総合ソフト音源の「IK MULTIMEDIA SampleTank4 MAX v2」が、過去最安値を下回る最安値で限定特価セール中でした。

うろ覚えですが、2023年7月頃に1万4千円付近で、何なんだ特価だったSample Tankが、ハロウィンセールから11月中まで延長となりつい先日まで10,840円で販売中でした。

2023年11月18日時点でサウンドハウスさんによる特価お取り寄せ販売分は終了し、46,490円の通常価格に戻りました。

僅少ですがロックオンさんのSampleTanK 4 Max v2(Rock oN eStore) では、まだ在庫が残っています。2023年12月3日に気づいたのですが代理店のフックアップではセールが年内まで延長されましたが11,400円に割引率が下がりました。

2023年12月3日時点でメーカーでは69.99ユーロです。10,840円だった頃は2023年11月17日18時時点で1ユーロ162.5円でしたが、2023年12月3日時点で1ユーロ159.7円になっています。

いずれにしろ69.99ユーロのメーカー販売価格は11,374円〜11,279円になります。2%のクレジットカードの為替手数料を入れると71.4ユーロとなり、約11,440円になります。

IK MULTIMEDIAの値下げ幅が半端なく、僕が代理店だったら在庫を持つのが怖いです。購入するユーザーにとっても、ちょっと割引率が高すぎて通常価格で買うと、がっかり感が半端ない商品です。

記事を読んでいるタイミングで通常の48,890円(2023年12月時点の国内代理店標準価格)に戻っている可能性もありますが、IK MULTIMEDIAでは割引販売が多いので、3月、5月、7月、9月、11月。。。と、また次の機会があると思います(ちょっと多いですね)。

いま、IK MULTIMEDIAで力を入れている音源は、最新ピアノ単体音源としてロボットを利用した収録とエンジンを利用したPianoverseシリーズのようです。どうやら高級路線にシフトしているように見えます。

IK MULTIMEDIAのサウンドライブラリー再ダウンロード無償化

既存ユーザーと将来のユーザーにとって、うれしいニュースがあります。なんと、2023年11月16日からメーカー登録後180日間以降の有料ダウンロード制度が廃止されました。

今までIK MULTIMEDIAでは、サウンドライブラリーのダウンロードは、購入登録から180日以内に行わないと、9ユーロのダウンロードチケットを購入しなければ再ダウンロードできない仕組みになっていました。

今回、600GBを超えるサウンドライブラリーをダウンロードして保存しなくても、いつでも無償で再ダウンロードできるようになったのです。

もちろん、過去に購入した、IKのサンドライブラリーも9ユーロを払わなくても、再ダウンロードができるようになっています。

サウンドライブラリーがすでにSSDに入っているため確認できないのですが、今後はSampleTank4の付属音源も含めて単体音源として少量ずつダウンロードできるようになるかもしれません。

ただ、IKのエフェクトセットのT-RackSでは、アイコンをクリックするまで持っているエフェクトと持っていないエフェクトの確認には購入確認のアイコンが出るまで見分けられない、不便さがあります。

フィルターで未所持音源を表示しないというオプションがあるかもしれませんが、そこが少し面倒な感じがします(T-RackSとv2で何が増えたか確認するとき感じた不便感です)。

全部入りなら悩まなくてすみます。

ハロウィンセールるが延長され約1万円の超特価

1万840円と約1万円のSample Tank 4 MAX v2ですが、大本のメーカーではブラックフライデーセール対象としてアピールされていません。

今回のIK MULTIMEDIAのブラックフライデーセールは、いろいろなMAXハンドルが全部入っているTotal Studio 4 MAXになっています。ただし、サウンドハウスでの取り扱いはありません。

そちらに興味がある方は、IK MULTIMEDIA日本総代理店のフックアップさんの直営ショップbeatcloud(Total Studio4 MAX)からの購入をお勧めします。

代理店直営ショップのブラックフライデーセールにてTotal Studio 4 MAXの単体版が38,740円、MAX所有者向けが30,990円です。

ログイン認証ができるメーカー直販サイトでは、IKのMAXを二つ以上所有している方向けに199.99ユーロのお得なバージョンもあります(代理店販売は無いようです)。

ただし1ユーロが162円では199.99ユーロが32,300円になるため取り扱う価値がありません。

本家のメーカーでは価格設定がめちゃくちゃ状態で、軽量版のCEとフル版が割引によって同じ特価になっていたりと、IKのセール商品価格設定がとんでもないことになっています。

