ヨーグルト種容器として最適な抗菌スクリュートップキーパー250浅型

ヨーグルト種菌を守るために熱湯消毒が必用だった種菌保管容器として、フタも本体も耐熱温度140度の電子レンジで殺菌消毒できる岩崎工業の抗菌スクリュートップキーパー250浅型の紹介です。

ヨーグルト菌の使い回しのための保管用機として、20年以上ガラス容器を熱湯消毒し使い半年以上タネを持たせてきたのですが、発酵容器を電子レンジで消毒できるタイプにしてから、保管容器も電子レンジで消毒できる方法に変えました。公開当初は実験段階でしたが、更新を続けこの先20年もこの方法で続けていくつもりでいます。

記事の信頼性について

この記事を最初に公開した当初は、ヨーグルトの種株保管待避に11回成功し12回目(1ヶ月弱目)に発酵に失敗し継続中でしたが、春ごろ4回目の新しいヨーグルト菌と消毒法にさらに改善を入れてからは40回以上成功を重ねました。夏に近づき、ヨーグルト種を6月ごろR1から「胃で働く乳酸菌:明治プロビオヨーグルトLG21」に変更してから2021年8月9日まで失敗なしです。

LG21ですが、6月ごろから牛乳1Lとスクリュータッパーほぼ一杯分に、グラニュー糖を大さじ1杯半入れて40℃で7時間発酵させています。グラニュー糖投入の記事については別記事で準備中ですが、おすすめ度120%です。とにかく、酸っぱすぎず、美味しくて好評です。

ちなみに、R1は無糖の43℃で7時間で半程度で発酵させていました(残り30分から様子見で若干緩めの時は時間延長対応しました)。グラニュー糖を入れることで、7時間で毎回うまくいく可能性がありますが、冬になったら検証する予定です。

正直、ヨーグルト菌も自己防衛能力が高く、実際には内部で色々なことが起こっていることが考えられますが、僕の体験として参考になればと思います。あくまで、個人の趣味の範囲での検証であることご理解ください。

現時点で安定段階に入っため僕の中では実運用に入り20年先まで続けるつもりですが、引き続き、メンテナンスをしていきます。

スクリュータッパーの購入動機

ズバリ、1分30秒の電子レンジによる発酵容器の殺菌消毒と同様に、次の発酵に使い回すために10分かけて熱湯消毒していたヨーグルト種保管容器も時短をしたかったからです。

30年ぐらい前から使っていたタニカの家庭用ヨーグルトメーカーの最大の弱点は、発酵容器の消毒に電子レンジが対応していなかったことでした。20年以上使い続けていたタニカのヨーグルートメーカーを買い直した、購入動機は、発酵容器の電子レンジによる消毒と、タイマー機能でした。

やはり、ヨーグルトの自家製発酵の最大のデメリットは容器の殺菌消毒の時間だと思います。

ヨーグルト種保管容器とは

ヨーグルト種保管容器という名前は僕の造語です。簡単に説明すると、自家発酵させたヨーグルトを、次に使い回すために保管しておくための、容器のことです。

タニカのホームページの社歴にあった初代ヨーグルトメーカーと同様のものが最近まで我が家のヨーグルトメーカーとして現役で使い続けられてきました。20年以上、説明書に書かれていた、発酵容器の熱湯消毒を毎回1Lと書かれていない0.5Lの足し湯とともに10分の消毒時間を使ってきました。

新しく買い替えた現在最新のヨーグルティアSでは、発酵容器の殺菌消毒に電子レンジが使え1分30秒ですみます。

ヨーグルトの発酵容器は電子レンジによりほぼ手間なしで消毒ができるようになったのですが、ヨーグルト菌を保管する容器とスプーンの消毒に相変わらず、熱湯消毒で10分を使っていました。

20年使い続けたヨーグルト種容器

上の写真は実際に20年以上使い続けた実績があるヨーグルト種菌のガラス容器です。ヨーグルト菌保管容器と買いていますが普通のジャムの容器です。フタは金属が使われており、電子レンジが使えません。

電子レンジによる殺菌消毒ができる発酵容器に対して、保管容器をガラス製の容器になぜこだわっていたかと言いますと、適当な容器がなかったことと、発酵は短時間ですが、保管は長い場合1週間以上保管することになるからです。

ヨーグルト種保管容器に求められる性能は、1週間以上内部のヨーグルト菌に対して外部からの汚染がないこと。あとは、殺菌消毒処理が完全に行えることです。

検証報告

誰しも、最初があると思います。回を重ねるごとに、手の消毒の重要性などのノウハウや、味噌蔵や酒蔵のように、ヨーグルト菌が住み着くこともあると思います。

こんな感じかなと、参考になればと思い、若干文章の繋がりに難がありますが、公開当初の最初の検証報告の文をそのまま残して公開することにしました。

新型コロナウイルスの影響で、地球規模でウイルス感染に対するスペシャリストが増えていると思います。ヨーグルト種の発酵不良の原因はウイルス感染ということが分かりました。新型コロナウイルスについては効果がよくわかりませんが、ヨーグルト種は発酵しないという目の見える形で結果が出ます。

