ストップウォッチの電池交換

現行のストップウォッチ CASIO HS-3Vと見た目がそっくりな、20年前に購入したCASIO HS-3Vの電池交換をしました。

今回電池交換のために分解したのですが、想像以上の作りの良さに感動しました。この商品20年以上形も変わらず売られ続けていて、耐久性も高いので使い捨てにはもったいないと思います。

「良い商品は長く使えば魂が宿る」なんて、考えはどうやらアジア的な思想だそうです。電池交換手順と一緒に紹介してみようと思います。

マニュアルを確認してみた

最初に書いてしまいましたが、今回のストップウォッチは、もう20年以上前に購入し、いつの間にか机の引き出しの奥でひっそりたたずんでいた製品です。

購入後5年ぐらいは動いていた記憶があるのですが、その後の記憶が定かではありません。

電池は何を使っているの?と確認をするため、CASIOのWebサイトをみると、現行製品にHS-3C-8AJHがありました。出たばかりなのか、取扱説明書はなくHS-V3の型番でHSV3マニュアルを見つけました。

残念なことにマニュアルには電池交換の方法が記載されていませんでした。Web検索でHS-3Cの電池交換をした個人ブログにて、写真付きでCR2025と書かれていましたが、HS-3Vの情報を見つけることができませんでした。

モデルチェンジで電池が変わっていたらもったいない。もうこうなったら、ネジを外して確認するしかない。そう思い、ネジを外してしまいました。

交換前の準備

さてさて、早速電池交換について書いていこうと思います。電池交換に必要な工具は、ネジ回しだけあればなんとかなります。ネジ回し以外はあったら便利な工具です。

  • ネジ回し(必須)
    • 裏ブタのネジを外すために利用します。
  • ピンセット
    • ボタン電池に錆の原因となる指紋などの付着を防止します。
  • マジック
    • 電池型番の本体への記入と、交換日などをボタン電池に書くときに利用します。
  • 綿棒
    • 電池ソケットの接触面についた汚れを拭き取るために利用します。爪楊枝とティッシュで代用できますが綿棒の方が楽です。
  • 端子洗浄用アルコール
    • 無水エタノールなど電池ソケットの汚れを落とすために利用します。別にから拭きでも十分なのでなくても問題ないですが、電気用の接点活性化剤などがあると錆の防止になります。油分を落とすことが目的なので、薬局にある無水エタノールでOKです。
    • 新型コロナウイルスで身近になった手先消毒用のアルコール製品には乳酸ナトリウムなど塩分が入っているケースが多いので使わない方がいいです。
  • 付箋
    • 電池の交換日などを記入して本体内部に入れておくことで、次回交換時に次の交換時期を予測するのに役立ちます。

電池の準備

ボタン電池はCR2025やCR2032など単1や単3電池のように型番違いで微妙にサイズが違うボタン電池があるため型番確認をすると安心です。

HS-3Vに使用している電池はCR2025です。この記事で分解したHS-3Vは20年前の製品で、ほかのサイトの情報で確認した限り2022年時点の現行製品のHS-3CもCR2025を使っている事が予想できます。

下に詳しく分解について書いてありますが、ネジを外すだけで裏蓋が簡単に外れます。陸上競技などで利用している場合、内部の電極が錆びている可能性もあります。

色々な面から、電池を購入する前に、蓋を開けた方がいいような気がします。

電池の種類を確認してください

この記事では20年前の型番がHS-3Vのストップウォッチで使用電池がCR2025でしたが、新しいタイプは電池が違う可能性があります。蓋を開けるだけなら簡単なので、電池購入前にチェックすることをお勧めします。

裏蓋を開けて電池確認のすすめ

裏蓋を開けても、本体内に電池の型番の刻印がありませんでした。ネジ止めされた電池を外して型番を確認したら、マジックなどで基盤上部の金属部分にマジックで書いておくと次回の確認が簡単にできます。

僕は、電池交換の時にCR2032と思い込んで買いに行って違う電池を買ったことが何回もあるため、電池の型番が見えるようにスマホで撮影していくか、お店に抜き取った電池を持って行くのが一番安全だと思います。

内部で使えなくなったボタン電池は、すぐにマジックでXマークを書いて、新品電池とテレコにならないようにすると安心です。

ストップウォッチの電力消費量は電卓並みに少ないので、お店では使用期限が後に来る電池を選ぶ事をお勧めします。Panasonic製のボタン電池は使用期限が5年と長いので僕は好んで使っています。(参考Pnasonic公式サイト:使用推奨期限について)

