トラック用ステアリングコントローラ登場

ユーロトラックシミュレーター2など、トラックシミュレーターに特化した、ステアリングコントローラーが2024年7月に登場しました。
その名は、Amazonから購入が可能な「HORI Force Feedback Truck Control System」です。Amazonでは、2025年12月時点でも翌日配達になっているので、入手性はバッチリです。
HORI社は神奈川県横浜市にある、ゲーム周辺製品の企画、開発、販売を手がける日本の株式会社です。
残念なのですが、存在に気がついたのが、2025年のAmazonブラックフライデーセールが完全に終わった12月6日夕方でした。お財布事情により、もう少し早ければ、購入できていたのにと。。。
いやいや、場所の問題で、買ったはいいけど置く場所がないという問題が発生していたかもしれません。
個人的にかなり気になった商品なので、僕自身が忘れないように、紹介することにしました。
ユーロトラックシュミレーター2とは
HORI社がHORI Force Feedback Truck Control Systemが専用として作った、Euro Truck Simulator 2(ユーロトラック シュミレーター2)とは、SCS Software社が開発している、トラックシュミレーションゲームです。
G29ゲームコントローラーなどのステアリングコントローラーを利用することで、まるでゲームをしているのに、実際の高速道路を運転しているような錯覚に陥り、リアルに高速道路を運転しているとまるでゲームをしているような錯覚になるような、不思議なゲームです。

また、ヨーロッパ各地を追加するDLCが豊富に出ており、ガソリン代を気にすることなく、ヨーロッパ各地の観光をすることができます。
ゲーム本体となるEuro Truck Simulator 2の発売は2012年となっています。
2025年12月時点でも新作DLCの発売予定が複数あります。上のトレーラー映像は、2025年11月28日に発売された北ヨーロッパのDLCとなる「Euro Truck Simulator 2: Nordic Horizons」です。
トレーラー映像を見るとわかるように、内部のエンジンも進化しています。
また、発売が予定されている「Euro Truck Simulator 2 - Coaches」にて、バス運行もできるようになるようです。
ちなみに、HORI社製ステアリングコントローラーは、macには対応していないようですが、Euro Truck Simulator 2本体とロジクール社製のG29コントローラーは、M1CPUのmacOSにも対応しているため、省エネプレイで楽しんでいます。
HORI Force Feedback Truck Control Systemについて
約40cmのステアリングがついている、HORI Force Feedback Truck Control Systemについて説明していきます。
まず、約28cmのステアリングが付いているロジクール社製ステアリングコントローラーのG29ドライビングフォースですら、記事で「ハンドルコントローラ(ハンコン)固定&机下の収納に使えるカラーボックス」と紹介している状態です。
サイズ的に、どこに置くの?状態ですが、遠くない将来購入してしまいそうな気がします。
ということで、購入後の写真に置き換えるまで、とりあえずAmazonアソシエイト特権を使い、Amazonで紹介されている写真を掲載しています。その関係もあり、アフィリエイト記事風になっています。
本体構成
写真に写っているとおり、HORI Force Feedback Truck Control Systemは、ステアリングと、シフトユニットと、フットペダルがすべて入った、3点セットで販売されています。
接続はUSBですが、動作には同梱されている専用のACアダプタによる給電が必要になります。

