2022年12月中頃に、気になったメーカー製パソコンの構成が一部気に入らなかったため、自作パソコンで組み立てたらいくらになるのかと試しました。色々検討した結果、メーカー製パソコンと、自作パソコンの棲み分けがある程度できたので、記事を書いてみることにしました。
この記事は、「21万円でi7-12700KでRTX3060Ti!!2023年のHP福袋はとってもお買い得」で書いた文章を移動し、加筆した内容になっています。
自作PCのコストパフォーマンスが高かったのは昔の話
Windows95からXPが利用されていた自作パソコン全盛期の頃は、メーカー製パソコンよりも、パーツを購入して組み立てる自作PCの方がコストパフォーマンスが良かったです。
しかし、現在はパソコン部品を自分で選び組み立てる自作PCよりも、メーカー製パソコンの方が安くなるケースが本当に多くなっています。
メーカー製パソコン構成をベースに気になるパーツで検討してみた
2022年の12月頃に、セール情報で気になったメーカー製パソコンの構成を見て、「ここさえ、あのパーツなら、即決するのになぁ」と思いました。
そこで、自作PCで組み立てたらいくらになるのだろうかとチェックしてみることにしました。
実際に購入するつもりで計算しているので、組み立て用の自作PCパーツは、クリスマスセールで特売になっているセール部品を中心に選んでいきました。
値段上がったなぁと思いつつも、かなり価格を抑えたつもりでしたが、メーカー製パソコンが通常価格なら自作PCの方が若干安くなることが分かりました。
パソコンパーツも特売品で組めば、メーカー製と変わらない
パソコンパーツも特売品で組んでいるので、最安値の特売品を使わなければ、ほぼ同じ値段になりました。
基本的に、自作PCパーツの値段は、突発的な特売品を除けば、普段でも価格競争により最安値とほとんど同じ値段で売られています。
コストで自作PCと勝負になるのは、30万円以上のパソコンから
どのタイミングで書けば良いか迷い後になりましたが、ここで、自作パソコンとメーカー製パソコンのコスト勝負の前提を書きます。
実は、今回の価格勝負ですが、ハイエンドのパソコン構成の話で、10万円台のパソコンでは、まったく勝負になりません。
2022年秋頃には、ほぼ市場からなくなりましたが、5万円台で売られていたメーカー製パソコンと同じ構成で、自作パソコンを新規で組むことは、ほぼできません。
20万円台のパソコンも、電源やケースなどのパーツを流用したり、ランクをかなり落とせば、なんとか勝負になります。
価格帯を一通りチェックした上で、コストを重視するなら、セールになっているメーカー製PCを購入するのが一番安い事が分かりました。
自作PCが向いているケース
自作PCでは、今使っている部品を流用できるケースでは、当然コストパフォーマンスが上がります。
自分がこのケースや電源または、特売で投げ売りになっていたパーツを使って作りたいという思いがある場合は、自作PCが向いています。
コストを重視せずに、無音だったりきらびやかな電工装飾にこだわるなら自作PCが向いています。
メーカー製パソコンでは、カタログスペックで数値化できない部分は、重視されない傾向があるからです。
また、無音パソコンを大々的に販売しているケースはまだないですが、液冷などで静寂性を追求したパソコンは、ハイクラスパソコンとなり、とても高額になります。
自作PCのパーツ選びでの迷い所
今回自作PC用の部品選びで一番迷ったのがケースです。コストに直結する部分でもあり、価格は品質に直結しており、安い部品はそれなりだからです。
次に冷却系の部品でも迷いました。予算によりグレードを上げることはできますが、高いから良いわけでもなく、安いとどこかが犠牲になっていたりします。
電源関係は、決まった部品があったので、今回は迷いませんでしたが、GoldにするかPlatinumにするかで、予算が決まります。
その予算内で買えるパーツの違いを電源効率と静音性などを、80PLUS認証の公開試験データを確認し始めると、凄く悩むポイントになります。
