮のPCに装着したため、CPUクーラーをどうにかする必要がありました。なんとなく選んだNoctuaのNH -D15を購入するも、ファンモーターから異音がするハズレを引いてしまったのでした。

思うところは色々ありますが、そちらは好きなファンを取り付けることにして完全に諦めました。Noctuaさんと直接連絡をしているのですがあっちはコロナウイルスで本当に大変そう。

さらに僕は、新しいMacBookAirを堪能していました。メインのパソコンケースに入った仮のパソコンを取り出し、修理上がりのマザーボードを元に戻す作業が若干面倒に感じたのでした。すでにメインパソコンが不在になってから3ヶ月弱が経っています。

そして、ついに今日、仮のパソコンの作業をひと段落したので、データを抜き取り組み替えることにしたのでした。と言うより、RTX3090のパワーを使った3DCG作品で試したいことがいくつも出てきたからです。

交換品の不具合

ジンクスではありませんが、不具合には不具合が付き物だったりします。不具合は気が付いているだけで2点あります。

今回の交換品について客観的にみると、交換品が輸送中に破損したか、動作確認は取れたけど故障していた可能性が考えられました。以前工場設備のメンテナンスをしていた時、客先での動作確認が完了して、会社に戻り車から出ようとした途端に、「また症状出ました」と電話がかかってくることが結構ありました。

修理や不具合が発生する製品は毎回同じで、ほとんどの製品で故障がないため、祟られているとか、塩盛りしてお札貼っとこうかと結構担当者と本気で話していたことがあります。最終的に、神棚を製品裏に取り付け、使う前に手を2回叩く神式挨拶をするようになったらピタッと治った嘘みたいな本当の経験があります。

僕自身、自作PC経験でほとんど故障の経験がなく、本当に、何かに取り憑かれているのではという状況なので、不良品ループの可能性についても触れておきました。こういう時は、どこで何を買っても、失敗するものだと思い、桃鉄ボンビー状態だから仕方ないのかなと思うのでした。

放熱フィンのネジが緩んでいた

マザーボードをケースに収め固定し一番はじめに行ったのが、電源を投入してのマザーボード単体試験です。今までは、とりあえず、CPUとメモリーを取り付けて、USBメモリーで起動させるテストをしていたのですが、CPUやメモリーなど何も搭載していない状態でも、電源を入れれば診断ランプが点灯して動作確認が取れることを知ったからです。

そこで、エラーランプ点灯をしたので、ATX電源コンセントを外し、スイッチを何度か押して放電させました。

一つに、FETなどの電源回路を冷やす放熱フィンのネジが緩んでいました。ケースに収めるときには、USBなどのコネクタがついた背面パネル側の放熱版を掴んで入れたので気が付かなかったのですが、よかしていたPCIe NVMeの放熱版が冷たく感じないことに気づき、ついでに、他の放熱版を触った時に、ゆらっと揺れて気が付いたのでした。

ゆらゆらの放熱版

マザーボードのねじ止め、面倒だなと思いつつ、ネジを外して裏側の止めねじを回したら緩んでいたのでした。その時は、「おっ、台湾からの輸送でネジが緩んだか?あるあるそう言うこと」と思い、ネジを締め直したのでした。「うん、これはブログのネタに使えるぞ」と軽い気持ちでした。

CPUソケットにゴミが入っていた

裏面のリードハンダにガラス繊維のような繊維クズが多少引っかかっていましたが、輸送中のクッション材か何かと思って裏面は吹き飛ばしてしまっていました。

メモリーなどを全て取り付け終わり、CPUソケットのカバーを外したら、ソケット内にゴミが入っていました。「ゴミが入っていた時の対処法というあるあるネタ」で写真を取りました。ただのゴミだと思って、カメラのレンズ用のエアーで吹き飛ばし写真を撮るためにライトを当てたら、どうもピンが変な感じがしたのでした。

CPUソケット内のゴミ

肉眼では確認できないので、マクロレンズで撮影して確認したら、なんか微妙に足が浮いているようにも見えましたが、メーカー動作確認品だから大丈夫だろうとCPUを取り付けました。いや、老眼だから見えなかったのかも。

気になりだすと、気になり、角度を変えて写真をバンバン撮って、パソコン画面で確認したら、ピンがないことに気がついたのでした。

あるはずのピンがない

インテルのCPUは、AMDのCPUと違い、ピンではなく、ピンの凹凸に載せる形で設置します。そのため、差し込むこともなく、文字通り乗せてレバーを下げるだけなのです。CPUクラーが張り付いてすっぽ抜けたりするAMDの剣山スタイルのCPUよりIntelのフラットソケットの方が多分安全なはずです。インテルCPUがソケット式からフラット式になって20年以上毎回交換してきましたが、こんな状態は初めてです。

現在のフェーズ

現在、台湾や上海や深圳からのコンテナ船の確保が難しく、航空コンテナの値段の高騰が続いています。通常通りの日数で対応できたとすると、どういった輸送をしたのか、ハンドキャリー的な運び方をしたのか、国際郵便小包的な送り方をしたのかはわかりません。

ただ、パレットにぐるぐる止めされた通常輸送に比べたら、振動がかなりあった可能性があります。放熱フィンのネジが緩んでいた状況から、輸送事故かなとは思います。

最初に見つけたゴミがソケットカバーの下ですでに折れていたものを吹き飛ばしてしまったのか、なんなのかはわかりませんが、CPUを取り付けて電源を入れるのが怖くなり、そのままの状態になっています。

電源やGNDピンでなくても動いてしまう場所かもしれませんが、もし仮にゴミと思ったものが、ピンの残骸だとすると、ショートが心配になります。弱い消しゴムようの掃除機で吸い取れば良かったかもしれませんが、折れた金属片であれば、結局、他のピンに電流が多く流れ、いずれCPUが故障する可能性が考えられます。

これは交換してもらうしか無いように思うのです。

テレワークの影響なのか代理店へ連絡しても電話が繋がらず、メール対応しかないのかと思うと、気が引けるのでした。クレーム対応の経験上、メールだけでの対応では最終的にこじれる可能性が高いためです。最初から電話で連絡を取り合った方が、誤解もなくスムーズに対応ができるように思うのですが、なんとなく、辛い状態ではあります。

一方で、マザーボード一枚故障してもせいぜい3万円の出費なので、自分の顧客との間で同様のトラブルが発生させないための厄払いだと考えれば、しばらく、距離を置いてほかっといた方がいいのかなとも思えました。

盛り塩

なんだか、ほんとに自作PCの神様か、自作PCのボンビーがメガになって取り憑いているだけなような気がします。そういえば、久しぶりにハドソンの桃鉄がやりたくなった。みんなと集まってワイワイと。コロナメェーーーーって、思っちゃいそう。

もうだめぽ。