といっても、部活動などで使用頻度が高い場合は、100円ショップなどで売られている安い電池でも良いかもしれません。

5年持たせて200円の電池を使うか、数年だからと2個で100円の100均電池を買うかは悩ましいところです。

ネジ回しを磁力付きにする方法

ネジ回しはマグネット付きが便利です。といってもネジ回しに磁石をこすりつければ、マグネット付きになります。

写真のように上下に磁石を貼り付け動かすだけで、ネジがネジ回しにくっつくようになります。

ただ磁力に弱い物もあるので、家にある全部のネジ回しに、磁力をつけることはやめた方が良さそうです。磁石化より無磁力化の方が大変です。

ネジを外してみた

20年も前のストップウォッチなので、試しに蓋を開けてみました。結果から書くと、蓋を外して元に戻すことはネジを外すだけで簡単にできました。

ネジは合計で5本あります。

裏蓋に爪はなくネジを外せば簡単に開けることがあります。

20年の間に電池交換をしたのでしょうか、電池が抜かれていました。ボタン電池の寿命は、1年から5年程度なので外してあったからこそ、古い製品でよくある液漏れもなく、現存していたのかもしれません。

紐の部分の構造をしっかり記憶しておかないととアップで撮影しておきました。紐付きと両方撮影しておけば良かったのですが、U字型に側面に通せばOKです。

パッキンに注目してください。なんと防水機構は2重になっていたのです。安直に外周にゴムのシールドが入っているのではなく、外周はゴムを挟まず、内周の電子基板の直前の壁に溝とゴムでシールドがされていたのでした。

この時点で、100円ショップの安いストップウォッチとの違いが出てきました。さて、スイッチ部分もすごいですが、それは、電池交換がすんだ後に書いてみます。

電池交換

電池の種類はCR2025です。なんと恐ろしいことに、このストップウォッチ、基板や裏蓋などどこを見ても使用電池に関して刻印がないのです。

当記事では20年前のHS-3Vという型番の分解のため、現行製品のHS-3C-8AJHが同じと言い切れません。蓋の開け閉めは簡単なので交換前の確認時に、マジックで電池の型番を書いておくと安心です。

さて、電池の型番がわかったので、早速交換してみようと思います。

電池交換の準備

交換後でも良いのですが、忘れがちなので、先に電池の「交換時期」と交換する電池の「使用期限」を付箋などに書いて、基板上に張っておくことをおすすめします。

こうすることで、次に電池が切れたときに、どれぐらい電池が持ったのかと言うことがわかります。

緑色の端子には電位差があるため付箋ののりが悪さをするかもしれません。金属板の上に残るように張ったら安全かなと僕は写真のようにしました。

ボタン電池の寿命は製造から1年から5年ぐらいまでの物がほとんどです。使用期限を過ぎると液漏れなどやっかいなことになる事が多いので、最近は粗悪品が少なくなっていますが100均で電池を買うときには使用期限に注意してください。

電池を外して端子を磨く

さっそく、電池交換をしていこうと思います。ピンセットと、綿棒があるとより安全に電池を交換することができます。どちらも、油や汚れによる錆や接触抵抗の増加を防ぐために利用します。

とりあえず、電池を固定しているネジを外します。

次に、綿棒で端子部分を拭いておきます。電池の接触端子にさびなどの汚れがついていると、接触抵抗が増えて電池の持ちが悪くなったり、汚れに水分が含まれてさびてしまう可能性があるので、できればアルコールで拭いておくと良いです。

新型コロナウイルスの影響で手先消毒用のアルコールがあるかもしれませんが、工業用のエタノールなどのアルコール以外では有効成分として不純物が入っているため、から拭きか、むしろ水道水で綿棒を湿らせ拭いてからしっかり乾かす方が安全です。

電池を装着する

ボタン電池を直接指でつまむとさびることがあるため、ピンセットを使います。

ボタン電池の+を上面にして挟み込み、外したネジを締めて止めます。

ネジが止まったら、そっと裏返して、表示が「0:00’00”00」と出ていることを確認します。写真では動いている状態で写っていますが電子ペーパーではないため表示が出たら電池は正常に装着できたと判断してOKです。

写真には写らない裏事情ですが、僕は、ボタンを押して遊んでいるうちに、ボタンが外れて机の下に転がり探すのに苦労しました。

電池に目印をつけておく

写真には写っていませんが、蓋を閉める前にボタン電池に交換日を書いておくと、次に交換するとき、昔の電池と新しい電池を入れ間違えるというミスを防ぐことができます。

ミス防止が目的なので、チェックでもマークでも良いと思いますが、僕は年月を書いておきました。


あとは、防水用のゴムを溝にはめ込み、紐を側面のU字に通してネジを締めれば完了です。

ストップウォッチのボタン構造

ついにきました、僕がこの記事を書こうと思った本当の理由は、このストップウォッチのボタン構造に感動したからです。

Amazonレビューにはこんなストップウォッチ100円ショップと品質が変わらないなどと書かれていますが、僕はこの品質のストップウォッチを100円で作ることは不可能だと思いました。

