加工した目玉クリップでノートのページめくれを防止するアイディア

今回は、下敷きを入れた厚めのB5ノートのページめくれを解決する妙案を発見したので地味ですが記事にしてみました。ちょっぴりペンチで加工するクラフトネタです。

解決できるノートの浮き上がり

言葉で説明は大変なのですが下の写真の通り、大学ノートに下敷きを挟んで書き込みながら、ページをめくるために手を浮かせた瞬間に、下敷きがずれたりして紙が浮き上がってしまうことってないですか?

見開きでめくれる大学ノートのページ

紙が糸ではなく接着剤で固定されているノートの場合、最初と最後のページに近づけば近づくほど段差がつくため、どうしても紙が紙が浮き上がってしまいます。

授業などでガーと黒板を書き写す場合はあまり気にならないのですが、本を開いたり考えながらノートをとっているときなど、すぐに書き込むことができずストレスを感じてしまいます。

僕の中ではこの問題はずっと以前からあり、ページの段差の解決策としてクリップボードを下に挟んだりしていました。

よっぽどイラついていたせいか、クリップボードを挟むのも面倒に思い、不意に下敷きがずれて浮いてしまうなら下敷きとノートをクリップで止めてしまえば良いのではないかと、やってみたのが下の写真です。

加工前の目玉クリップではノートが浮き上がる

とっさにクリップで挟んでみたのですが、ノート本体と机の間が浮いてしまい、書くときにパカパカしてしまい、どうもうまくいきませんでした。

単純にクリップのどちらかが平らなクリップを使えばいいのではと、Amazonで探したのですが、ありそうでない商品なのか見つかりませんでした。

挟んでいた目玉クリップをペンチで潰して、下側を平にしたところ、結構いい感じになりました。ずっと前から気になっていたのに、こんなにシンプルな方法で解決できるなんて、たまにはイラつくのも良いかもしれません。

一呼吸置き、誰でも思いつくアイデアかと思いましたが、クリップボードと違い、ページの位置に関係なく止めることができ、意外と便利だと記事として公開してから、もう半年以上すぎましたが、今でも快適に使っています。

改造目玉クリップの効果

今回犠牲となった目玉クリップはコクヨの大口幅63mmです。

こんな感じに、下側だけペンチで平に押し潰しました。意外と柔らかくて簡単に修正できます。

ペンチで加工した目玉クリップ

試作として正直凸凹して傷はついていたりしますが、公開用に綺麗に作り直したものを紹介するより、ありのままの方がいいかなと思い、今使っているクリップをそのまま写真に撮りました。

左が未加工のクリップで、右側がペンチで片方を平らに加工した状態です。

加工前と加工後の目玉クリップ

ちょっとした工夫ですが、なるべくエッジがノートに食い込まないようにするため、抑えの上の方は平底と並行になるように2mm程度折り曲げて、ノートの挟む面積を増やし食い込みも防止しています。

クリップの加工に利用したペンチですが、手近にあった電工ペンチを使いましたが、100円ショップのラジオペンチなど、どんなものでも加工できます。

加工に利用した電工ペンチ
電工ペンチ

ただ、傷をできる限りつけないようにするには。。。道具を選ぶ必要がありそうです。

撮影した写真を見ながら歪に気づいたのですが、思いの外、目玉クリップの金属板が柔らかいため簡単にペンチで修正できる反面、使っているうちにすぐに噛み合わせが斜めになっていきます。

焼を入れれば硬くなるかもしれませんが、実用上の問題がないので気にせず使っています。

改善した目玉クリップによる効果

この写真2回目の登場ですが、改造前の丸穴クリップの状態です。浮いてしまっています。

加工前の目玉クリップではノートが浮き上がる

文鎮は、ノートに書き込んでいるときの手の代わりで、比較写真の条件を揃えるために使っています。

下が、改造後の丸穴クリップです。ほぼ、平になって斜めではなくなっています。文鎮を載せなくても、浮き上がりも少なくだいぶ良くなりました。

加工後の目玉クリップではノートの浮き上がりが改善

目玉クリップの位置ですが、効果が見やすい写真にするために、ノートのハジに挟んでいますが、長辺のどこに止めても、それなりに効果があります。下敷きを書くときに邪魔にならない場所に止めることができます。

浮き上がり防止よりは、ページ数差による段差解消の為にクリップボードを使うことがあったのですが、ページ数が多い段になっているページには使いにくかったのですが、このクリップは厚みがないので、紙のめくれ防止用として使うことができます。

