Windowsパソコンは、購入直後に新製品で一気に価格や魅力が落ちます。2022年9月初旬時点での、パソコン購入のタイミングについて、記事を書いてみました。

自作PCで少しでも低予算で、購入1週間後にがっかりしたくないから調べる癖がついている人の書いていることです。当然10月に一気にロークラスからハイクラスまで一気に発売というサプライズの可能性もありますが、現時点での見立てを紹介しています。

マウスコンピュータ 秋の売り尽くしセール

マウスコンピュータで、8月31日の11時から秋の売り尽くしセールの第1弾が始まりました。8月28日あたりから急に秋のような空気感が漂うようになってきました。グッドタイミング!!

夏のサマーセール対象のRTX3060Ti搭載ゲーミングパソコンの記事の作成に向けて自作PCで組むといくらかかるのと検討しながら、公開時期を逃してしまいました。

さて、相変わらず、記事を書きながら長くなったので、別記事としてパソコン購入タイミングの記事を書きました。

2022年8月31日時点のパソコン購入タイミングについて

パソコンは生物です。年2回のセールを除き値下げが無いAppleのパソコンなら発売直後が一番コストパフォーマンスが高いのですが、Windowsパソコンは値段が動きます。

新型が出れば当然値段が下がり、在庫が無くなれば値段は上がります。

50万円クラスのハイエンドパソコンを22年9月時点で購入を検討しているのであれば、よほどの事情がない限りあと3ヶ月待った方が、幸せになります。

なぜなら、Intelの第13世代CPUが10月から11月に発売されるからです。約40%の性能向上があるというようなリーク情報が流れています。

RTX3000シリーズがダブついている2022年の夏

2020年1月ごろから仮想通貨をマイニングする人たちの影響で爆上げしていたNVIDIAのグラフィックを処理するGPUの在庫が一斉になくなり、グラフィックカードの値段が1.5倍近くまで上がりました。

RTX3090だと20万円が30万円になっていました。

2022年夏頃からGPUの在庫がダブついている状態になってきました。おかげで、RTX3090が20万円代で購入できるようになりました。

基本的にグラフィックカードはハイエンドの製品から発売され、ミドルエンド、ローエンドと順番に発売されます。

今問題になっているのは、ハイエンドのRTX3090の市場のダブ付きにより次期RTX4090の発売発表が延期されるのではないだろうかという憶測です。

Intelの第13世代CPUは2022年10月ごろから

現在第12世代が現役のIntelのCPUですが、第13世代iCore9-13900Kが、22年10月から11月の間に発売がされるようです。

第13世代ではPコアというパワーコアの数は変わらず、Eコアと呼ばれる省エネコアが倍増しキャッシュメモリーが増えるそうです。

米国価格が現行製品から若干値上がりするらしく、日本では為替の影響で更に値上がりするような感じです。

Intel第13世代「Raptor Lake」シリーズは10nmプロセス

インテルには、AppleのM1CPUを開発した設計者が移籍して今設計しています。M2 CPUを待望していた立場からすると、電力大食いのインテルに行かずに、AppleでM2のCPU性能を2倍ぐらい向上してくれてたらと思ってしまいました。

ちなみに、Intelでは設計プロセスの細分化を1年ごとに進め5年程度かけて最新世代に追いつこうという戦略の真っ最中です。

第13世代「Raptor Lake」シリーズではN7相当の10nmプロセスが採用されているそうです。

一方、Appleの独自半導体の製造を請け負う台湾TSMCは、5nmでM2 CPUを製造しています。2022年後半には3nm(N3 or N3E)プロセスの製造が予定されています。

M2が出たばかりですが、M3が3nmプロセスが採用されそうな予感を僕を含めたApple派は感じているようです。結局、M2の新型MacBookAirも、今が買いか?と迷ってしまう状態です。

N5からN3へのステップアップで更に高性能で省電力なCPUが期待されます。

電力消費量は無視できない

今まで一般家庭向けの低圧給電は、1kW/hあたり、300kWを超える第3段階料金では28円だけだと思っていたのですが、それとは別に燃料費調整単価などがあったのです。今は電気料金の地域差が大きくなっています。

燃料費調整単価がやけに多いなと思ってみたら、いつの間にか単価が3円を超えていました。3月以降の明細書から推移を確認したら、毎月1円づつ上昇していました。

それ以外にも、全国一律の再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は、22年8月時点で3.45円になっています。追加で別途0.02円や0.03円の廃炉円滑化負担金相当額単価と賠償負担金相当額単価などが入ってきます。

電気料金が複雑で地域差も大きいため一概には言えませんが、実質的な1kW/hあたりの単価を計算すると、8月は28円+6円で34円(小数点以下を加えると35円以上)になっていました。

燃料費調整単価は2ヶ月前から案内があり、30.57円(300kW以上1kW/h)に対して東京電力では8月が5.1円で10月は8.07円に増えます。10月はおおよそ45.1円になります。23円という今までの電気料金のイメージに対して約2倍です。

燃料費調整単価は燃料費に対してかかってくるため、ウクライナ情勢の影響が出てくるのはこれからです。となると、電気料金の上昇はこれからが本番になりそうな気がします。

さすがに、1時間に100Wから600Wを消費するパソコンと、1時間に14W程度で動くApple Macとの比較をせざる得ない状態になってきています。

インテルとAMDとNVIDIAさん、速く省エネにシフトしてください。と、特に電力消費が多いソフトがWindowsでしか動かず使うしかない、僕としては、本気で願ってしまいます。

でも、一番の問題はマイクロソフトのWindowsだとおもいます。ネットワーク接続によるニュース記事や検索収益に月額Officeの売り込みに加え、色々なソフトの広告やアップデート確認などのバックグラウンド処理でかなりのパワーを消費しています。

Windows7とWindows11では明らかに、Windows7の方がアイドル中の無駄な処理がないため省エネです。

今の買い時判断20万円台ならOKの理由

パソコン事情を少しマニアックな視点から説明しましたが、2022年9月初旬時点では20万円台のパソコンなら問題ないと思いました。

50万円台のハイエンドパソコンは、NVIDAの次期RTX4090の発表も気にしながら、インテルの第13世代CPUの発売がある10月まで様子を見た方がいいと思います。

20万円から30万円台のミドルクラスパソコンは、第13世代の発売が2023年1月から3月ぐらいまでずれ込むため、影響はほとんどなく今購入してもいいと思います。

今はNVIDAのGPU在庫のダブつき解消で自作PCパーツでは値段がそれほど動いていませんが、パソコンメーカー工場向けのグラフィックカードが安くなっているようです。

10万円台のロークラスパソコンは、元々インテル第11世代のCPUなどが搭載されているケースがあるため、あまり買い時は関係ないように思います。

インテルのCPUは第6世代から第11世代までは、基本的な設計が変わっていません。そのため、11世代よりは12世代を買った方が幸せになれます。

むしろ、第11世代までのインテルCPUを買うぐらいなら、最新のAMDのRyzenを搭載したパソコンを買った方が、性能がいいです。第11世代まではAMDのCPUの方が性能が良く、インテルを追い込みました。

あくまでホビー三昧Dが本気で購入検討をした個人的な結論ですが、20万円台のパソコンであれば、今購入してもそれほど大きな影響はないと僕は見ています。

参考になればと思います。