僕が愛用しているFL-Studioと、UVIのピアノ音源について、8GBのメモリーと256GBのSSDしかないMacBookAirで動く音源という視点で紹介します。曲作りに使える軽いピアノ音源という視点です。

初音ミクというかなり職人的な調節が必要だった歌声合成ソフト業界に、ほぼベタ打ちでも人が歌ったのと聞き分けられないほど品質が高いSynthesizer V Studio Proという歌声合成ソフトが登場しました。

曲を作るときに、サザンオールスターズの桑田佳祐さんは、ギターを使い、原祐子さんはキーボード(鍵盤)を使っています。

ギターコードから、曲を作っていくよりも、キーボードをつかって行く方が、アレンジが簡単です。

たとえば、白鍵盤で曲を作り、黒鍵盤に移行への変調も簡単です。ギターもカポを使えば簡単にできる?そりゃそうかも。

ピアノロール上に打ち込むとき、キーボードの方が簡単という便利さがあります。

そういえばベートーベンもピアノで作曲しています。Pianoは、人が聞き分けることができる20ヘルツから4000ヘルツまでの音をすべて鳴らすことができます。

とうことで、Synthesizer Vの紹介記事で、Piano音源を軽く紹介するつもりでがっつり書いてしまったので分けました。

どんなDTMにも、標準でピアノ音源が付属するので、あえて購入する意味はありません。ただ、単体で販売される専用音源は音がよくソロで弾くとき没入感がいいので、僕は愛用しています。

作曲のお供にピアノが向いているわけ

DTMなどで音を整音するときの知っているとすごく役立つ知識なので、先に書いておくことにします。

中央の「ド」がC0のDTM的な表現をすると、一般的な88鍵盤のピアノはA0からC8までの、7オクターブ1/4の音を鳴らすことができます。

周波数に換算すると27.5ヘルツ~4,186ヘルツの範囲に入ります。

人が音程として聴き分けることができる範囲は20~4,000ヘルツまでなので、楽譜に記すことができるすべての音を再現できることになります。

だからこそ、フルートやバイオリンにコントラバスまですべての楽器に、鍵盤表現のピアノロールが使われています。

ピアノの鍵盤は整音の時に役立つ

具体的な使い方を書くと、楽器を重ねていって音が埋もれてしまったときに、周りの楽器の音を下げて、浮き上がらせるとき必要な情報になります。

たとえば、他の楽器によって、音が埋もれた楽器があるとき、ピアノロールから、埋もれたり目立ちすぎている楽器の周波数を見つけ、ミキサー上のエフェクターでその帯域成分だけをフィルターしたり、透化する時に役立ちます。

これを知らないと、がむしゃらに、500Hzから下をカットして。。。この辺かな?とスライダーやグラフをいじっていくことになります(僕が昔そうやっていました)。

ピアノがあれば簡単に、楽譜が読めなくても、鳴っている音の音階を探ることができます。鼻歌フンフンから、サイレンの音まで。。。。何でも来いです。

歌の音程の確認も簡単にできます。

記事の裏事情

AHS社ダウンロードショップ専売になっていた、Synthesizer Vの音声データベースが、DLSiteでついに取り扱いを開始しました。

歌声データベースのSynthesizer Vの記事を書きながら、併せて使うことが多い、Piano音源について触れていたら、長くなったので記事を分けることにしました。

軽い音源データを求めるわけ

一般的な歌声合成ソフトの別売りキャラクターカードリッジ的な、データベースサイズは、500MBから14GB程度まであります。Synthesizer VのAI版は25MBから40MBとかなり小さなサイズです。

僕が初めてMacOSを使い始めたMacBookAir(M1)のSSDが256MBで、メモリーが8GBしかない中で、この容量の小ささは、大きなメリットです。

Windowsであれば、メモリーを32GBや64GBに増設したり、1TBのSSDを増設しても、2万円程度でアップデートできました。

macOSでは後から増設はできません。購入時にMacBookProやMacStudioにオプション追加で、1TB以上のSSDに、32GB以上のメモリーに設定できますが、住宅設備をリフォームしたんですか?的な金額になります。

MacBookPro(M1 Max)が出たばかりの頃に40万円?高!!と思いましたが、今では60万円以上です。

こうなると、メモリー容量?ピアノ音源88GB?オケ音源480GB?気にしなーいとなるのですが、いつでもどこでも、バッテリー残量や消費電力を気にすることなく、気兼ねなく、使える、MacBookAirでは、いろいろ考える必要があります。

DTMのピアノ音源について

DTMの世界には、1種類のピアノだけで77GBのピアノのソフト音源(SYNTHOGY Ivoryシリーズ)もあります。

生楽器の再現性が高くなると、MIDIなのに、打ち込みに生演奏のテクニックが必要になってきます。

最新版として登場したIvory3の音源サイズはデータサイズが42GBに改善しました。ただし、現在macOSオンリーです。

ただ、ステージピアノとして使い勝手がいいRD-2000までは必要ないとは思いますが、Roland A-88MKIIクラスのキーボードを使わないと、音を生かし切れない感じがします。(僕はローランドとKORGびいきです)

