2024年3月18日から3月22日にかけてシリコンバレーにて、NVIDIA GTC AIカンファレンスが開催されていました。NVIDIA社によってAI関連の専門家や企業により開講されたセッションは網羅的で、とても勉強になりました。
どうやら2024年4月8日のセッションアーカイブの終了までは、参加申し込みができるようです。参加方法について紹介しています。
現地への参加には参加料がかかりましたが、オンライン参加費用は無料(0USD)になっています。
僕自身は申し込みをしていたため気づかなかったのですが、今回のNVIDIA 創業者CEOのJensen Huang氏による基調講演のCEO公演のYouTube配信があったようです。
NVIDIA GTCへの事前登録によって、会場の雰囲気などが含まれたノーカット版を視聴できます。
発表者の多くは聞き取りやすい英語でスピーチしており、字幕も表示されるため、2倍速でも十分楽しめると思います。
ネットに繋がり登録に必要なE-Mailアドレスさえあれば誰でもお金を払わずに視聴することができます。
登録による視聴参加を是非お薦めします。
NVIDIA GTC 2024 AIカンファレンスについて
今回は、シリコンバレーにある会場での対面ワークショップを含む現地会場参加と、オンライン参加のハイブリットカンファレンスになっています。
参加には事前登録が必要で、現地会場への参加には745USDから2,495USDの支払いが必要になりますが、オンライン参加であれば無料で参加することができます。
申し込みは、NVIDIA GTC AIカンファレンスページからできます。
セッションについて
目玉は、NVIDIA 創業者CEOのJensen Huang氏による基調講演のようですが、登録後のセッションカタログには842以上の予定が並んでいました。
そのセッション一つ一つに、タイトルと発表者と予定日時に加えて詳しい内容が書かれています。
選びながら感じたのですが、セッションの中には医療関係の内容もあり、かなり多岐に渡っています。
セッションカタログに目を通すだけでも、AI技術がどこに向かっているのか、どう活用されているのかが見えてきました。
ノーカットだからわかる複数のセッション参加の薦め
実際に参加してみると、完全な広告セッションといった物もありました。スピーチ慣れしている企業の幹部と違い、マシンガンのようなスピーチで、ああ、学者だな。。。と感じるものもありました。
ただ、伝える方も真剣なため、経済性や政治といった影響から距離がある、(第一線の)研究者からみた問題点や課題、そして希望なども、なんとなく感じることができました。
僕の直感ですが、今回のセッションの内容は、伝えるテーマを絞って報道する必要があるドキュメンタリー番組や、記事メディアでは出てこないと思います。
なぜなら、非常に複雑で入り組んでいると感じたためです。
複数のセッションに参加したことで、彼らが発言や、実際にどのように使われているか、どう使いたいのかといったことに加えて、倫理問題を含めてどういったResistance(抵抗)や問題が発生しているのかがわかりました。
これは、会場に行った方が100万倍伝わる空気感となりオンデマンド参加ではそぎ落とされてしまうのですが、セッション中の参加者やパネリストによる質疑などから、本音のような物を感じることができました。
人脈作りといった目的などで10万円以上の参加費を払って来ている現地の参加者の熱意は半端ないです。
Live配信について
細かいことは、実際に登録してご自身の目で中を見るのが早いです。
しかし、セッション登録は無料なのか?費用がかかったら怖いなと慎重になるかと思います。
僕自身も、無料参加して請求書が来ると怖いと思いつつ、申し込みボタンを押しました。
押した後にも、所属など打ち込む項目が多数あり、申し込む事への心理的ハードルがちょっと高いと感じました。
費用については申し込み完了時に0円請求の画面が出るので安心できます。
心理的なハードルを下げるために、登録完了後に、どういった感じになるのかなど、気になった点を書いてみました。
登録後は録画配信を視聴できます
まず、Liveセッションでは、一部で録画配信が無いと表示されている物もありますが、多くはセッション後に録画が配信されるようです。
こういったオンラインセミナーの中には、録画配信の視聴には開始前の事前予約や参加申し込みが必要になるイベントもあります。