代理店直営ショップでも販売されていますが、サウンドハウスさんでは現在IK MULTIMEDIA SampleTank4 MAX v2が、5%ポイント還元対象商品として、メーカー取り寄せ商品になっています。価格は代理店直営ショップと同じです。

購入前に必見サウンドハウスの公式クーポン一覧ページ

2023年11月18日時点でサウンドハウスさんによる特価お取り寄せ販売分は終了し、46,490円の通常価格に戻りました。僅少ですがロックオンさんのSampleTanK 4 Max v2(Rock oN eStore) では、まだ在庫が残っています。

IK MULTIMEDIA日本総代理店のフックアップさんでは、11月中までと明確な終了日表示がないため代理店在庫限りの早期終了もあり得ます。

過去にもサウンドハウスでは売り切れで購入できなくなったことが何回かあります(7月のセールで僕はポイント反映を待って一番最後に予定していたSampleTank 4 Max v2を買い逃しました)。

日本では為替の影響で1万円近くになっていますが、すでにメーカーでの価格は69.99ユーロになっています。

SampleTank4の拡張音源はほとんどが10ユーロと30ユーロで、100ユーロや50ユーロのものが数個あります。

SampleTankではない方の、Pianoverseシリーズでは単音専用音源として価格帯が200ユーロ付近に設定されています。

この調子でいくと、SampleTankシリーズは最後の総合音源ソフトとして、次回のSampleTank5用の追加音源用に、アピールできる新しい種類の楽器確保と、既存音源の開発費の回収が終わるまでの数年間は終息しそうな気もします。

セール価格ですが、いくら投げ売り状態になっているとはいえ、さすがに30ユーロ台は無いと思うので、為替がこれ以上円安(1ドル160円〜170円台)に向かわなければ、12月や3月のセールでも同じ値段で出そうな気もします。

IK Product ManagerにSampleTank3が表示されない?

つい先日から、いままで購入登録後180日以降は約10ユウーロのダウンロードチケットの購入が必要だった、サウンドライブラリーのダウンロード制限が廃止されました。

早速新しいIK Product Managerを入れましたが、SampleTank3の表示がなく、SampleTank4になっています。

たぶん、不具合として修正パッチが出そうな気もしますが、古いバージョンなので放置の可能性もあります。

メーカーの、ユーザーページからSampleTank3のシリアルコードの下にあるサウンドライブラリーから再ダウンロードできます。

相変わらず分割されて配布されているため、もう、SampleTank 4 MAXを購入してマネージャーからダウンロードした方が楽ではないか?と思っています。

そういえば、2023年3月のセールの時には、アップグレード版やクロスグレード版より、セールによって本体の方が安くなっていますと注意書きがありました。

改めて、数年の運用で、いつの間にか歯抜けになったSampleTank3の音源を、SampleTank4から選んで弾いてみました。

過去のWindowsからMacへの以降などのコピー作業によって、選択した一部の楽器でエラーが出てしまっています。

当時は80GBで、えぇぇぇーー、大きすぎる!!と思っていました。だからダウンロードしたオリジナルバックアップから、絶対使わない音を削除して軽量化していました。その結果、歯抜けになってしまいました。

それでも、音源のスロット入れ替えに少し手間のかかるNative InstrumentのKOMPLETE14より選びやすいため便利です。

180日制限があった頃のオリジナルバックアップはあるのですが、オリジナル配布版のRAR圧縮で分割されたファイルのため、展開や移動の手間を考えると、気が引けてしまいます。しかもWindows版。。。大変です。

600GB越えとなった今、マネージャーで管理できた方が絶対楽だと思います。

SampleTank3 MAXより音色も増えているし、もう、SampleTank4の買い直しでもいいかなと思ってしまいました。

それにしても、3万円台になった4TBのSSDの導入や、Native InstrumentのKOMPLETEを使い始めて完全に容量感覚が麻痺しています。

いろいろな音を遊びながらすぐに弾くときには、KOMPLETE14もいいですが、僕はUVIのFalconをいつも起動しています。ダブルクリックですぐに新しい音に切り替わるのはやっぱり楽です。

SampleTank4では、Falconよりさらに簡単に音を選ぶことができるようになっています。Native InstrumentのKOMPLETE14にある専用音源のDTMでなじませやすい出音より、単音でも成り立つ音だと感じました。

逆にDTMでミキシングするときには、コンプレッサーなどのエフェクトプラグインで音を加工する必要があるかもしれません(いや、その手間は普通と言われたらそうかもしれません)。

