なんというか、残念な悲報です。Intel第14世代のCPUは、今度こそN4プロセスで、新アーキテクチャを搭載すると期待して待っていましたが、また、Intel 第12世代や第13世代と同じ、N7プロセスでした。

つまり、大幅な性能アップは無しです。Raptor Lake Refresh。。。嫌な響きですね。本当に。

悲報の途中ですが祝報が入りました、2023年12月14日にIntelは待望の新CPUを発売しました。

第14世代のCore iシリーズは、第12世代の買い換えで待っていた方にとっては残念モデルですが、見渡してみると、第13世代とともに値段的に魅力的なパソコンがそろっています。

待望の新型Core Ultraシリーズの搭載モデルは、まだ出回っていませんが、2024年度中には、Core iシリーズはCore Ultraシリーズに置き換わっていくことが予想されます。

なぜなら、Core Ultra 7を搭載したノートパソコンが17万円台で購入できるからです。例えば、Intel Core Ultra 7 155Hを選択可能な【Dell】Inspiron 13 ノートパソコンがいち早く注文可能な状態になっています。

ついに真打ち登場 Intel Core Ultra Processor待望の購入可能モデル紹介で、普通に購入できるようになるまで、購入可能モデルを紹介するページを作ってみました。

悲報に戻ります、まぁ、Intelだからどうせ計画通り進まないと思ってはいつつも、いや、今度こそやってくれると期待していただけに、がっかりです。

さらにがっかりポイントに気づきました。

第13世代と違い第14世代のK付きモデルは、セキュリティ機能が省かれています。家庭利用であっても、Intel vPro Enterprise, Intel vPro Essentials, Intel vPro Platformへの対応が見込まれる無印の第14世代以外はおすすめできません(2023年10月21日時点のIntel Ark情報が誤記だった場合を除き)。

2024年1月9日にオーバークロックモデルではない第14世代モデルがの店頭販売が始まりましたが、第14世代Core iシリーズでは、いずれもIntel vPro Enterprise, Intel vPro Essentials, Intel vPro Platformに対応していませんでした(2024年1月10日時点で確認)。

Windows11のセキュリティ強化により、Windowsに標準で組み込まれた、Windows Defenderでは、第12世代と第13世代のCPU内蔵のGPUに含まれているセキュリティ機能を、利用するようになりました。

インテル トータル・メモリー・エンクリプションや、ソフトウェアに対する安全地帯を作るのインテル Trusted Execution Technologyに、Intel Virtulization Technology Redirect Protectionなどなど。。。。

Intel Securityがまとまっている関する資料(公式PDF)

これらの省かれたセキュリティ機能は、コンシューマ用途に本当に必要ないですか?

これは、Windows Defenderを使わなければ影響がないと感じるかもしれませんが、ウイルスバスターなどのセキュリティソフトも、Windows Defenderを動かすためのWindows内部の機能を利用しているため影響があります。

ハードウェア支援がない場合、内部的にソフトウェアによるエミュレーション処理となるため、MP4エンコーダー回路が入っていない状態と同じように、体感できるほど遅くなります。

i9-12900KFで、Windowsのセキュリティ設定にあるコア分離をOFFにしたところ、フォルダを開いたときの、ファイル一覧表示が、普段仕事で使っているCore i5-13500や、AMD Ryzen5 Pro 4650GEと同等の速度まで、表示される速度が改善しました。

体感速度の向上に寄与しているセキュリティのハードウェア支援回路が、FとKFだけでなく、GPU機能が含まれているKまで利用できなくなっているあたりが、残念感の極みでございます。

この記事を最初に上げてから2ヶ月ほどして、Windows11 23H2のアップデートパッチで、ファイル一覧の表示速度がだいぶ改善しました。。。

ただ、AMD Ryzen PROを搭載したパソコンでのファイル一覧表示や、アプリ内のフィルタリングが爆速になったので、相対的には遅いままです。

Windowsというハードを動かすOS処理の問題なので、Apple macOSのように実現したい機能を動かすためのCPU開発ではなく、汎用的なCPUを生かして機能を実現するというアプローチなので、なかなか大変だと思います。

第14世代Core iシリーズは、Intel vPro対応モデルがない?