ちょっとくどく買いてしまってますが、ウイルスの80%以上を除去できる石鹸による手洗いは重要です。食品衛生に関するマニュアルに手洗いをしない状態でのアルコール消毒はウイルスに対して効果は、数十秒という長い期間高濃度のアルコールでつけ置きしない限り効果が薄いよと説明されています。手洗いは重要です。

失敗報告1:12回目で種が弱った

12回目となった2021年1月31日についにR-1ヨーグルトが通常の7時間では固まらない状態になりました。11回目が少し緩い状態だったのですが、今回は7時間たっても緩かったので、1時間追加してスプーンを入れたところ、発行容器の上の部分が固まり下の方はまだ牛乳に近い状態でした。

R1の特許公報(出願番号:2004203601)よりR1の発酵温度が43℃ということを知りました。今まで40℃の7時間で発酵できてきたので温度の問題ではないとは思いますが、ガラス製の種保存容器から、スクリュータッパー容器へ変更が影響しているように見えます。

1回目の発酵に失敗したヨーグルト(12回目)
1回目の発酵に失敗したヨーグルト(12回目)固まっていません

43℃に変更して発酵時間を2時間追加してから取り出したところ、やはり固まってはいませんでした。牛乳1Lに対して総発酵時間は10時間になり、ミルク感もなく味も酸味がでてきているので、これ以上発酵させても固まらないと判断しました。

失敗1回目として記録として残します。スクリュータッパーに変えてから、まだ1か月たっていないので、ガラス瓶の6か月に対して短すぎる気はしますが、11回は種をつなぐことができました。

ほぼヨーグルティアSの紹介記事内の「乳酸菌もウイルス感染をする」にて考察をしています。運が悪かっただけかもしれません。

スクリュータッパー容器の性能

正式名は、岩崎工業の抗菌スクリュートップキーパー250浅型ですが、スクリュータッパー容器と呼んでいます。

Amazonの商品紹介に、電子レンジ使用時にはフタを外してくださいと書かれていたため、フタの耐熱が低いのかなと思っていました。ダメ元で購入して確認したら、このタッパーは140度まで耐熱温度が確保されていました。

ちなみに、耐冷温度は-20℃でパッキンは-30℃まで対応しています。

注意書きを読むと、電子レンジを使うときにフタを閉めっぱなしにすると、熱膨張で爆発するからフタを外してくださいと言うことだったようです。

ちなみに、僕は、底から1mmぐらい水を入れてフタを緩め蒸気が抜けた状態で電子レンジで1分30秒加熱してから取り出し、ふたを閉めたら。。。。大きな凹み状態にフタが張り付き外せなくなりました。

結局電子レンジで爆発しないよう様子を見ながら再加熱をして、フタを外しました。スクリュータッパー容器の気密の高さと、物理的な耐久性をチェックすることができました。

ヨーグルティアSでの使い方

このスクリュータッパーは書くまでもなく、ヨーグルトの種菌を保管するために作られた容器ではありません。

でも、ヨーグルティアSを購入するなら、これと同等のスクリュータッパーは非常に役に立ちます。

ヨーグルティアSの発酵容器にスクリュータッパーとスプーンを入れた状態

殺菌は、使っていない方のヨーグルティアSの発酵容器に、ヨーグルトスプーンを入れ、容器の消毒と同じ手順で2mmほど水を入れてから電子レンジで1分30秒加熱します。

電子レンジで消毒

電子でレンジで消毒します。スクリュータッパー容器にも1mmほど水を入れヨーグルトスプーンを指します。

殺菌後の状態と、できたてのヨーグルト

取り出すときは、蒸気に注意してください。清潔なコップを隣に用意して、上蓋をスプーンでずらし蒸気を逃してから、上蓋をコップの上に内面を上にしてひっくり返します。

次に、スクリュータッパーの蓋をスプーンで持ち上げながら、取り出し、コップの上の上蓋の上に、蓋の内面を下にのせます(動くことがあるので停止を確認します)。これで、ヨーグルト移動中に起こりうる埃の侵入を防げます。写真とちょっと違うのは、撮影時からの改善点だからです。

あとは、スプーンでスクリュータッパーを引っ掛けて斜めにして、タッパー内のお湯を、発酵容器へ流すように斜めにしながら、持ち上げて取り出します。

ちなみに、発酵に使った白い蓋は、内蓋ごとひっくり返した状態で清潔な机の上に置いています。タネさえ無事ならそれほど気にしていません。最近は、発酵容器を移動するときに内蓋上面についた牛乳などを水道水で洗ってから蓋をして冷蔵庫で保管しています。

