2022年9月28日に、Intelの第13世代 CPUが正式発表されました。7月ごろに値上げされるという噂が立ちましたが、蓋を開けてみたら、第12世代とほぼ同額の589から599ドル(Intel Core i9-13900K Processor)でした。

10月19日時点で、秋葉原のパソコンショップArk OnlineShopにて予定価格(10月20日22時販売開始)が発表されましたので、表を更新しました。

7月ごろ20%ぐらい米ドル価格が上がるかなと予想していましたが、i5だけ30ドルほど値上がりした以外は、据え置きでした。

米ドル価格は据え置きですが、最上位のi9-13900Kの値段が10万円越えできました。i5-13600Kはかつてのi7シリーズより高額な57,800円になっています。i5-12600Kの39,000円に対して18,800円も上昇しています。

12世代と13世代CPUの各コア数と価格をインテル公式サイトのARK情報からピッキングして表を作成しました。

項目i9-13900Ki9-12900Ki7-13700Ki7-12700Ki5-13600Ki5-12600K
米ドル
価格
$589.00 – $599.00$589.00 – $599.00$409.00 – $419.00$409.00 – $419.00$319.00 – $329.00$289.00 – $299.00
Pコア数888866
Eコア数1688484
日本価格(初売)未発表79,800円未発表58,000円未発表39,000円
9月30日時点ーーー88,980円ーーー60,780円ーーー42,980円
10月19日時点105,800円87,980円74,800円60,780円57,800円44,970円
インテル公式サイト:Compare Intel® Products出力結果より販売価格はパソコンショップArk online Storeより

日本価格は定価がないため、最安値付近の初売り価格を表記しました(自作PCショップで販売価格の足並みが揃っていたため)。

下段は自作PCユーザー目線での市場価格で、9月30日時点の最安値付近価格としてPCショップarkさんの販売価格を掲載しました。i5の取り扱いを終了しているパソコン工房さんでも同じ値段なのでこの辺りが市場価格だと思います。

下段に発売日直前(10月19日)時点の予約販売価格が公表されたので追加しました。

現在の販売価格はPCショップアークさんの第13世代Coreシリーズ一覧と、パソコン工房さんの第13世代Coreシリーズ一覧から確認できます。

在庫が一目で分かるArkさんと違い、パソコン工房さんの一覧は灰色で売り切れに見えますが、クリックすると在庫ありになっています(売り切れや購入できない商品は一覧に出てこないタイプのようです)。i9-13900KFをFなしと勘違いして購入しないよう注意してください。

市場価格では初売り価格から8月頃にかけて徐々に下がっていた金額に比べると第12世代i5の値段が上がってきてます。どうやら、発売解禁日の10月20日に向けて値段を合わせてきているような感じがしていました。

今回はEコアを2倍にすることで性能向上をしています。CPUメモリーなども増強することで、シングルスレッド性能が15%、マルチスレッド性能が41%の上昇と発表とありました。

アーキテクチャやプロセスの変更よりも、コア増加分による底上げといった感じだと思います。コアが増えたことにより、消費電力は一層増えているはずです。逆に動作周波数と消費電力を落とすと体感性能がガクンと下がります。

価格帯から見たCPUの立ち位置

第13世代の日本店頭価格での価格帯から見ると、今まではi9を選んでいた人はi7に、i7を選んでいた人はi5-13600Kへの変更で現状と同じ予算でほぼ同じ性能が得られると思います。

問題となるのがi5とi3のギャップです。i3-12100とi5-12400ではPコア数が2つ違います。i3-13100にEコアが2つ追加されても、Pコア4にEコア2とPコア6とEコア0なら、Pコア6の方が性能が高いです。

体感ベースでゲーミングパソコンを選ぶなら予算は25万円から

かつての予算20万円でのゲーミングパソコン用途で価格調節でCPUをi5-13400からi3-13100にするぐらいなら、GPUをRTX3060TiからRTX3060ぐらいに1ランク下げた方が良いような気がします。

このクラスになると、ベンチマークでどんぐりの背比べをして選んでも、思っていたほど快適ではない。と、となり、がっかりした気持ちを味わいそうな気がします。

ゲームの設定画面で何も考えずにウルトラオプションを選ぶことができず、一つ一つオプションを外しながらカクツキを減らしながらのプレイは、あんまり楽しくないと思います。

となるとゲーミングパソコンは25万円から28万円ぐらいが最低ラインになってきた気がします。

あくまでゲームを作る側の立場から見た感じで2024年にはRTX3060Tiでも微妙な立ち位置になるかもしれません。

CPUよりもGPUの方が激動状態になっている

気がかりなのがクリエイティブ用途から見るとRTX4090はRTX3090からDLSS 3になりジャンプアップしているので今後AAA級ゲームタイトルを気持ちよく動かすには、RTX4080クラスが最低ランクになりそうな感じもしてます。

いつもはGPUの新機能対応が半年ほどズレるのですが、すでにRTX4000シリーズの新機能が、無料から始まり売り上げ規模でライセンス料が決まるUnityやUnreal Engineゲーミングエンジンでもサポート対応間近の状態になっています。

PlayStation5では使えないのですぐには対応しないかもしれませんが、コンシューマ版より圧倒的に画面が綺麗でかっこいいのはPC版となるかもしれません。

ただし、RTX4080クラスの話なので、たとえRTX4060がDLSS 3に対応していても絶対的な性能差によりONにするとカクつく可能性は高いので、関係がないかもしれません。

単純な処理速度だけの問題ではなくなってきているので、予算に対するゲーミングパソコンとしてより深い検証が必要になってきた気がします。

いま肌で感じていることは、最近までは20万円の予算で購入できた、そこそこ満足するゲーミングパソコンと同じ体験が25万円以上出さないと味わえない感じにはなってきている気がします。

