
ポップからダンスミュージックまで手軽に使えるUJAM Beatmakerシリーズの中から、購入したVICEプリセット音源をすべて鳴らした動画を作成しました。使い勝手など、VICEについて書いてみました。
UJAM Beatmakerとは何?
今回の、Beatmakerシリーズを、ざっくり、書くと、ドラムマシン音源です。ただドラムマシンと紹介してしまうと、ドラム音源の「VIRTUAL DRUMMER」とかぶってしまいます。
VIRTUAL DRUMMERシリーズ:UJAM Virtual Drummer Heavy(ロックオンさん)
Beatmakerは、ドラム音源よりも、ノリを優先した、ビートマシンです。
2025年5月時点で14種類のパッケージがあります。
UJAM社はどんなプラグインメーカー?
まずUJAM社は、鍵盤を押すだけで、パッケージのテーマごとにそれっぽい音でコードが鳴る、MIDI音源とMIDIフレーズパターンを組み合わせたソフト音源に強みがあるプラグインメーカーです。
ピアノの弾けない方に向けた、「VIRTUAL PIANIST」や、ギターが弾けない方に向けた「VIRTUAL GUITARIST」、ベースが弾けない方に向けた「VIRTUAL BASSIST」などが有名です。
VIRTUAL系のシリーズについては、ロックオンさんの販売ページが見やすいので販売ページを紹介します。
- VIRTUAL BASSISTシリーズ:Virtual Bassist Dandy(ロックオンさん)
- VIRTUAL GUITARISTシリーズ:Virtual Guitarist CINEDREAM(ロックオンさん)
- VIRTUAL PIANISTシリーズ:Virtual Pianist VOGUE(ロックオンさん)
ソフト音源なので、鍵盤やピアノロールで単音で鳴らすこともできます。もちろん、エフェクターなども入っています。
それらを組み合わせたスタイルが20種類ぐらいあり、セットするだけでコードが鳴る形で設定された50種類のプリセットが入っています。
VIRTUAL GUITARISTと、同じようなソフト音源して比較した製品を一つをあげるとすると、総合音源の、Native Instruments Komplete 15 Standard(ロックオンさん)に入っている、「AUTHENTIC STEEL STRING GUITAR」をお手軽(ライト)にしたような感じです。
VOICEPEAKシリーズと同じく、あらかじめ鍵盤に割り当てられたコードを鳴らすという使い勝手の点では、AUTHENTIC STEEL STRING GUITARと同じです。ライトではないという点では、プリセットとは別に、鍵盤に割り当てられたコードを、設定することができる点です。
ただし、カスタムコードを設定するぐらいなら、専用音源の方が良いではないかという、沼が待っています。
かなり偏った見方ですが、Native Instruments Kompleteに入っている音源を、主に、TVドラマや劇場でよく耳にする理由は、職業作曲家から見ても使い勝手が良いからだと思います。
例えば、総合音源のKompleteに入っているAUTHENTIC STEEL STRING GUITARと同じような使い勝手の、ドラム音源やバイオリン系を使っていると。。。。TVドラマを見ているときに、「あれ!Naitive Instrumentsのあの音源のプリセットだ!!」と、気づくようになります。これ、業界用語だと、音バレというらしいです。
確かに、Native Instruments Komplete 15 Standard(ロックオンさん)は、プリセットをサクッと使ってサクッと納品する、納期が短い職業作曲家の業界で使われています。
ただし、内蔵エフェクトを使わず、外部のエフェクトを使って音を整える使い方をしていると思います。職業プロのサクッとが、サクッではないような気もします(UJAM音源は残響などのエフェクトを含めた音作りまで仕上がっています)。
思考ループが戻り、自分が弾けないプレイをサクッと実現したいという夢を叶えた、VIRTUAL GUITARISTの方が、ライトな感じです。
UJAM社の音源は、メーカーがアピールしている通り、自分が弾けるメインの楽器や、SynthesizerVなどで作った楽曲に、ノリでガンガン追加してプラスするという使い方に向いています。
ちなみに、正直使い勝手としてはかなり面倒ではありますが、プリセットにあるMIDIコードを、コピーして別の専用音源で鳴らすこともできます。
見てわかるBeatmaker VICE動画
もう見た方が速いので、今回試しに購入した、「Beatmaker VICE」の動画を作成しました。
59スタイルの全部を、ポチポチ切り替えながら再生した状態を録画した動画です。
UJAM Beatmaker VICE全59プリセットの出音紹介(YouTube)
画面収録の音に問題があったため、FL Studioで録音した音を差し替えて入れています(若干訪れがありますが大目に見てください)。
出音については、内蔵のエフェクトやリバーブがかかった状態で出力されます。今回の動画のようにプラグイン単体で鳴らしても、そのまま使える音が出ています。
がっつり、音を作り込んでMIDI打ちをする方は、他の専用ドラムやパーカッション音源の方が良いとは思いますが、ざっくり使いたいケースでは、すごく使い勝手が良い音源だと思います。
同時収録した、使い方紹介動画で紹介予定ですが、UJAM Beatmakerシリーズでは、今回動画作成で利用したパターンと併せてプリセット毎に22鍵盤分あり、通常のソフト音源のように15音色を単音で鳴らすこともできます。