細かいスペック
- メーカー:株式会社HORI
- ステアリング直径: 約40cm
- 回転角:1800°
- フィードバック:デュアルモーターフォースフィードバック
- 質量:約3.4kg
- 固定可能な天板の厚み:約0.6 ~ 4.5cm
- シフターユニット
- フットペダルユニット
- WindowsPC対応
- 発売日:2024年7月
- 製品品番:HPC-044 / 4961818037557
- 本体価格:84,980円
最大の特徴は、販売元の株式会社HORI社が『Euro Truck Simulator 2』と『American Truck simulator』用に開発したコントローラという点です。
もうすでに持っている方がほとんどだと思いますが、『ユーロトラックシミュレーター2』と『アメリカントラックシミュレーター』のSteam版ダウンロードコードが同梱しています。
本体価格について
本体価格が84,980円と一瞬たじろぐ金額に見えます。
8万5千円といえば、最新のApple iPad mini(A17 Pro)や、VlogカメラのDJIのDJI Osumo Pocket3とほぼ同じ価格帯です。
生活を便利にする最新ガジェットと天秤に掛けられる金額を、ただ、トラックを運転するためだけのゲームコントローラに出して良いのか?
悩ましいなと感じながら、電卓をたたいて、ある事実に気がついてしまいました。
昨今のガソリン価格はいつの間にか、リッター170円時代になっています。
そこで、85,000円をガソリンに換算したところ、約500リッター分になりました。50Lタンクの普通車なら満タン10回分です(40Lのプリウスなら12回)。
ハイブリッド車のプリウス(実燃費 約24km/L)なら、1万2千キロも走れる計算になります。
一番距離がありそうな、北海道(新千歳)から沖縄(那覇)までの飛行距離は約2,418kmと知り、案外近いなと感じたのは、ユーロトラック2で1000kmの移動は約1時間だからです。
いやいや、北海道から沖縄ですよ。1万2千キロも走れるなら、「あんがい長距離移動ができるなと」と感じました。
しかし、そこには「高速道路料金」という落とし穴が潜んでいました。
そこで、新幹線の一人旅と違い複数での利用では金額が増えすぎる目的地として、東京から大阪、あるいは盛岡あたりまで(片道約500km)のドライブ旅行を想定してみました。
ガソリン代は往復で約6,800円で済みますが、ETC高速料金が往復で約2万円かかります。つまり、一度の遠出で約27,000円〜29,000円が飛んでいきます。
- 1回目の旅行:29,000円
- 2回目の旅行:58,000円
- 3回目の旅行:87,000円
なんと、たった3回。 現実世界で「ちょっと遠くへ」とハンドルを握るのを3回我慢するだけで、このHORIのトラックステアリングコントローラーが手元に残るのです。
以前、G29を買ったときはレーシングゲームを想定しており「ドリフトのタイヤ代と板金代」を使ったつもりで購入しました。しかし今回は違います。
現実のドライブは、渋滞、オービス、そして給油のたびに減っていくお財布…と、もはや純粋なストレス解消にはなりにくくなっています。
しかし、ユーロトラック2の世界なら、のんびりと、広大なヨーロッパを自由に流せます。スピード違反で捕まっても、免停はなく、走れば走るほど会社は大きくなり、お金は増える一方です。
食事休憩もなく、高すぎるホテル代も気にすることなく、寝続ける事ができます。
「現実の移動3回分」で、一生終わらないヨーロッパ旅行のチケットと、最高の運転席が手に入る。そう考えれば、この84,980円は、決して高い買い物ではない……はずです。
さらに、発売が予定されているDLCの「Euro Truck Simulator 2 - Coaches」にて、バス運行もできるようになるようです。
たくさん持っているDLC地域のすべてで、バス運行ができるようになったら。。。トラック以上に楽しめそうです。
気になるステアリングコントローラーの価格ですが、最近のAmazonでは、HORI社のコントローラに限らずロジクール製も、普段は定価販売が基本で、セールの時以外、値引きをあまりしていないようです。
ただ、安心できるのは、AmazonのHORI Force Feedback Truck Control Systemでは値引き販売は少ないかもしれませんが、国内メーカーで為替の影響がないため、定価は84,980円で決まっています。
価格改定がない限り、それよりは安く購入できるはずです。また、値引き販売があるとすると、次は7月のプライムセールかなぁと感じています。
ステアリングから独立した、左右レバー
40cmあるステアリングですが、うれしいことに、レバーが本体側に付いているので、実写そのものです。回転角度が1,800度あり、G29ドライビングフォースの900度に対して2倍有り、5回転できます。
フィードバック用のモーターは2つ付いています。確かに、てこの原理が効く40cmステアリングに、直径28cmのハンドルと同じパワーのモーターでは全然足りないため、2つ付いているのかもしれません。
ステアリングシャフトはボールベアリングが使われ、ステアリング回転機構のヘリカルギアなどの一部にはスチール鋼が利用されているようです。
普通に、すごそう。
僕が使っているG29では、ステアリング面にあるL3とR3ボタンに、ウインカーの左右を設定しています。
ただ、ボタンがハンドルと一緒に廻るため、回転位置により右と左が逆になってしまいます(目印のシール必須です)。
うれしいことに、ステアリングから独立した左右のレバーにより、ウインカーやパッシング操作が、実車と同じ用にできます。おまけにワイパーやライトまで。

