圧縮率対決 B's動画レコーダー9Pro VS 動画圧縮のプロ

こんにちは、今回は、B’s動画レコーダー9 Pro版に着いている、動画の圧縮機能と、単機能ソフトの動画圧縮のプロと比較してみることにしました。

2023年11月7日にB’s動画レコーダー10が発売されました。新登場の10では9までのPro版相当の機能が搭載され、無印版とバリュープランだけになりました。

この記事は、検証記事から派生した記事です。圧縮品質や対応動画については【徹底検証】セールが買い時の「動画圧縮のプロ」の方がマニアックな説明になっています。

B’s動画レコーダー9Pro VS 動画圧縮のプロ

動画圧縮のプロの圧縮検証動画を撮影した、B’s動画レコーダー9の、動画サイズの圧縮機能と「動画圧縮のプロ」の圧縮率の比較をしてみようと思います。

B’s動画レコーダー9 Proには「動画の見た目はそのままに、容量を圧縮」と商品ページで紹介されている、サイズの圧縮機能がついています。

※B’s動画レコーダー10からエディションが統合され、9までのPro相当の機能が付きました。

機能を使うには、メニュー画面にある「動画編集ボタン」をおします。「保存フォルダを開く」は、ファイルの場所がWindowsのエクスプローラ開かれます。

B's動画レコーダー9メニュー画面

「動画編集」ボタンを押すと、今まで録画した動画や録音の一覧が表示されます。

圧縮機能を利用するには、圧縮したい動画を右クリックで選択して、「サイズの圧縮」を押します。

B's動画レコーダー9のサイズ圧縮機能

メニューの中には、HEVC(H.265)へ変換する項目もあります。

今回は、HEVC形式と独自アルゴリズム圧縮を比較するため、両方の圧縮率を確認してみました。

比較対象として用意した動画は、B’s動画レコーダーは撮影した23.2MBのキャプチャー動画です。

意外と、B’s動画レコーダー9はH264形式で取り込んだままでも、サイズが小さいので、PCの操作などをキャプションするには便利なソフトだと思います。

さて、上の図の通り、B’s動画レコーダーを使った、圧縮前の23.2MBに対して、「サイズの圧縮」では20.4MB、「HEVCに変換」では30.5MBとなり、逆にオリジナルより大きくなっています。

では、同じく23.2MBのオリジナルファイルを、「B’s動画レコーダー9」と「動画圧縮のプロ」を使って、圧縮比較をしてみます。

B's動画レコーダー9と動画圧縮のプロの圧縮性能を比較した

図の通り、微妙に、20.4MBに対して19.6MBと微妙に動画圧縮のプロの方が、圧縮率が高くなっています。

また、オーディオビットレートが、23kbpsから、21kbpsに若干下がっています。画質だけでなく、オーディオ圧縮率も上がっています。

今回の動画は、「動画圧縮のプロ」の説明動画を作るためにキャプチャー動画のため、音がほとんど入っていない動画になっています。

圧縮をすると、256kbpsのオーディオも、128kbpsから96kbpsへ圧縮されます。

スマホやPCスピーカーでの聞き比べでは、気づかない程度の劣化ですが、モニタースピーカーで聞き比べると、わかる違いがあります。

圧縮品質のサンプル

「動画圧縮のプロ」を利用した圧縮ですが、実際に圧縮された動画を見ていただくのが一番早いと思うため、サンプル動画を用意しました。

こちらの動画は、4K編集した素材を、4Kから15%縮尺した、3264×1834サイズの動画を動画圧縮のプロにて圧縮し、動画配信サイトのvimeoにアップロードしています。

ファイルサイズは227.06MBが52.97MBになり76.67%の圧縮に成功しています。

動画を見ていただいたとおりブロックノイズもなく、綺麗に圧縮されています。

一般的なビデオ編集ソフトなどに搭載されている、MP4(H264形式)のエンコーダーを利用し、52.97MBというファイルサイズに圧縮した場合に比べて、雲泥の差があります。