SampleTankは、何もない状態から作曲や編曲するときにお薦め

音選びは、Native Instrumentの専用キー簿度として誕生したSシリーズMK3のKOMPLETE KONTROLキーボードを使っていれば、音選びが簡単にできる感じがします。

PC画面で操作するときには、Native InstrumentのKOMPLETEシリーズよりも、SampleTank4の方が、音源を選びやすく、さすが小室哲也さんがなくては困る音源としてSampleTankを上げて断言するだけのことはあります。

たぶん、いろいろな音を探りながら、作曲するときにはIK MULTIMEDIAのSampleTank4が、一番便利だと思います。

作曲が完了してDTMでミキシングしていく時に、なじみやすく使いやすいのが、Native InstrumentのKOMPLETEシリーズが向いているように僕は感じます。

ミキシングで使いやすいソフト音源がKOMPLETEの特徴だと個人的には思います。

何もない状態から作曲するとき、いろいろな音をMIDI鍵盤で弾きながら選ぶなら、やっぱりIK MULTIMEDIAのSampleTank MAXかと思います。

SampleTank 3の頃は、音源を差し替えて使うケースが多かったですが、SampleTank4になってから、そのまま最終音源となる成果物に使えるサンプル音源が多くなっています。

確かにSampleTank3のサウンドライブラリーには時々、特定音階でビビビビビッビビと変な音がする楽器が一部含まれています。。。イメージがつかめる仮音では問題ないですが、さすがにこれは無理です。

サンプリング品質としてそのまま使えるとアピールできる理由としては、もちろんSampleTank4向けに新収録した音源もあるかと思いますが、単体専用拡張音源として追加オプションとして販売されていた専用音源が包括されたからかもしれません。。。

SampleTank3 MAXにアメリカンギターなどが入っていたのですが、標準音源とは全然違い良い感じです。

とはいいつつ、アレンジャーとしては、Native InstrumentのKOMPLETEのギターなどは、コード引きを指一本で、ループ音源と借らない音によって、ガンガン鳴らすことができるので、もうギターを手にする必要すら無い状態です。

ドラムだって選んでポンッでどんどん選べます。

どちらも最高に楽しい音源なので甲乙つけがたいですが、新たなメロディーラインやワンポイントの音探しをするなら、SampleTank4が便利だと思います。

最近のIK MULTIMEDIA

最初にSampleTank4 MAX v2が大幅値引きされて販売されるようになった、2023年の日本総代理店のフックアップさんからの案内に書いてあったのですが、どうやら、IK MULTIMEDIAの方針が変わったようです。

2023年春頃からIK MULTIMEDIAは、IK Multimedia独自の高精度なサンプリング・ロボットを使った、Pianoverseシリーズを発表しました。

かなり、新しい専用音源に力を入れているみたいです。ピアノ音源に特化したサブスクリプションプランも出ています。

IK MULTIMEDIAのSampleTankでは新作が出る度に、いくつかの新収録音源がいきなりボンと追加される特徴があります。

ライバルの、Native Instrumentの追加音源は、単体音源として発売され、次回のCOLLECTOR’Sに前回以降に発売されたすべての単体販売音源が含まれます。

最近のDAWの付録音源はレベルが高くなっており、いろいろな種類の音が入った総合音源としてのSampleTankでは、アピールが難しくなっているような感じがします。

総合音源の種類の面では、SampleTank3シリーズで網羅した感があり、ネタ切れ感もあります。さすがにピアノやギターの種類が増えても。。。楽器の銘柄に特化した専用音源には負けます。

専用音源として単体でも売れる音源を出していかないと、クオリティの面で選ばれにくい時代になっているのかもしれません。

そういった感じで、IK MULTIMEDIAのSampleTankシリーズも、今後は専用音源が追加されるという形になっていくのかもしれません。

そういった時代の流れから、SampleTankより新しいエンジンを、IK MULTIMEDIAでは開発し200ユーロ音源で販売を始めたため、今後はどうなるかはわかりません。

将来WAVESの用に、SampleTank5シリーズの定価が3,000ユーロといった強気の値段で登場する可能性もあります。

ただ、総合音源として競合のNative InstrumentのKOMPLETEシリーズもあります。。。そこまで価格帯を上げるのは難しいと思います。

ある一定以上のクオリティがある、総合音源として、IK MULTIMEDIA SampleTank4 MAX v2は、後から見たとき、総合音源路線から専用音源にシフトしたタイミングの最終製品としても成り立ちそうな気もします。