基本的にソフト音源は楽器に対して理想的な音が収録されています。プロのピアニストと初心者では同じ音は出ません。逆に言うと、この音の違いを表現するために77GBものサンプル数が必要になります。

Ivoryのような音源は演奏者の癖を忠実に再現できる点が特徴だと感じます。

基本的にMIDIキーボードによる入力は、音の強弱信号であるVelocityだけです。もちろんヴァイオリン音源の一部には複数パラメーターによる入力もあります。

最高位機種でも電子楽器やMIDIキーボードは、バネ式のアップライトピアノに近いため、ハンマーをカツゥーンと打ち上げる、グランドピアノの代わりにはなりません。

グランドピアノは、鍵盤が戻るときに、重力加速度の曲線を持つ重力を使うことができるので、バネ式よりも繊細にそして、軽いのが特徴だと感じています。

このグランドピアノのハンマーアクション構造は、60万円以上する電子ピアノでも再現ができないそうです。素人の連打でも気づきますが、演奏となるとショパン国際ピアノコンクールに入賞できる演奏家がわかるレベルかもしれません。

ピアノは、はまると危険です。

ピアノの腕がプロ級でなければ繊細な表現を、MIDI入力パラメーターカーブで調節する必要があるのですが、それはほぼ不可能に近いです。

ならば、繊細さの表現力よりもきれいになる音源でもいいような気もします。

そこで、5千円台のUVIのピアノ音源ですが、ASDFのキーボードで弾いても、MacBookAir(M1)がすごくいい感じで鳴っています。音の広がりに加えてMacBookAirが楽器のように共振して。。。電気代もかからない。

いままでWindowsを使ってきたので使えませんでしたが、macOSなら、標準のGarangeBandや上位有料版のLogicProを、MacBookAirでならすと、いい感じで音が広がります。

ただしLogicProは。。。音源をたくさん入れていくと80GBぐらいあります。Apple純正のLogicProがWindows対応することは、ほぼほぼあり得ません。

データーベースサイズが小さいPiano音源

Ivoryなどの超重量級のピアノ音源は、256GBのMacBookAirでは厳しすぎる容量です。

こういった面で、僕は容量が小さいUVIが大好きです???

例えば、別途Falconや無償のUVI Workstationが必要ですが、736MBのUVI Model D(ロックオンストア) や、約6GBのRavenscroft 275(海外メーカーVI Labs Audio)は一本持っていると、結構楽しいです。

下に張った、Ravenscroft 275の公式サンプルソングは、ほぼ同じ音で鳴るため、この曲と同じ感じに仕上がります。

日本で取り扱っている代理店がないと思っていたら、UVIやIK MultimediaやImage-Line Softwareの代理店の株式会社フックアップにて取り扱い販売されていました。

Promises by Sam Sorensen – R275 Player & Side mics

Model DはUVISoundBanksのサイズが768MBと小さく、メモリーが8GBのMacBookAir(M1)でも快適になってくれます。Ravenscroft275は、5.72GBありすこしカツカツです。

ピアノ音源はピンきりで価格以上にデータ容量がピンきりで、使いたくても使えないことが多いですが、いい音源はテンションが上がります。ということで、Synthesizer Vのお供に、紹介してみました。

MIDIキーボードについて

どちらも、鍵盤ハーモニカ風のIKのiRig Keys 2 Miniでも楽しめます(ハーフサイズ25鍵盤の種類も減ってすごく値上がりしてます)。

iRig Keys Miniは、ハーモニカ風ですが、ハンマー感がないためピアノ以外の何にでも使うことができ重宝しています。

FL Studoの標準ピアノ音源について

ピアノ音源をいくつか紹介しましたが、他の楽器と曲あわせするときには、FL-Keysなどが一番使い勝手がいいです。

統一されていない鍵盤中央のド「C」の表記について

C0、C1、C2と鍵盤位置を表すときに重要となる、中央のドの表記は統一されていません。一般的に楽譜や専門書では「中央のド」鍵盤の位置をC4と表記しています。中央のドとは、ピアノの中心に座ったとき、おへそのあたりのドの鍵盤の事です。

楽器によっては、楽譜の中央のドの音が変わります。例えば、ギターの場合は楽譜のド(5番弦3フレット)はC4ではなくピアノのC3の音となり1オクターブ低い音になります。

楽器職人が中央を表現するとき、ヤマハでは「C3」、ローランドでは「C4」と呼んでいるそうです。
DTMをはしごするとき知っていると未然に混乱を防げます。

DTMのピアノロールにある表記では、AppleのLogicProとGarangeBandは「C3」、FL-Studioは「C5」の表記になっています。音声合成ソフトのSynthesizer Vは「C4」、UVIのFALCONは「C3」です。