B’s動画レコーダー9 Proも動画圧縮のプロも、商品ページにはできそうに紹介されていますが、4K動画の圧縮をするとエラーが出ます。

4Kに関してマニアックな検証記事:【徹底検証】セールが買い時の「動画圧縮のプロ」

ちなみに圧縮した、この動画を、MP4(H265)形式で再エンコードすると、ファイルサイズが200MB近くに膨れ上がります。

ぱっと見ですが、B’s動画レコーダー9 Proのサイズの圧縮で出力される動画も同等品質です。

B’s動画レコーダーでの注意点

H264形式より圧縮率が高い、動画コーデックのHEVC(H.265)で録画した動画は、B’s動画レコーダー9 Pro版の、「サイズの圧縮」機能は利用することができません。

そもそも、「B’s動画レコーダー」以外を使った動画ファイルを圧縮できるのは、仕様想定外の裏技なような使い方のため、MP4形式以外の動画も圧縮できません。

【おまけ】B’s動画レコーダーの安定性

B’s動画レコーダーは、画面を録画するソフトです。圧縮機能がいくら優れていても、肝心の画面収録がエラーだらけでは使い物になりません。

確かに、以前のB’s動画レコーダー6は、撮影中にエラーや強制終了などがある不安定なソフトでした。

Windows10上でZOOM等が快適にが動くような、CPUやGPUにエンコーダーやデコーダーが搭載されているパソコン環境なら、B’s動画レコーダー9以降では、カクつくこともなく、安定性については問題ありません。

CPUコアがフル稼働している、状態でも、正常に動画撮影ができる安定性があります。

下の図は、独自動画圧縮アルゴリズムを搭載した、動画圧縮のプロでは、GPU支援機能を使わずに、CPUパワーで動画を圧縮している状態を、B’s動画レコーダーで画面収録をしながら、スグレモ描画ツールで撮影した状態です。

B's動画レコーダー9の稼働率がわかるタスクマネージャー

上のように、稼働中はCPUがフル稼働する一方で、グラフィックカードのGPUに搭載されている、Video DecoderもEncoderも稼働していません。

CPUはほぼすべて動いています。

動画圧縮のプロを録画するB's動画レコーダー9。CPUとGPU使用率

エンコードなど重たい処理をしているときのキャンセル反応が鈍いソフトがたまにありますが、「動画圧縮のプロ」のキャンセルボタンの反応は良好で常に有効です。

動画圧縮のプロを録画するB's動画レコーダー9。GPU使用率

GPU上で動いているEncoderはB’s動画レコーダー9が利用しています。

ちなみに、B’s動画レコーダー9は、メモリーを287MB程度消費していますが、CPU稼働率は0.7%とほとんど使っていません。

あと、この圧縮動画の収録は、1時間以上続きましたが、エラーなく録画が完了しました。

このように、「B’s動画レコーダー」の安定性については、全く問題ないと感じています。

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動画圧縮のプロは、連続圧縮にメリットあり

B’s動画レコーダー9 Proの「サイズの圧縮」機能より、動画圧縮のプロの圧縮率の方が微妙に高いことがわかったので、ここからは、圧縮率から離れていきます。

B’s動画レコーダー9は、1つ終わると止まる

B’s動画レコーダー9の圧縮機能は、メインの機能ではなく、あくまで無印版との差別化のためについているようなおまけ機能です。

B's動画レコーダー9のサイズ圧縮機能

B’s動画レコーダー9の圧縮機能は、ファイルを選択して圧縮をするため、複数を同時に圧縮することができません。

B's動画レコーダー9のサイズ圧縮中画面
B's動画レコーダー9 Proのサイズ圧縮完了確認のポップアップ

外から観察した限りでは、B’s動画レコーダー9 Proのサイズの圧縮機能は、動画圧縮のプロとおなじエンジンを搭載しているように見えます。

CPUパワーにもよりますが、1時間程度の録画では結構な時間がかかり、多数の動画を圧縮するにはむいていません。

動画圧縮のプロはリストの動画を連続で圧縮できる

動画圧縮のプロは、動画圧縮しかできないソフトです。つまり、専用ソフトです。

圧縮率の設定は、「最高画質」「高画質」「やや高画質」3つだけです。

動画圧縮のプロのメニュー画面

ボタンも3つ画質設定用のボタンと、「圧縮する」ボタンと対になる「キャンセル」ボタン。リストをクリアする「他のファイルを圧縮する」ボタンと、圧縮完了後に表示される「フォルダを開く」ボタンだけです。