増え続けるIK MULTIMEDIAの重複音源

正直IK MULTIMEDIAのSampleTankは、過去の収録音源をすべて包括して上書きする形で、新しいバージョンのMAXを出してきています。

その結果、新バージョンを購入するとき何が増えたの?と、毎回見比べて購入を判断することが難しくなっています。

正直、収録インストゥルメントのPDF比較表(メーカー公式)に、SampleTank3とSampleTank4とSampleTank4 V2と並べてほしいぐらいです。

ちなみに、SampleTank3の収録インストゥルメントはすでにありませんが、SampleTank4シリーズの比較表はまだ残っています。

SampleTank4 Max v2に、並んだ楽器の厚さを見ると、まるで電話帳のようです。18,000以上は伊達ではありません。

こんな感じで、4 MAX v2と4 MAXの違いまでで、新たな収録音源が追加したV2などが発表され、それを包括した、SampleTank 4 MAX V2は、SampleTank4 MAXとの違いがわかりにくくなっています。

SampleTank3 MAXを所有していると、たぶん、300GBぐらい容量が増えている中に、3万円台のセールで買った僕にとっては値引き額が半端ないと衝撃だったMiroslav Philharmonik 2があるため、差し引くと、何が増えているのかわかりにくくなっています。

ちなみにMiroslav Philharmonik 2の単体販売セール価格は約6,000円です。軽量版のCEも同じ値段です。

次のバージョンとなるMiroslav Philharmonik 3のライバルは、定価12万円で7万円ぐらいのセール価格のEAST WEST HOLLYWOOD ORCHESTRA OPUS EDITIONがあります。

さらに、Native Instrumentでは、KOMPLETE COLLECTOR’Sに含まれる、13万円クラスのSYMPHONY SERIES – COLLECTIONがあり、マイク数を1本にしたESSENTIALS版としてKOMPLETE 14 ULTIMATEエディションに含まれるものがあります。

EAST WEST社は昔からオケ音源として容量も品質も頭一つ突き抜けた品質で定評がありましたが、ものすごい開発費がかかっていそうに見えます。

すでにMiroslav Philharmonik2を追加してしまった状態で、新世代クラスの音源を新収録してSampleTank5用として新規追加することは予算的に厳しいと思います。

次はSampleTank 5 MAXには、Pianoverseシリーズの専用音源がいくつか追加されると思います。これが入ると、今のSampleTank4にあるピアノ音源の存在理由がなくなりそうな気がします。

結局、FL-Studio系の生涯無償アップデート権を持つプラグインや、同じ機能のプラグインを出さずにアップデートメンテナンスプランで更新していくWAVESと比べると、種類ばっかり多くて使いにくいという印象があります。

今回、購入後180日以降のダウンロードが無償になったサウンドライブラリーにより、今後は必要な音源を選んでダウンロードできる形になっていくような気がします。

さすがに、毎回のセールでどんどん最安値の更新を続け、1万円の最安値が更に更新されて8千円より安くなることは考えにくいですが、IK MULTIMEDIA SampleTank4 MAX v2は悪くない選択だと思います。

原点復帰で、SampleTank4の音源を再収録してSampleTank5シリーズが出るかもしれませんが、すでに十分すぎる膨大な種類のリメイクは厳しいと思います。

エフェクトプラグインのT-RackS

K MULTIMEDIAのエフェクトといえば、T-RackSです。

DaVinci Resolveのレンダラーには、オーディオノーマライゼーションでターゲットレベルやターゲットランドネスを設定できるため、使う機会が減りましたが、僕の中ではT-RackS Stealth Limiterが必須プラグインでした。

IK MULTIMEDIAの、エフェクト系プラグインのT-RackS5では、CSライセンスの導入で、スタンドアロンアプリの、ラック上から直接購入できるようになりました。

T-RackS5 MAXを持っていると、T-RackS5 MAX V2が出たときに、新たに加わった数種類のエフェクトがラックに追加されます。きっとT-RackS6が出たときも追加されます。

ここで問題があり、所有エフェクトと未所有エフェクトが同じアイコンで追加されるため、クリックして課金案内が出るまで、持っているのか持っていないのかがわかりにくくなっています。

同じIK MULTIMEDIAの中でもT-RackS Stealth Limiterよりも、もっと良いプラグインがあるのかもしれませんが、多すぎるのも選びにくく使いにくいところがあります。

まだ180日のダウンロード制限の廃止から日が経っていないため、ダウンロード周りが荒削りですが、所有と未所有のプラグインや音源などの表示については、まだまだ、良くなっていく気がします。

(個人的にはUVIの用に未所有製品はマネージャー上での表示にとどめ、サウンドラックにはデフォルトで表示しない設定を用意した方が良いと思います。)