AHSから10月20日にCeVIO AIの新音声データ「CeVIO AI 花隈千冬」の発売されました。
利用者として音声合成ソフトを買うならDLsiteと常々感じているのでいきなりなのですが、今まで、長くても1週間程度で再スタートしていたDLsiteの全商品で何度でも使える15%OFFクーポンが10月12日を最後にピタッと止まっていたクーポンがようやく配布されました。
半分ブログのネタとして購入してしまいましたが、今パソコンの調子が悪く、デモ動画ができていません。とりあえず、紹介記事として公開しました。いきなり、言い訳なのは、まだ内容がないためです。
新音声合成データベース「CeVIO AI 花隈千冬」ってなに?
まず「CeVIO AI」は、CeVIOプロジェクトによって開発された、テキスト読み上げ型の音声合成ソフトです。
合成した音声のプレビューと、Mp3やWeveファイルに出力することができます。
現在主力の音声合成ソフトの種類
ホビー三昧Dから見ていま、実用的だなと感じる音声合成ソフトは、3種類あります。
今回の花隈千冬さんが使えるCeVIOプロジェクトによって展開されるCeVIO AIに、AIから発売されているA.I.VOICEシリーズ(例えばA.I.VOICE 結月ゆかり 凪 アペンド版)と、AHSさんから発売されている商用利用が可能な6話者入りVOICEPEAKです。
VOICEPEAKはCeVIOプロジェクトの成果が反映されているためCeVIO系に近いです。
それとは別に、自分の声から音声データベースを作成して使うサービスもいくつかあります。
CeVIO AIとA.I.VOICEやVOICEPEAKの特徴
CeVIO AIとA.I.VOICEやVOICEPEAKは、文章読み上げ型音声合成ソフトなので、コピーアンドペーストで貼り付けて普段使いのテキストの読み上げに利用することができます。
商用利用が可能なVOICEPEAKはCeVIO AIと特徴が変わらないので、CeVIO AIとA.I.VOICEとの違いを説明します。
CeVIO AIの特徴
CeVIO AIのトークエディタは、イントネーションや音の高さなどの微調節をしなくても、テキストを流し込むだけで、自然に発声してくれるのが最大の特徴です。
タイムラインで発声タイミングを設定できるため、ソフト上で会話風のコンテンツを作ることができます。
もちろん、通しの音声の他に、セリフごとに音声ファイルとして出力することができます。
A.I.VOICEの特徴
A.I.VOICEシリーズは、AITalk4が採用されたVOICEROID2の次のバージョンで、2021年のAITalk5が採用されています。CeVIO AIとは違う音声合成エンジンを利用しています。
AITalk5はAITalk4よりも日本語解析精度が大幅に向上しており、CeVIO AIと同様にテキストを流し込むだけでイントネーションやポーズのタイミングが適切で自然な発声をします。
CeVIO AIと違いA.I.VOICEにはタイムラインがない代わりに、ソフト上で声の掛け合いといった作品を作るより、個々のセリフとして音声のパーツを作り、動画編集ソフトなどで配置していく使い方が向いています。
業務用に近いAITalkエンジンが使われている影響か、設定画面などのインターフェースがWindows95時代風のいかにもWindowsアプリを感じさせまる職人的ソフトです。
セリフを作っていくことができるため、CeVIO AIでの微調節でポーズやイントネーションなどを設定してセリフとして登録したりできます。
VOICEPEAKの特徴
CeVIO AIやA.I.VOICEは、日常会話風の声の掛け合いのコンテンツを作ることを想定されている一方で、VOICEPEAKは解説や朗読などの感情の抑揚が少ないナレーション用途を想定して作られています。
抑揚が少ないため、独自の店内放送や留守番電話の音声に、動画のナレーションに向いています。
MacBookAirでも動き、プロの声優さんやアナウンサーと見分けが付かない音声を出すため、僕はイベント会場でのアナウンスや司会進行の音声でも使っています。
人にお願いしたときの1万円から2万円の節約以上に、現場で人を待たせず事前準備で色々試すことができるのが最大のメリットだと思ってます。
DLSiteの販売ページ:商用利用が可能な6話者入りVOICEPEAK
CeVIO AIの基本的な使い方
基本的な使い方は、画面右下の「キャスト」に「トークボイス」として追加購入する「CeVIO AI 花隈千冬」などの音声データベースを指定します。
「キャスト」の隣の時間順の「セリフ」項目に、発声させたいテキストを入力していきます。セリフ単位で隣の喜怒哀楽や大きさなどの「パラメータ」が調節できます。
画面上のタイムテーブルに、セリフブロックが自動的に入っていくので、発声させたいタイミングに並べて調節します。
セリフを並べ終わったら、再生ボタンを押しプレビューしたり、Waveファイルとして出力する事ができます。