申し込み直後の18日時点で、終了している中国語のセッションがありました。おかげさまで、NVIDIA GTC 2024 AI カンファレンスでは予定を入れていなくても、録画を視聴することができる事に気づきました。
セッション説明には、録画配信があるものと、Replay配信はありませんと書かれた物があります。また配信そのものがないセッションもあります。
録画再生環境について
すでに終了したセッションは、「Replay」ボタンを押すことで録画を視聴できます。
タイムバーと、10秒戻る、10秒進むボタンに加えて、CCボタンでEnglish字幕のOnOFFができます。
回線も安定していて、スムーズに視聴することができます。
Live字幕について
18日21時時点で中国語によるセッションがすでに終了して録画が配信されていますが、Englishを含めて中国語のセッションに字幕はありませんでした。
セッションがすでに終了してリプレイ再生ができる録画の多くには「CC」ボタンがあり、English字幕が選択できます。
CCボタンを押すことでEnglish字幕を表示できるセッションも多く、わからない単語が出てきても、10秒戻ると10秒進むボタンを押すことで聞き取ったり、辞書で調べたりする余裕があります。
ただし、概念的に難しい内容を話しているケースもあり、調べてもよくわからない話(字幕)もありました。
参加している人からも「意味がわからない」と質問が出ていました。
ネイティブでも伝わりにくい内容は、直訳して単語をつないでも理解しにくいです。だからこそ、多少英語が話せても、重要な会話は専門の会議通訳さんを使うんだなと感じました。
Liveでは登壇者へChatで質問ができる
中国語のセッション録画を見ると、Live中にChatで質問を受け付けていて、登壇者が回答しているようです。もちろんEnglishでの質問にもEnglishで回答がされていました。
発表内容は、セッションカタログに書かれているため、事前に気になる事を調べておくことで、Liveで参加して疑問に思ったことがあれば、Chatで生の回答をしてもらえる可能性が大です。
最後に
NVIDIA社が開催する最先端のAI研究に関するカンファレンスに参加することで、刺激的な学びの機会があります。
なんかかっこよく書いてみました、僕自身は、登録してオンラインセッション会場に行くまで、NVIDIA 創業者CEOのJensen Huang氏による基調講演にしか興味がありませんでした。
そもそも最初に案内に気がついたきっかけは、NVIDIA Omniverse Audio2Faceに関するページのポップアップ案内だったのです。
普通に、AIアニメーション関連の技術発表かなと思いましたが。。。
蓋を開けてみると、いやいや、Audio2Faceなど狭い個別技術ではなく、AIに関する網羅的ですごいイベントでした。
もちろん、Omniverseに関するセッションやワークショップもあり、直接的な学びになると思います。
こういった3DCGなどに関係や関心が無くても、学生や研究者にとっては、学びの励みになり、仕事をしている人にとってはビジネスの流れや最新の流行?をつかむことができると思います。
そして、専門誌などで記者がまとめた記事などを読むよりも、生のイベントに参加して、実際にビジネスとしてどのように使われているのか、真剣に伝えようとしている本人から聞くのが一番だと思います。
たまたま気づいたイベントで、普通に生活をしているとあまり気づかないイベントですが、お薦めします。
いくつかセッションを聞いたのですが、AIをひとくくりにするのではなく、個別に理解していく助けになると思います。
基調講演は完全に作り上げられていますが、Talks & Panels等の対談は、無編集で配信されています。TV番組などの編集とちがい、偏りが少ないフラットな受信ができます。
普段から色々な情報に触れたり体感している事に加えて、今回のイベントで色々な人の話や実例などを知ることで、無意識に何かを感じとれる気がします。
こういったインプットによって、ふとしたときに内面からアイディアが出てきそうな気がします。
一つ確実に言えることは、情報は伝播するほど偏っていきます。できる限りオリジナルに近いインプットは重要だと思います。
まさに最先端、熱気にあふれた人たちが集まった環境に飛び込むことは、面白いです。
2024年4月8日までセッションの録画配信があり、申し込みは、NVIDIA GTC AIカンファレンスページからできるようです。