2024年1月9日にオーバークロックモデルではない第14世代モデルがの店頭販売が始まりましたが、第14世代Core iシリーズでは、いずれもIntel vPro Enterprise, Intel vPro Essentials, Intel vPro Platformに対応していませんでした(2024年1月10日時点)。

セキュリティ機能に着目した第13世代とモバイル版を含む第14世代のIntel CPUの違い(Intel公式ARK)

Intel vProはCPUのポン付けで対応するものではなく、パソコンメーカーのマザーボードやファームウェアの他王が必要になるため、自作PCユーザーにはあまり関係が無いかもしれません。

※第4世代のi7-4770には、激早起動かつド安定のvPro対応マザーボードがありましたが。。。最近はvPro対応をアピールするマザーボードを見かけません。

追記書き込みになりますが、2024年1月時点でCore Ultraシリーズの販売もスタートしています。Core Ultraシリーズから個別生産された複数のコアを組み合わせて一つのCPUにする、チップレット方式が採用されています。

この新方式ですが、半導体業界の月刊専門誌の、日経エレクトロニクス(2023年12月号)によると、Intelは半導体の後工程に1兆円近い投資をしています。前工程は、後工程に対して3倍から10倍の設備になるのが普通とあります。

1兆円は他の半導体メーカーの設備投資金額よりも5倍近い設備投資になり、専門家ではないから、よくわからないけれど、今後はチップレット方式のCore Ultraシリーズが主力になっていくと思います。

パソコンメーカーにとってもIntel vPro対応は、試験負荷が高いモデルになります。

すでにvProモデルの開発が終わっている第13世代にとどまり、第14世代をスキップして、今後はCore Ultraシリーズに注力していくような気がします。

新世紀 Core Ultraシリーズ

悲報ですが朗報もかねて、こちらも追記です。2023年12月16日時点で、まだ購入可能モデルが少ない状態ですが、「ついに真打ち登場 Intel Core Ultra Processor待望の購入可能モデル紹介」にて、vPro対応のノートパソコン登場がいつになるかと期待しながら、注目しています。

Core Ultra搭載モデルですが、2024年1月時点でDELLもHPもコンシューマモデルでの生産と販売を開始しています。

現在3月から5月に向けた法人向けモデルの開発が急ピッチで進んでいそうな予感がします。

先にIntelの工場設備投資の話も書きましたが、2024年の5月から6月頃に、vPro対応仕様でデスクトップ版のCore Ultraシリーズが出そうな気がします。

今後ますます複雑になるマザーボード

僕は知りませんでしたが、Microsoft社はOpenAIへの出資によりChatGPTのソースコードを利用する権利があるそうです。

ということで、今後WindowsにChatGPTのAI技術を利用したマイクロ生成AIが搭載される可能性も出てきました。

Windows11の流れを見ても、AIエンジンが入っていないCPUは、アップデートの足切りになるかもしれません(AI支援回路が入ったNVIDIAのGPUなどを増設したら回避できるかもしれません)。

Core Ultraシリーズでは、コアが省電力のEコアより更に省電力なLow-Eコアの搭載によって3種類に加えて省電力AIコアも入っています。さらに、チップレットへの電力供給も工夫されています。

もしかするとですが、AppleのSirのように、パソコンのメインコアが動いていない状態で、Low-EコアやAIエンジンを活用した、新しいWindows11へと変わりそうな予感もします。