専用のピアノ音源は、ソロでならすときにはいいのですが、合わせていくと、その個性の強さから浮きやすく、なじませるのが大変になります。

そもそも、混ざってしまえば、微妙な揺れなどの音楽性は。。。埋もれてしまいます。

ということで、FL Studoで一番最初に起動するのは。。。FL-Keyが多いです。

FL-Keysよりもう少し音がいい標準音源

あまり使わないキーにはなりますが、FL-Keysでは、ピアノの一番下のラから一オクターブ上までは。。。微妙すぎます。

FL-Keysよりもう少し、ピアノを目立たせたいときには、数式よりもサンプラー方式の「DIRECT WAVE」の方が音がいいです。

サンプラーは、Live配信などのポン出しに役立つ?鍵盤に対してWAVE形式の音を一つ一つ設定していく音源です。

ただ鍵盤一つ一つに音を割り当てていく設定が面倒なので使いにくいと思いがちですが、パッケージ(WAVEを設定して保存したもの)としてFL-Keysよりいい音が標準状態で入っています。

場所は「Packs → Instruments → Keyboard」に入っている「Grand Piano」を、鍵盤が表示されているスパナアイコン状態のDIRECT WAVEにドロップアンドドロップで放り込むだけです。こちらも意外と使い勝手がいいです。

FL-Studio FL-KeysとDIRECT WAVE

FL-KeysとDIRECT WAVE(付属ピアノサンプル適用)の使用メモリー比較

ついでなので、単体起動時の使用メモリー量です。起動直後の499MBから、FL KEYSを読み込むと565MBになり66MBです。起動したFL KyesはGrand Piano(3MB)が読み込まれています。

FL-Studio FL-KeysとDIRECT WAVEの使用メモリー量の比較

FL-Keysから付属のInstrumentのGrand Pianoに入れ替えDIRECT WAVEが起動すると736MBに増えます。起動直後からの差し引きで単体のメモリー量は237MBになります。

長く使っているので使いやすいだけかもしれませんが、FL-Studioは無償バージョンアップの生涯ライセンスのソフトでWindowsとMacOSの両方に対応して一回購入すれば維持費がかかりません。

さらに、個人使用範囲なら何台インストールしてもOKです。メールアドレスによる2重認証なので、Windowsで特に多い起動不能に陥ったパソコンで困る、アクティベーション問題とは無縁です。

サウンドハウス:IMAGE-LINE ( イメージライン ) / FL STUDIO 20 Signature 解説本バンドル DAW

最新の技術を使い続けられ点でSynthesizer Vと似ています。

DAWからプラグインとして利用できるFL Studoについて

FL STUDIOは、LogicProなど他のDTMからプラグインとして読み込んで使うこともできました(DAWをDAWから読み出す)。

ただしDAWからFL STUDIOをRewireという仕組みを使い制御する方法は廃止予定になりLogicProからFL-StudioをRewireしたのですがだめでした。LogicProはAUオンリーでVTSに対応していないようです。

LogicProやFinalCatはだめでしたが、DaVinci ResolveのFairlightからは、普通にFL-Studioが使えました。

MacOSでは、FL Studioを直接起動すると、ウインドが外れたとき音が消えてしまいますが、DaVinci Resolve経由なら鳴り続けます。。。使い方間違っているきがしますが、VTSプラグインラックが使えないときに使える裏技?です。

即興的イベントでの工夫

たぶん違う使い方ですが外部スイッチャーやミキサーをかませたLive会場などで、DIRECT WAVEに登録した音を使い、Midiキーボードから音のポン出しが簡単?にでき便利です???

イベントなどでプロジェクターに出力しながらイベントをするとき、Wordやパワーポイントでテロップなどを作る人もいますが、僕はAffinity Publisherで画像を出力し、DaVinciで組み立てスイッチャーで吐き出しています。

アナウンスやナレーションは、VOICEPEAKで作成し出力して読み込ませると、1台のMacBookAirでなんとかなってしまいます。

使い所はないかもしれませんが、Synthesizer Vを使い会場の雰囲気に合わせた即興の歌を入力して出力するのも、できそうな気もしてしまいました。

陥りやすい勘違いですが、RewireやVTSを使いDAWからDAWを読み出す場合は、読み出し側のDAWの音をFL STUDIOに取り込み内部のエフェクトを使って出力することはできません。あくまで電子楽器として利用する仕組みです。

あとがき

Synthesizer Vの紹介記事の途中で脱線した内容を分離した内容なので、薄いですが、少しずつ記事を、改善していこうかなと思います。

Piano音源が一つ入っているだけで、テレワークや出張での息抜きにすごくいいと、個人的に感じています。

ここまで書いておいて何ですが、Piano音源はほんとにたくさんの種類があります。自分の気に入った音が最良なのが一番だと思います。

30年前には1本10万円を軽く超えていた音源が数千円で購入できる時代になっています。なかなか選び出すと、泥沼に陥る世界ですが、気に入った音源が見つかる参考になればと思います。