Intelの技術革新計画

インテルはNVIDIAやAppleシリコンの製造を請け負っている台湾TSMCの半導体製造技術に追いつくため、毎年、新型CPUを出していくと発表していましたが今回は次のステップであるN4ではなく、第12世代と同じN7相当のIntel 7で製造されています。

TSMCが製造するN7(intle 7相当)からN5では80%の論理密度向上で、N5からN3では70%論理密度が向上しています。N7とN3では250%も論理密度が上がっています。

TSMCのN4はN3と違いN5と同じ5nmプロセスで論理密度を向上させています。Intel7とIntel4では200%ほど論理密度が向上しそうに見えます。

1年後に仮に第14世代CPUのアーキティクチャが斬新され同時にIntel 4で製造で登場となると、大幅な性能向上がありそうな気がします。

第13世代とほぼ同じアーキテクチャコアの第12世代を使っているのであれば、23年まで待ってもいいかなと感じました。

CPU価格にモロに反映された為替について

公開された米ドル価格をもとに9月30日に記事を書いたときには、日本の店頭価格が未定でした。徐々に第12世代の値段が上昇していったので、第13世代と第12世代の値段が揃うかのかもしれないと、ちょっと期待していました。

日銀が色々市場介入したそうですが2週間の間に1ドル150円目前の149円になっています。税抜のi9店頭予約価格から逆算したところ1ドル160円になっていました。

日本価格を待ってもしかして日本価格も据え置きになるかと淡い期待をしましたが、やっぱり為替の影響がモロに反映された店頭価格になっていました。

今のパソコンは高すぎる気がします。生活的な感覚からいくとゲーミングパソコンでも10万円から20万円が手が出やすい値段だと思います。

高すぎて売れない状態が続くと、米国で買うより日本で買った方が安いという、逆プレミアム価格の時代がくるかもしれません。

円安は今後も続く可能性が高い?

1ドル135円の時代もあり、なんとなく待っていればまた115円ぐらいに下がるかなと思っていました。今悲観的に感じている人から当時の話を聞いてその期待が薄れてしまいました。

為替は、日経平均のように、あがったり下がったりしておらず、1980年代初頭1ドル260円から徐々に下がり1995年ごろ83円まで円高に進行して1998年に145円に戻り2011年に76円を記録していました(たぶん下ひげ)。。。

円安はどんどん進むと悲観的になっている人も多いのですが、長期の為替のチャートを見てみたら、なんだか、待ってれば戻りそうな気がしてきました。

第12世代と第13世代に対して性能が大幅に向上しそうな2023年に登場予感の第14世代のi9-14900Kは、12万円から15万円ぐらいになっているかもしれません。悩ましいところです。

なんとなく、複雑な心境でコメントがまとめにくいです。

ちょっと前のパソコン価格

ごめんなさい、今は、手放しでお勧めできるパソコンがありません。23万円コースとして紹介したパソコンの割引率が1万円下がりましたがセール対象になっています。

自作PCパーツのCPU単体店頭価格を見るとインテルからの卸価格が上がっているように見えます。

まだi5-13400が発表されていないので、日本法人のインテルにより価格は維持しそうな気もしますがさすがに為替115円想定に対して現状150円と開いています。

このまま今後CPUという原材料高騰でマウスコンピューターさんが価格改定をするか販売終息で購入できなくなる可能性があります。

僕ならAppleのように一律で一気に価格改定をします(北極の氷山が崩れるがごとくライバルのAMDの動向次第だと思います)。また、マウスコンピューターさんは企業として優秀なので経営判断として商社からの卸価格上昇フラグ一つで価格を上げる準備は整っていそうな気がします。

僕自身のリアルな危機感を書いてしまいましたが、売り手として割引セール分を残すなど慎重な判断は事前準備が肝なので動いてからでも間に合うとは思います。

なんにしても、定価に対して5,000円プラスになりますが、2022年10月26日午前10時59分まで2万5千円引きのi7モデルがホントに20万円でおつりが出ませんがちょっと背伸びでワンランク上として、最後のチャンスかもしれません。

上の記事と同じi7ベースモデルのG-Tune HM-B-3060Ti(マウスコンピュータ)に、お勧めのカスタムとした電源をGooldにケースファンを3つ構成に変更した金額は23万3,600円になっています。

もうじき記事更新で消去予定の直近のセール情報

下は終わったセールです。割り引き対象から外れたためお勧め構成は総額22万8,600円になっています。

秋の大感謝祭セール対象により2022年10月12日午前10時いっぱいまで注文可能な、20万円でお釣りがくるマウスコンピューターのゲーミングパソコンが復活しました。

9月28日にインテル最新型の第13世代CPUが正式発表され販売解禁日が公表されました。i5発表価格が30ドルほど値上がりしました。

価格的にコストパフォーマンスが魅力的にみえる現行最新世代の第12世代Core i5の、自作向け単品店頭販売の価格が上昇しています。マウスコンピュータのセール対象価格は上昇前の8月時点からのセール価格です。

ホビー三昧Dが購入するならどのようなカスタマイズをするかという根拠の説明と共に、総額193,600円で購入が可能なカスタマイズ紹介記事です。

インテル第12世代のCore i5-12400FとGeForce RTX3060Tiが使われたミドルハイのゲーミングパソコンです。

「G-Tune HM-B-3060Ti」お勧めカスタマイズ構成
一応ホビー三昧Dがお勧めするカスタマイズ変更箇所は「GOLD仕様の700W電源」と「ケースファンを3つ」の追加です。
「G-Tune HM-B-3060Ti」カスタマイズベースモデルバナー
上のバナー?をクリックするとマウスコンピュータにあるカスタマイズのベースモデルの商品ページを確認できます。