こうなると、vPro対応級のファームウェア開発や、省電力モード中での一部回路起動などマザーボード仕様変更など色々大がかりな変更が入っていきそうな気がします。

なんとなく、自作PC文化の終焉が近づきつつある予感すらしてきました。

確定根拠はGIGABYTEのZ790マザーボードの発売

すこし追記しすぎてしまいました。時間を2023年9月25日に戻します。

最近はそれどころではなかったので全然見ていませんでしたが、GIGABYTEから第12世代から第14世代までのCoreに対応するZ790マザーが登場し、マイナーバージョンアップを意味するRaptor Lake Refreshが確定してしまいました。

GIGABYTE公式情報:Z790 AORUS MASTER X

基本的に、Raptor Lake Refreshだから、アーキテクチャや主要回路は一緒です。せいぜい、メモリーの動作周波数が上がる程度で、Gen5信号線が増えるといったCPUレベルの変更はありません。

ソケットも変わらないし。。。。おまけに、「Z790 AORUS MASTER X マザーボードは、次世代プロセッサーのピーク性能を達成すると同時に、高負荷時でも最高の安定性を提供する全デジタル電源設計を採用しています。」と圧倒的な電源供給能力をアピールしています。

あれZ790?第13世代のチップセットじゃないか。Z890ではないの?CPUだけ買い換えるのかなぁ。。。第14世代を今年出さなくても良くない?

。。。。ああ、Raptor Lake Refreshとして、少しでも性能を良くするために、動作周波数をあげて電力をガンガン吸い込ませる作戦かぁ。。。CPUは限界に近いけどDDR5メモリー周りならまだ余裕あるしね。。。。ガクッ_(-:

最速SSDのGen5事情もGPUと帯域折半で変わらず

結局、CPUから伸びているM.2ソケットは、現行の第13世代と同じくGen4のままで、最速のSSDをGen5動作をさせるには、GPUのx16を半分のx8にして、分けたx8を更に半分に分けてM.2ソケットにx4をつなぐ構成になってしいます。

この辺の事情を書いた記事:最大12,000MB/sオーバーのPCIe Gen5.0 M.2 NVMe SSDについて

まだまだ、Gen4のSSDで十分戦える状態が続くと思います。。。

というより、第14世代がGPUとM.2ソケットの両方で、Gen5をしていたら買ってみようかなと思う、自作PCユーザーが一定数いて、量産効果で価格が下がっていくと思うけど、現状ではマニア中のマニアの高額商品状態が続くと思います。

ノートパソコン向けはN4プロセスで新アーキテクチャ予定

うぅーーん、ノートパソコン向けのCPUの新型は、N4プロセスで性能が大幅アップするそうです。でも、ノートパソコンなら、MacBookPro一択だと思う。

だって、N4プロセスのハイパフォーマンスモデルとなると、完全にAppleのMacBookProと価格帯がかぶって、どっちも買えてしまう。。。。いや、それでもまだAppleの方が高いのかな?

AppleのMacBookProと検討対象になるような、ハイスペックモデルは少ないですが、NVIDIAのGPUが入っていない事務パソコンモデルの、SONYのVAIOやMicrosoftの純正パソコンSurfaceのレベルアップは楽しみです。

汎用モデルは、普通だけど、どちらもハイエンドモデルはやっぱり違う。やっぱり守るべきブランドを意識しているメーカーは違います。

Windowsでなければ仕事ができない環境の中で、新しい、N4プロセスのモバイル向けCPUでどうなるか楽しみです。

性能競争でAppleの逃げ切り確定かも。。。

Apple信仰者にとってみたら、やったぜ、今年もApple優勢継続!!M3チップでまたぶっちぎってくれるよね。と。。。心の平安が訪れると思います。

いや、もう、高すぎて高すぎて。。。M3 ProやMax。。。いくらになるんだろう。と、Appleの新商品を買わないと気が済まない信者には、仕事の励みになる、うれしい悲鳴です。