クリップの使い方ポイント

ポイントは、最初の一発でビシッと固定しようとしないことです。

真っ白なノートに向かい合った時にフワッと持ち上がったノートのページを見ると、ついつい一回でピシッと紙を伸ばし止めたくなります。

最初から上手くやろうとするより、とりあえず、下敷きを挟んでから仮置きでクリップを効果確認の写真にあるように、端をチョコっと挟み込みます。

仮押さえができたら、とじしろからシワを押し出すように手のひらで押しやりながら、クリップを持ち上げて止めると上手くいきます。

ノートに書き込みながら、浮き上がってきたら、その都度、とじしろからシワを押しやり押さえながら、クリップを持ち上げて止めるのが一番、ノートをとりながら思考を阻害せず利用することができるような気がします。

下敷きのプチ工夫

写真にある下敷きがガンダムのビームサーベル風の蛍光色を使っている理由ですが、本棚に差し込んで収納した時、すぐに発見できる利点があります。
乳白色で半透明のザラザラした下敷きは、シャープペンシルの下地には向いているのですが、本棚などに挟んでしまってあると、必要な時にすぐに見つからないのです。
色付きはカバンの中に入っていてもノートに挟んであってもパッと見てすぐわかる思考を止めない利点があります。

利用時の注意点

加工して作ったクリップは、見ての通りノートの浮き上がりを最小限にするため鋭くなっており、見た目通りに鋭いので注意が必要です。

やっつけで目玉クリップを加工して作ったペーパーストッパーですが、980円ぐらいでもっと丁寧に作られた市販のクリップが売られていそうな気もします。

実用性を追求すればするほど下側を薄くしたくなります。しかし、やりすぎると鋭く鋭利になり怪我をする可能性が出てきます。

そうなってくると、使用者の怪我の防止などが関係する、PL法や製造物責任法などが関係してきそうな気がするため、販売されてないのかもしれません。

できるだけ、怪我を防止したいので改造した丸穴クリップの端をヤスリで丸くしたり厚く塗膜を塗ったりテフロンテープを貼り付けたり色々工夫してみようかなと模索中です。工夫してみると面白いかもしれません。。。

ネット公開のため念のために書いておくと、当記事に書かれたことを参考に作成したクリップで怪我をしたり色々なものに傷をつけたとしても、当サイトは一切の責任を取りません

目玉クリップの入手性

目玉クリップは、ホームセンターなどで、箱入りの10個単位で売られていることがほとんどです。たまたま寄った銀座伊藤屋など高級?な文房具屋で1個50円で販売されていましたが、近所の文房具屋でも箱入り販売で個別販売はありませんでした。

目玉クリップはずっと昔から使われている文房具で、コクヨの商品仕様を見たら、なんとコピー用紙を220枚も止めることができると表記されていました。

薄いスチール板をプレス加工して作られている製品なので、コクヨ以外にもさまざまなメーカーから出ています。

こないだ、セリアやダイソーの100円プライベートブランドグッズとして売られている、幅約60mmの2個から3個入り目玉クリップを見かけて触ってみたのですが結構丈夫そうでした。

10年以上前に100均ショップで買って後悔したヘナヘナなホッチキスの針みたいな商品もあるかもしれませんが、100円均一ショップでも手に入ります。

参考までにコクヨ 目玉クリップ 大(Amazon)を見ると、実店舗でお得感を感じるかもしれません。

怪我が少ないクリップボード方式

元々の丸穴クリップそのものが、クリップで指を切ったり挟んだ物を傷つけることがたまにあります。一度コンセントを挟んだら被覆に食い込み、中の銅線が見えてしまいました。

そのため、下敷きを直で挟むと下敷きなどに傷が付く可能性が高くなっています。さらに、持ち運びで他のものを傷つけることが多いため注意が必要です。

ページ数が多い方には、段差がさらにつくため使いにくいですが、写真のようなコクヨのクリップボードを使う方が安全です。

ページ数が少なくなっている側のノート押さえに使うと、クリップボードの厚さによって段差が少なくなる効果あり重宝して使っています。

コクヨのクリップバインダーによる固定
コクヨ クリップボードA4横 品番:K2ヨハ-PS73YG

写真はA4ですがB5タイプで試してみたら、段差がある方には段差解消もできていい感じでした。クリップが長辺の方にある方がいいかなと思っていたのですが、普通の短辺の方にある方でもしっかり固定でき、腕が当たらなくていい感じがしました。

100均のクリップボードは写真のクリップボードと違い裏側に止めビス受けがあり、若干浮く商品しか見つかりませんでした。300円ちょっとしますが、オール樹脂製のクリップボードの方が僕は気に入っています。

目玉クリップやクリップボードをネット販売で手に入れる

丸穴が空いた目玉クリップは、バリバリの事務用品で、近所の文具店やカーマで、10個入りなど箱単位の販売が多く、単品売りではほとんど見かけません。

僕は10年以上前に一箱30個入りを買ったのですがいつの間にか新品はなくなり、ポテトチップスの袋を止めたり読まない資料に挟まったまま放置されたりと意外と重宝しています。一回買えば一生ものです。。。???