リストへは、ドロップアンドドロップで、エリアに入れるだけです。

「圧縮する」ボタンを押した後は、ひたすら動き続け

動画圧縮のプロ圧縮完了確認

リスト内の動画を全部処理すると、「圧縮が完了しました」と確認ボタンが出て終わります。

動画キャプチャーや、定点カメラの映像などの圧縮に便利だとおもいます。

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動画圧縮のプロはYouTubeに向いている

ふと思ったのですが、動画圧縮のプロは、YouTubeで動画を公開している人に向いているような気がしました。

YouTubeなどを見ていると、非常に細かく動画を切っています。動画内のサムネルなど細かな動画が多いです。

動画を撮影するカメラは、4Kが多いと思いますが、すべての動画をオリジナルで保管しておくよりも、4K動画をちょっぴり縮小して、動画圧縮のProで、圧縮しておけば、HD画質編集への素材として十分使えると思いました。

細々した動画が多い、ユーチューバーには、容量節約の意味でも良いのではないかと思いました。

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セールや割引情報

B’s動画レコーダーシリーズ動画圧縮のプロのセール情報について書いておきます。

最新のセール情報です。2023年8月にリニューアルされた、ソースネクストの販売サイトでは、以前のような特設拙サイトはなくなり、ログイン状態で会員が一番安い価格を表示するように変わりました。

クーポン券も、配布サイトや販売ページを探さなくても、自動的に配布され注文画面で選ぶことできるようになりました。

ここでの表示価格は、無料会員登録をした状態の価格で、過去バージョンや関連ソフトを持っている方はもっとお得な値段で表示されます。

セール価格の履歴は、ホビー三昧Dがセールに気づいたときに更新している価格です。毎日じゃんじゃん宝くじで割引購入権が当選したときの参考にどうぞ。

B’s動画レコーダー9シリーズの割引情報

パソコンから出力された画面を動画ファイルとして録画する「B’s動画レコーダー9」のスタンダード版がセールにより3,980円から3,480円になっています。

【最新情報2023年11月1日時点】バリュープラン加入者に向けて最大限の注意!!

10月31日に、バリュープラン加入者に向けて、「B’s 動画レコーダー自動バージョンアップ・サービス」の引き落としが11月7日から8日の間で行われると案内がありました。

前回980円で自動更新された方も、1,980円での引き落としとなります。

契約時に、次回以降980円で更新というバリュープラン案内を確認してから購入した方は、案内のイメージ図とともに文字通り永続的に980円で続くと考えて購入した可能性が極めて高いとおもいます。

クレジット決済明細から、あれっ?この1,980円って何?となる可能性が、極めて高いため、他社を含めて広告メールに埋もれている方もおられると思いますが、10月31日前後に送られていますので、メール案内の確認を強くお薦めします。

なお、解約手続きの完了画面で、「すでに自動継続済みの料金をキャンセルする場合は、別途「安心サービス」をご利用ください。」と案内がありました。救済はあるかと思います。

B’s 動画レコーダー自動バージョンアップ・サービス」の解除は、11月6日(月)までに、ソースネクストのマイページの製品名から可能です。

メール案内にあった、最新版「B’s 動画レコーダー」の特長
・YouTube録画専用ブラウザを搭載
・CMカット機能を搭載
・自動で録画開始&停止
・予約録画機能を搭載
          【情報元:契約中の購入者へ送られて案内メール】

プロ版は5,380円から割引で3,980円で販売されています。次回Ver.10以降1,980円で自動更新されるバリュープラン版B’s動画レコーダー9 Pro版は4,980円から割引では3,480円になっています。

今年になり新規バリュープランの自動更新価格がいくつかのソフトで上昇しています。どうやらバリュープランは加入時点の次回以降の価格で固定されるようです

B’s動画レコーダー Proバリュープランについて、「B’s 動画レコーダー自動バージョンアップ・サービス」の案内がありました。11月7日(火)から11月8日(水)までに、1,980円の引き落としが登録されているクレジットカードから引き落としがあると、案内がありました。