Apple M3のSSDはGen5接続の可能性もあるから、なんかぶっちぎりそうな気がするんだよねぇ。

メモリー帯域もDDR6を採用する可能性もあるし、MRDIMM(Multi-Ranked DIMM)や同様技術のMCR(Multiplexing Combined Rank)を組み合わせてくる可能性もある。MRDIMMをざっくり説明すると、安価なDDR5をRAID0風に動かし帯域を倍にする技術のようです。

※MRDIMM(Multi-Ranked DIMM)は、Memory Con Returns March 2023で初発表、後発ですでにサンプルがあるMCR(Multiplexing Combined Rank)と仕組みはほぼ同じ(インテル 強固なパフォーマンスと電力効率を特長とするアーキテクチャーに基づく 次世代インテル® Xeon® プラットフォームを公開で実装技術として紹介されている)

AppleはOS自社製だし、CPUにメモリーが張り付き増設拡張性といった互換性などお構いなしで実装できる強みがある。

さらに、計画見送りといっていたGPUのレイトレーシングにちゃっかり、iPhone15 Pro MAXのA17 Proチップで対応してしまったし。

2023年9月の発表で、Neural EngineとGPUとCPUが同じメモリー空間を利用し連動する使い方まで画期的と紹介してきているから、凄いことになりそう。

そもそもAppleは、macOSの為のハードウェア機能を開発しているから、ユーザーがすぐに新技術の恩恵にあずかる事が出来るからなぁ。

体験満足度を含めた性能競争では、またしても完全にAppleの逃げ切りが確定かもしれません。

つぶやき

なんだか、やっぱりショックだなぁ。2025年までダメかなぁ?あれ、来年は2024年かぁ。第16世代までN4は無いかもしれないなぁ。

と、がっかりさせておいて、サプライズで。。。は無いなぁ。。。

Intelも少しは、発表で期待を裏切らないNVIDIAやAppleを見習ってほしいなぁ。

完全に意気消沈の悲報気分でした。まぁ、最近は、お金使いすぎてるから、休肝日みたいな物かなぁ。

ここで、別のものに使ってしまうと弾切れで飛びつけないので、キープしなければと思っています。

ここまでがっかりさせといて、以前の黒歴史のように、新型登場後2ヶ月ぐらいで、新型がでて、何だったんだ14世代?となる可能性も、まだ残っています。

頑張れIntel!!と、おもっていましたが、利用者に対するセキュリティへの思いやりが低い姿勢に対して、存在しなかった子として見放した方がいいような気もしています。

ただ、CPUのハードウェア支援にしてもセキュリティ機能にしても、昔のようにマザーボードにポン付けで最適化されるようなものではなくなっています。

せっかくの回路を有効に使うには、高度なセキュリティや安定稼働を保証しているIntel vPro認証のように、パソコンとして、メーカーが微調節して合格させた上で、出荷後もWindowsの仕様変更に合わせて調節を続ける必要があります。

一方で、自作PCやBTOパソコンで利用されるマザーボードでは、セキュリティに関するファームウェアの更新も放置されている状態です。

宝の持ち腐れになることを思えば、最初から外してしまってプレミアム機能として扱った方がいいという判断もありかもしれません。

ハイスペックなゲーミングパソコンをゲーム専用として使う人多いのかなぁ?グローバルなマーケティング調査では、FPSの改善のためにはセキュリティを犠牲にしてもいとわないと思う人が多いのかなぁ。

家計簿やネット通販にメールチェック用のパソコンと、ゲーミングパソコンを完全に分けた方がいいような気がますますしてしまいました。

普段使いには、CPUのセキュリティ機能が有効になっているノートパソコンを使うのもありかなと思いました。

いずれにしろ、第14世代は、がっかりな上に残念(Kにおいても普段使いで体感できるセキュリティ支援が省かれた)な製品であり、今度こそ、すぐにでも飛びついて購入したくなる製品として、遠隔管理機能以外のセキュリティ機能がすべて使える状態intel4で製造された、第15世代が華々しく登場する日が来ることを、心から願っております。

続き?「インテルはXeonに注力しているようです」で考えを改めました。