ウォッシャー液まで出てきそうな感じがしますが、ユーロトラック2には、ワイパーはあっても、ウォッシャー液はなかったかも。
シフトユニット
シフトレバーについては、シフトユニット右側に付いているモード切替スイッチにより、標準のHパターンシフト(1~6速+リバース)と、ニュートラルポジションから上下でシフトチェンジSEQモードにより最大18足に対応しています。


他にも、シフトユニットには、パワーウインドーから、ハザードランプボタンまで、色々付いています。

ちなみに、ロジクール社製のG29では、スポーツカーと同じくパドルシフトを利用しています。
ただし、レーシングカーと違い、トラックでは12足以上のギアが付いており、最高ギアからバックギアに入れるのも大変。
ということで、僕は、□ボタンに、ニュートラルポジションを設定して、バックギアにすぐ入るようにしています。ちなみに△と○ボタンは、オートクルーズの設定ボタンを割り振っています。
赤リングの中央ボタンには、十字ボタンに設定した視点(視線)をリセットするボタンをつけています。正面からは、サイドミラーが見えないので視線を動かす必要があります。
まっすぐトラックを進めるために視線を正面に戻すリセットは重要です。
HORI社のトラック用ステアリングコントローラーには、ステアリング上面の左右にLとRのスティックコントローラが付いています。
ボタンもたくさんあるので、例えば、キーの割り当て変更で、ボタン10と11などに視点リセットボタンを設定することもでき、使い勝手が良さそうです。
フットコントロールについて
フットコントロールについては、無接点式の磁気センサーが使われているそうです。

専用アプリで、デッドゾーンとリニアリティが自由に設定できるようです。
写真ではスプリングなどの構造が見えません。踏み心地などは、実際に試してみないとわからないです。
レーシング用ですら展示が少ない中、トラックシュミレーション用のコントローラーを展示しているお店はあるのだろうか?
買わないとわからないところかもしれません。
フットコントロール部分については、ちょっと、気がかりポイントかもしれません。
取り付けについて
Amazonから購入が可能な「HORI Force Feedback Truck Control System」の取り付けについて、メモを書いておきます。
まず、ステアリングユニットとシフターユニットの設置には、18cm以上の天板面積が必要です。テーブルの天板厚は0.6cm〜4.5cmまで対応しています。
下側のクランプシャフト位置はステアリングがテーブル奥に13cm、シフターユニットがテーブル奥に10cmが必要です。
また、M6規格のネジを利用し、テーブルに貫通穴での固定にも対応しています。
説明書によると固定する本体側のM6ネジ穴の深さは、ステアリングが1〜2.5cm、シフトユニットが1〜2.3cm、フットペダルが1〜3.2cmです。ワッシャーやプレートなどを挟み込んで固定することができます。
穴の間隔はステアリングが固定先天板から6.7cm奥に13.6cm間隔で2つ、シフターユニットが固定先天板から3.6cm奥に8.2cm間隔で2つ、フットペダル底面が23.5cm間隔で2つです。
トラック用ハンドルコントローラー購入情報
Amazonの販売リンクです。
Amazonでは定価の倍以上の値段で販売している出品者もいます。
Amazon直接仕入れの販売価格は2025年12月7日0:38時点で84,981円(税込)となっています。
定価が84,980円に対して1円高いですがシステム上の問題だと思います。購入時は、出荷元と販売元がAmazon.co.jpになっている事を十分確認することをお勧めします。
もしかするとブラックフライデーセールなどの大型セールで「Amazon限定あり」版が少し安くなるのかもしれません。
気がついたのがブラックフラーデー2025の終了後でした。もしかして安くなってたかもしれないと気になっています。HORI社からのAmazon直接仕入れによる販売の他、転売品などの無保証のマーケットプライス販売も確認しています。
出荷元と販売元がAmazon.co.jpと、HORI社(株式会社ホリ)によるマーケットプライス販売以外は、ほぼ無保証となるため購入には十分ご注意ください。