Amazonですが色々なメーカーから出ていて、元々高価なものではないため、どれも品質は変わらない気がします。

あまりに安すぎるとバリが出てたりと危険なものがあるので、今回改造に使ったのはコクヨの30個入りタイプを紹介します。買った時は600円ぐらいだった気がするのですが。。。高くなってますね。

Amazon販売リンク

コクヨ クリップ 目玉クリップ 大(30個入り)
使用したのは幅63mmの大サイズです。色々なメーカーがあります。

耐久性が高いのかもしれませんが1590円は高いなと思います。100円ショップでそこそこ丈夫そうな物が4個入りで売られていました。コクヨ以外にするか100円ショップがお勧めです。

お勧めしましたが、100円ショップのクリップは安い代わりにバネが折れて使えなくなる物が多いと聞きました。会社のコピー機のとなりにおかれて頻繁に使われているコクヨのクリップは、かなりくたびれていますがちゃんと使えています。品質の違いかもしれません。

日本クリノス 目玉クリップ 大(10個入り)
型番はM1-クリ1の、65mmサイズ10個入りです。

会社案内によると日本クリノスは、文具事務用品専門店から大型チェーンストアをカバーする広域卸のエコール流通グループ株式会社の100%出資の関連子会社です。1994年に「ぺんてる」を含む5社の共同出資で量販向けに文具紙製品等商材を販売する目的で設立されたとありました。

コクヨは30個入りですがこちらは10個入りで単価はほぼ同じです。価格など総合的に見て、次に僕が買うならこれかなと思い、紹介することにしました。

コクヨ クリップボードA4長辺とじ K2ヨハ-PS73YG
売っている店が少なくなりました。事業所で買う場合はアスクルなどで5セットから40セット単位ぐらいで買うため、小売の流通が減っているのかもしれません。

文房具屋での店頭価格は大体400円ぐらいでした。僕が購入した時には300円ぐらいでした。ヨドバシカメラに295円程度でまだ若干あります(ヨドバシカメラ A4横 青色バージョン)。

僕の好みですが緑色が綺麗なので気に入っています。

セキセイ クリップボード A4-S グリーン SSS-3057P
コクヨと似たデザインのクリップボードです。

このタイプは病院で需要が高いためか、色がとっても目立つものになっています。コクヨと同様セキセイもしっかりした製品を作っているメーカーなので、ハズレが少なく僕は気に入って使っています。

長辺留めには緑色以外には黄色と紺色と小豆色と黒色があります。それ以外は短辺留めになっているので購入するときには注意が必要です。別のタイプですが僕は、お店で手に取って選び、レジに行く直前に目にとまった色に入れ替え購入し、家に帰って違うタイプに気づいてショックを受けたことがあります。

コクヨ クリップボードH B5 長辺とじ 青 ヨハ-H70B
B5サイズのクリップボードです。この記事を買いてからB5ノート用に買ってしまいました。厚紙と一緒にクリップボードで挟むことで、段差が見事に解消できます。

今までA4コピー用紙と兼用することを考えてA4タイプを使ってましたが、やはりB5ノートにはB5タイプがジャストフィットで便利です。

長辺押さえにこだわって使ってみたのですが、右利きで右側ページを押さえるときは短辺押さえ(コクヨ B5長辺とじヨハ-H75NB)の方が腕が当たらなくていいと思いました。長辺押さえは罫線を無視してノートを縦方向での見開きで使うときにも役立ちます。見開きで使うときには、長辺と短辺押さえを一組ずつ持っていると便利です。

ただ、ページめくりで両方入れ替えるのが面倒なので、ガンガン書くときには、左側を長辺押さえにして右側で改造クリップを愛用しています。一方で閉じたり開いたりするときにはクリップだと置き場所に気を遣うため、長短2組で利用すると、クリップによる傷の心配をせずにすむ上ページが直ぐ開いて便利です。