高額商品はピカピカ系に走る傾向があり、そっちよりも、モーターの品質を上げてくださいと思っても、なかなかないのが現状です。気持ち的には、3000円台からある軽自動車やバイクのラジエターを搭載したくなります。
自作PCの厳しいところは、買って試さないと分からないところがあります。ネットの世界では人柱と言うらしいです。
メーカー製パソコンの良いところ
確かにメーカー製PCでも価格帯によって、全然違います。
低価格帯は、正直に自作PCの視点から見ると、ここは1,000円予算を追加してでも、ワングレード上げた方が良くないか?と思うところもあります。見ていると、あっ、これ、カクカク君だ。と想像できることもあります。
それでも、改めて、メーカー製PCの設計の良さに気付きました。特に、パソコンケースの質は、なかなか良さそうです。
実はハイブリッドが一番良い
自作PCの経験を生かして、メーカー製パソコンのパーツを入れ替えたり、拡張していくのが一番良いような気がします。
最初に、メガティブナ事を書いておきます。HPやDELLと言ったメーカー製パソコンの真の心臓部に当たるATX電源は、ファームウェアと連動している事もあり、載せ替えが難しいケースがあります。
できないことはないですが、付け替えた途端に、エラーが出る可能性があります。
グラフィックカードについては、GPU消費電力の関係で、搭載した電源から上位パーツへの付け替えができないことが多いです。
そもそも、物理的なサイズの問題があります。基本的に自作PC部品は大柄です。
いっぽうでHPやDELLといったメーカー製パソコンで拡張できる部品は、
- メモリー
- SSD・HDD
になります。
メモリーやSSDに関しては、デスクトップパソコンはもちろん、ノートパソコンでも交換や追加が簡単にできるようになっている物が多いのです。
メモリーは速度が規格名になっているので分かりますが、SSDに関しては商品仕様表に詳しいスペックさえ書かなければ、安価な部品と区別が付かないためコストカットの対象になっています。
購入時のカスタマイズ価格より高性能な部品を、アークやパソコン工房などのパソコンショップや、Amazonなどで購入して付け替えるのが、体感含めたて一番コストパフォーマンスが良くなります。
購入パソコンをちょっぴり拡張するハイブリッドが一番いい気がします。
自作PCを組む心構え
自作PCについては、今はあまりにもCPUとWindowsなどの連携が複雑化しすぎているため、お勧めできません。
それでも、引きつける魅力があります。ということで、覚悟だけは書いておこうかなと思います。
世界最大級の大波が来るナザレのサーファーが言っていました。「サーファーなら脊髄損傷も楽しめ」と、これを自作PCで言い換えると、「自作PCマニアなら故障も楽しめ」となります。。。。
僕個人の考えですが、ここ3年の間に、めったにないCPUの故障(時限型)や、マザーボードの3回交換に、電源故障などなど、もういやです。電源については情報共有目的で記事化を進めています。
特に、最近はアクティベーションをするソフトも多く、WindowsですらマザーボードBIOS(ファームウェア)の更新後に再認証が必要になるケースがあります。
Windows11は特に、手動でセーフモードに入れない仕様になり、ますます、自動修復の失敗で起動不良になるリスクが上がりました。TPM(暗号化)を含め、もはや、素人が手を出してなんとかできるレベルではないと感じました。
トラブルが大好きでなければ、やめた方が良いと思います。
まとめ
とりあえず、コストや安定性を重視するなら、自作PCよりもメーカー製PCの方には勝てないなと思っています。
なんだか、まとめ切れていません。もうちょっと、3から5記事ぐらいで、自作パソコンと、メーカー製パソコンの棲み分けについて、書いていこうかなと思います。
それぞれ良いところがあり、記事として脱線必至なので、分離してみました。
コストだけなら、メーカー製パソコンをお勧めします。