構造が素晴らしい。さすが老舗企業G-SHOSKのカシオと思いました。

ボタン部分のプラスチックは簡単に外れます。溝がすごい。

銅板のバネになっています。この金属のぼっちが接触子になっているのかとよく見てみたら、この金属の円柱は、内部の端子を押すための突起になっているのです。

指で押してみました。ほら、内部の金属板の端子が、電子基板の端子にコツッと当たって導通しています。防水壁は、外側ではなく、この銅板の内側の内壁に沿ってもうけられています。

水洗いは駄目かもしれませんが、内部の基板への浸水はこの円柱部分の小さな穴だけです。これ以上分解すると直せなる可能性が高いですが、浸水防止の為のゴムシールドのような構造になっているかもしません。

ストップウォッチの便利さ

さて、分解とは関係ないですが、僕は動画編集時のテロップの表示時間や、アニメーションの時間測定にストップウォッチを使っています。

スマートフォンのストップウォッチアプリは便利なのですが、画面をタップするときに別のボタンに当たってしまったりどこか気を遣ってしまいます。

慣れのせいもあるかもしれませんが、スマホなどでは画面上の開始ボタンやラップボタンをついつい探してしまい、どうもジャストなタイミングを逃すのです。

その点、物理的なストップウォッチは、押したときのカチッという感覚や握りやすさなどちゃんとはかれる安心感があります。

動画編集時にテロップの表示時間や、アニメーションの動きのタイミングなどを入力するとき、利き手の右手にストップウォッチを持って、左手でスペースキーを押し、「ココ!!」というタイミングで時間を計るには、やっぱり物理的なストップウォッチが最高に便利です。

ボタンの押し方ですが、親指でカチッと押すとタイムラグがあります。そこで、僕は、親指をスイッチに置いた状態で膝に親指ごと挟み込むように当てて、カチカチしています。

腕の振り子の方が指を動かすより早いため、0.20秒といった瞬間を正確で安定的な時間測定ができます。きっと陸上の時のタイム測定でも役立つと思います。

定価が3,000円近い値段になっていますが、Amazonでは900円ぐらいで手に入ります。安いからと言って粗悪品ではなく、ちゃんとG-SHOCKのような丁重なつくりのストップウォッチです。

何も無い状態であったとしても、ネジ回しと電池を100均で買えば全部で220円で交換できてしまいます。間違いなく、100均のストップウォッチより良い試製品なので、ぜひ、交換してみてください。

購入情報

ストップウォッチを新規に購入しようと思っている方もおられると思ったので、Amazonの購入ページを掲載しておきます。以前は1,500円程度だったのですが、また1,000円を割り込む金額で売られています。

Amazon販売リンク
Amazon販売 CASIO HS-3C-8AJH

CASIO HS-3C-8AJH

現行のカシオのストップウォッチです。今回僕が分解したHS-3Vの後継的な、現行製品です。

Amazon販売・発送

2022年3月後半からの急激な円安影響があったのかAmazonの入荷が止まっていたストップウォッチが980円台で帰ってきました。引き続き「Amazon販売・発送」を確認して購入して数ヶ月後に電池が切れるリスクを回避が必要かもしれませんが、購入できるのでひとまず安心です。

Amazon販売 CASIO HS-6-2JH

CASIO HS-6-2JH

Amazonの商品説明に「取扱説明書、保証書、CR2025ボタン電池×1個」とありますが、パッケージの見た目から付属ではなく取り付け済みの状態だと思います。

形が変わっていますが防水仕様ではないため、電池交換はHS-3と同様にネジを外し、使用電池を確認する手順を踏めば、問題なく電池交換ができると思います。HS-3Vより液晶の数字が大きく見やすいと思います。

CR2025ボタン電池の入手については、近所の実店舗で実物を見て買うのが一番安心です。Amazonは便利ですが、やはり使用期限が短かったという理由による30日間無料返品が多かったのか、単価が安すぎるためか、Amazonが直接仕入れて販売していませんでした。

新型コロナウイルスの影響で店を閉めてしまった時計屋さんに、毎回500円で電池交換をしてもらっていた関係で、電池を分けてもらう事があったのですが、業務向け卸流通のPanasonicのボタン電池はまとめ買いすれば一個100円以下で入手できるそうです。

個人向けへの転売禁止など一定のお約束みたいなものがあると雑談で教えてもらいましたが、Amazonで出店している一部の方が格安で販売している方すべてが、偽物を売っているとは言い切れません。それでも、個人的に不安があるので、紹介は控えます。

でも、必要ですよね。僕が大切な友達に紹介するなら、ヨドバシカメラ販売のオーム電機 OHM CR2025/B2Pをお勧めします。

お勧めの理由は使用期限が5年と明確に商品説明にある点と、2年に一度車のキーレス電池の交換で購入していたとき、4年から5年使用期限が残っている電池が毎回届いている実績です。

同じヨドバシカメラで売られているPanasonic電池よりも断然安い点から見て、回転率が高く、比較的新しい電池が届くような気がします。あと、100均とちがい、いつも売っているという入手性からもお勧めできます。