バリュープランの解約は購入後のマイページに表示されている次回予定日までならいつでも簡単にできます(再加入は新規でバリュープラン版の購入が必要になります)。

Ver9のプロ版には通常版に加えて「動画圧縮のプロ」とほとんど同じに見えるエンジンによる動画の圧縮機能が内蔵されています。圧縮はMP4(H.264)のみの対応になっています。

動画圧縮のプロ自体がH.265/HEVCと4k動画に完全対応していないため、4Kのフルスクリーン録画では圧縮が使えません。

4k対応として次期「動画圧縮のプロ2」が発売後に、10が出れば、圧縮機能がバージョンアップしそうな気がします。

動画レコーダー6の頃はホントに不安定でしたが、9は安定しています。きっと最新版のCPUやGPUに内蔵されたハード支援機能対応やWindows11の改善などにより安定性が増しているのだと思います。

過去に気がついた「B’s動画レコーダー9」セール履歴

過去に気がついた、B’s動画レコーダー9のセール情報の記録です。次回Ver.10以降のB’s動画レコーダー9Pro バリュープランの価格表示は2023年9月19日時点で1,980円になっています。

  • 2023年9月19日(火)から10月1日(日)まで:9無印版が3,480円、9Pro版が3,980円、9Proバリュープラン版が3,480円
  • 2023年9月19日(火)価格改定:9無印版3,980円、9Pro版5,380円、9Proバリュープラン版4,980円(9の価格改定ですが10の価格の前倒し表示だと思われます)
  • 2023年9月19日(火):バリュープラン次回以降の自動更新価格が980円から1,980円に値上がり
  • 2023年5月21日(日)まで:9無印版が2,900円、9Pro版が3,900円、9Proバリュープラン版が3,400円

「動画圧縮のプロ」割引販売は2024年7月12日(金)まで

通常価格21,780円(税込)の「動画圧縮のプロ」が、7月12日(金)まで77%OFFの4,980円(税込)で購入することが可能です。(割引価格での購入にはログインが必要です)

「動画圧縮のプロ」割引の観察記録

気がついた範囲でつけた観察記録は、すべてのセールを網羅してはいませんが、購入の参考になれば幸いです。

動画圧縮のプロの通常価格は21,780円です。一覧にある割引価格は、会員登録直後の会員価格となっています。そのため、ログインすることで、更に安い価格が表示されることがあります。

  • 2024年7月4日から7月12日(金)まで:割引価格は77%OFFの4980円
  • 2024年6月15日(土)まで:割引価格は77%OFFの4980円
  • 2024年3月24日(日)まで:割引価格は72%OFFの5980円
  • 2024年2月3日(土)から2024年2月10日(土)まで:割引価格は72%OFFの5980円
  • 2023年10月24日(火)から10月26日(木)まで:割引価格は77%OFFの4,980円
  • 2023年9月19日(火)から9月26日(火)まで:割引価格は5,980円(ポイント10倍対象で598ポイント付き)
  • 2023年9月1日(金)まで:割引価格は5,980円
  • 2023年8月20日(日)まで:セール価格3,980円+すぐ使える1,000円引きクーポン対象により2,980円
  • 2023年7月24日(月)まで:セール価格の5,980円(税込)+2,000円引きクーポン適用により3,980円
  • 2023年6月30日(金)まで:過去最安値割引2,480円(1日限定?)
  • 2023年4月18日(火)まで:キャンペー割引
  • 2023年3月26日(日)まで:割引価格は4980円
  • 2023年2月25日(土)まで:割引価格+2,000円OFF
  • 2023年1月31日(火)まで:割引販売
  • 2022年12月31日(土)まで:72%OFF 5980円

ソースネクスト社が販売するソフトの中でも、「動画圧縮のプロ」は割引率が極端に大きいソフトだと感じます。観察記録の通り、おおよそ1ヶ月から2ヶ月周期で毎回ほぼ同じセール価格になっています。