見るのが一番早いので、「CeVIO AI すずきつづみ」のデモ動画を張ります(パソコンが復活したら作りかけの使用方法の説明動画に差し替えます)。
「CeVIO AI」では、音声をWaveやMP3音源として出力し、動画のナレーションや、ラジオ番組風のコンテンツ作成に利用することができます。セリフ出力は通しとセリフ事の個別など外部利用がしやすいように設定ができます。
読み上げるだけならGoogleサービスやWindowsやMacOSにもテキスト読み上げ機能が標準機能としてありますが、基本的に録音して利用することは規約上禁止されています。
一方で基本的に、個人利用であればCeVIO AIにより出力される音声合成データをYouTubeで作品として公開することもできます。
細かいルールの説明:▼音声データやキャラクターの利用について▼
「花隈千冬」について
今回の「花隈千冬」は、「小春六花」や「夏色花梨」と同じ「TOKYO6 ENTERTAINMENT」が展開しているキャラクターです。
いつもは、発売直後に試し買いしているところですが、今メインのパソコンの調子が悪く試せていません(Windows11が起動しない)。
AHSの紹介欄には「「CeVIO AI 花隈千冬 トークボイス」は、声優「奥野香耶」の声を元に制作した、落ち着きのある声が特徴で、喜怒哀楽の表現も可能な入力文字読み上げソフトです。」とあります。
ふと思ってしまったけど、別にサンプルボイスを作らなくても、こんなにしっかりした物が公式にあるなら必要ないかもと思ってしまいました。
小春六花さんや弦巻マキさんの頃には、音声の後ろにバックミュージックやエフェクトがかかっていたのですが、今回はノーマルなので音の傾向などがわかりやすくなっています。
購入前にイメージがつかめて助かります。なんか千冬さんの、めがねの持ち方がとっても良い。
AHS販売では必ず付いてくる「ピタ声」について
AHS販売なので、本家のCeVIO版には付いてこない「ピタ声」が付いてきます。ピタ声とは、動画編集時などにはめ込んで使う事を想定した、セリフ単位の音声データです。
現在の音声合成ソフトでも、笑い声やため息、間を伸ばした発声を簡単には表現できません。その部分を補うのが、「ピタ声」です。
下のYouTube動画は、スピーカーのボリュームを下げてから再生することをお勧めします。
付属する「ピタ声」はトークが約662個、ソングが約82個収録されていて「Synthesizer V AI 花隈千冬」と同じ内容になっています。
音声品質ですが、先発する弦巻マキさんや小春六花さんは「追加音声素材ファイル」として16bit48kHz収録の非圧縮Wave形式で提供されました。
後発の夏色花梨さんからは「ピタ声」として16bit 44.1kHzモノラルの非圧縮Wave形式と、イヤホンでリアルな音場再現しているステレオ形式の「ASMR」が付属します。
ピタ声は、はめ込みにちょうどいいように加工されてます。
こちらも、CeVIO AIの使用例の紹介ページ用に作った、サンプル動画を準備です(Windowsが起動しなくなるとIKやWavesに、UVIで使われているiLokなどの認証解除ができず申請に時間がかかります(>_<))。
どちらかというとWavesなどのプラグインの使い方になってしまってますが、ラジオ劇場っぽくなって面白いです。
音声データやキャラクターの利用について
音声合成ソフトの購入目的として、ナレーションなどの利用を想定するケースも多いと思います。CeVIO AIもA.I.VOICEも、個人利用については利用規約の中で許可されています。
YouTubeでの配信など、アフィリエイト紹介や広告収入での使用や、同人コンテンツの展示即売会などでの制作原価程度までの少額であれば作品の販売も認められています。
一方で、営利目的の商用利用には別途商用利用の追加ライセンスや契約が必要になります。
少し複雑な権利関係ですが「TOKYO6 ENTERTAINMENTキャラクター使用ガイドライン」と共に、詳しくは「音声データやキャラクターの利用について」が原本です。使おうと思っていたら使えなかったと言うこともあるので、事前に確認することをお勧めします。
セールや価格情報
世界観にそって説明すると、先輩の小春六花さんや夏色花梨さんのおかげで知名度が上がり、大々的な発売記念特価でのプロモーションはしていません。
今回は『花隈千冬』CeVIO AI・Synthesizer V AI発売記念セット割引キャンペーンとして「花隈千冬」「小春六花」「夏色花梨」のいずれか2点以上同時購入でそれぞれ10%OFFになるキャンペーンを11月14日(月)まで開催しています。もちろん15%OFFクーポンも2重で使えます。
「CeVIO AI 花隈千冬」のダウンロード版の通常価格は「CeVIO AIトークエディタ」が同梱されているトークスターターパックが16,918円で、音声データ単体のトークボイスは8,778円です。
いつものDLsiteの全作品で使える15%OFFクーポンの適用によりトークボイス単品購入では7,461円になります。