電子レンジからだし、発酵が終了したヨーグルティアSの容器と並べます。

うまくいったときのヨーグルト状態

ヨーグルト種容器をスクリュータッパー容器に変えてから3回目のヨーグルト発酵です。きちんとできています。

種菌としてのヨーグルトをスクリュータッパー容器に入れた状態

次回の種菌としての、ヨーグルトを移し終えた状態です。6ヶ月の運用の結果、スクリュータッパーへのヨーグルト種は、写真につかないように上蓋ギリギリまで入れるのがおすすめです。

説明書には1Lに対して100g程度と書かれていますが、入れすぎて失敗したことは一度もありません。半分以上を適当に入れて、味見による牛乳とヨーグルト種の確認に使っています。

以前のヨーグルトメーカーは1Lしか入りませんでしたが、ヨーグルティアSの発酵容器は1L以上入るためたっぷり種として使えます。

密閉した状態のヨーグルト種容器

すぐにスクリュータッパーを締めて保管します。結果的な急冷実験でその密閉性の高さは確認できているので、安心です。

僕は、生暖かいまま、冷蔵庫の定位置にすぐに入れています。多少緩いですが、冷えて一晩経つと、しっかり硬くなっています。一晩経っても液状に近いぐらいゆるゆるの場合は、新しいヨーグルト種を購入した方がいいです。

さらに追い込み消毒

ヨーグルト種を発酵容器に移したあとに、保管容器として雑菌が少しでも繁殖してしまうと滅菌が大変なので、その都度電子レンジで殺菌しています。手間もかからず、せいぜい3分もあれば完了するのでおすすめです。

書くほどもないですが、水道水で綺麗に水洗いをし、スクリュータッパーの底から1mm程度の水を入れ、蒸気が抜ける程度に軽く閉める感じで蓋をのせて、電子レンジで30秒程度加熱します。中の水がぶくぶくと蒸発してタッパー内を満たせば十分だと思います。

電子レンジから取り出し、火傷に注意しながら、中のお湯を捨てて、1分程度蓋を載せておくと、触れる程度に冷めるので、蓋をしっかり閉めて、空の状態で冷蔵庫で保管しています。

我が家では、冷蔵庫の空きスペースがあると、いろいろなものが入ってしまい、場所が確保できないため、空のまま入れて場所を確保しています。

発酵直後の新しいヨーグルト種を迎え入れる前に、再度電子レンジで消毒をしますが、空の状態でも冷蔵庫で保管することで、保管容器内の雑菌繁殖が抑えられて長持ちに貢献しているのかもしれません。

タッパーが抗菌仕様でも大丈夫だった

購入前には抗菌仕様とありもしかして種菌が死んでしまうかもと心配しましたが、3代目のヨーグルトもしっかりできまた。

説明書にも抗菌効果はタッパーの表面に対してのみ有効で、食品内部の防腐効果はありませんとありました。パッキンには抗菌効果はありませんと書かれていました。

そして、6ヶ月以上使い、毎回熱湯消毒をして使い続けたガラスの種容器と遜色が全くない実績ができました。タッパーを容器に入れてスプーンごと電子レンジで蒸気殺菌しているので、むしろ、熱湯での殺菌より滅菌が成功しているかもしれません。

ヨーグルト種容器以外の使い道

僕自身が、ヨーグルトの種菌を保管する容器として買いましたが、この電子レンジ殺菌は非常に便利です。

スクリューキーパーのサイズと説明タブ

今回購入したのが250ですが、浅型は250→500→750で、深型は500→1000→1500の順に、それぞれ入れ子に収納できるとあります。

電子レンジで殺菌できると言うことは、入れ子の中の状態でしまっておけば、殺菌済みタッパーとして使えるのではと思いました。

まず思いついたのが離乳食です。外食時の持ち帰り容器としても有効です。機密性が高いので、乾いた物や、液体の物も安心して持ち帰れます。

とにかく、大きな電子レンジ対応の容器に入れて、電子レンジで加熱殺菌してから中のお湯を抜いて、ふたをのせてある程度冷えてから、ふたを閉めれば良いのですから楽ちんです。

購入先情報

タッパーウェアなどは、100円ショップから、スーパーや日用品店まで色々なところでいろいろあるので進めにくく多くが再購入できない中、岩崎工業ブランドとしてAmazonで売られているのでとっても便利です。

Amazon販売リンク

岩崎工業 抗菌スクリュートップキーパー250浅型をヨーグルトの種菌保管容器として使っています。耐熱温度はフタも含めて140度まであり、電子レンジや食洗機の熱にも耐えます。

浅型と深型の全7種類が販売されています。浅型と深型それぞれ入れ子にして保管することができます。

250しか持っていないので確認できませんが、Amazonの販売ページに入れ子状態で収納している写真がありました。

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