今回の59プリセットの出音紹介でピアノロールに打ち込むときには、59プリセットの切り替えて変な感じにならないポイントを探りました。
プリセット決め打ちなら、適当に打ち込んでもそれなりにカッコよく仕上がってしまうことを体感し、UJAM社のVIRTUALシリーズの評価の高さを垣間見ることができました。
使い勝手については、YouTubeに、UJAM日本公式動画(【Beatmaker CIRCUITS】夢のアナログドラムマシン、CIRCUITSの使い方動画)が、ありました。
Beatmaker CIRCUITSは、VICE(ロックオン:メディアインテグレーションさん運営店)さん のバリエーション一覧にあるとおり、VICEと同じ、Beatmakerシリーズです。
2025年6月に発売されたBeatmaker3へのアップグレード
2025年6月初旬にujam Beatmaker3が発売開始しました。
思い返してみると、ujam社の「Virtual Guitarist SILK」の時も、千円台でセール販売した後に、Virtual Guitarist SILK2が発売されたような気がします。
過去バージョン所有者に向けたアップグレード版がセール販売されましたが、今回は、過去バージョンのBeatmakerを全部Beatmaker3へアップデートするパッケージ登場しました。
Beatmaker3アップグレードの販売キャンペーン情報
Beatmaker3アップグレードパッケージは、2025年8月3日まで、通常価格4800円(国内代理店価格)から約35%OFFの3100円で販売されています。
8月3日までまだまだ日があると思いつつ、早速バージョンアップしました。アップグレードで少しだけ気になったことがあったので、引っかかりポイントを記事に追記することにしました。
Beatmaker3アップグレード適用
ujam社のシリアル番号の登録方法については販売店から送られてくるメール案内にも書かれていますが、日本正規輸入代理店のメディアインテグレーションさんのサポートページにあります。
UJAM 製品ご利用方法 アカウント作成とシリアルナンバー登録(代理店公式情報)
気になったポイントは、国内代理店流通版のパッケージデザインと、アップグレード適用画面のアイコンデザインが違う点です。
たいした問題ではありませんが、適用するとき、注文商品を間違えたかなと、ちょっとだけ心配になったので画面キャプチャーをつけておきます。
次に気になったのは、アップグレードコードを適用しても、バージョンが上がっていないように見えた点です。
UJAMプラグインのインストール等を一括管理するインストールアプリにて、リストの更新を試みました。


てっきり、Ver2がVer3に変わると思っていたのに、リストはVer2のままだったのでちょっと焦りました。
ujam公式ページの所持リストには表示されてるのに、アプリ表示はそのまま。。。
下の方にスクロールしたところ、しっかりVersion3が入っていました。
無事、Ver3へアップグレードすることができました。ujam製品なので、また、Beatmakerの新音源が出たらキャンペーンをやるのかなと思います。
Ver3になって、総合音源の用に音色切り替えがアプリ上でできるようになった
Ver3については、代理店のメディアインテグレーションさんが新機能案内動画を作成して公開しています。
YouTube:UJAM新製品「Beatmaker 3」気になる新機能を解説!(代理店制作版)
いろいろ使い勝手がよくなっている感じがします。
なんとなく、代理店さんが製品紹介動画をしっかり作ってくれているため、もう、紹介動画を作らなくても良い感じがします。
Ver3の登場によって、Beatmaker所有者向けの一括Ver3アップグレードパッケージが4800円が3100円になっています。
差額が1700円と小さく感じていますが、35%OFF相当と割引率は高いです。
キャンペーンによる割引期間は2025年8月3日までとなっています。
Beatmaker 3 アップグレード(Rock oNさん) など、正規流通品を取り扱う楽器店から購入することができます。
ちょっと、立て込んでおり、まだVer3を試してないですが、機能解説動画から、MIDIトラックへドロップアンドドロップできたり、統合音源やUVI Falconのごとく、一つで音色を切り替えることができるので利便性が上がっていそうです。
Beatmakerを使い始めて2ヶ月、動画と相性が良いことに気づいた
さて、Ver3の紹介の後ですが、Beatmakerを使い始めて2ヶ月たち、動画との相性が良いことに気づきました。
Beatmakerのシンプルなリズム音は、動画のBGMがわりに挿入しても使いやすいです。
ホビー三昧Dが適当に作った出音の紹介動画の冒頭で、BeatmakerをBGMとしてナレーションと組み合わせて利用しています。
ウケは良いけど盛り過ぎ感がハンパないNatave Instruments社のKONPLETE15にあるシネマ系音源よりも、ライトな感じで、重苦しい社内教育動画などをポップな感じに演出する助けになっています。
「出音の紹介動画」では、Beatmakerのリズム音が主役となっているためそのまま乗せているため少し雑に聞こえるかもしれません。
実際に使うときには、ナレーションの速度にBPMを合わせ、持ち上げたいポイントや、少し押さえたいポイントなど、内容に合わせて、MIDIピアノロールでパターンを切り替えて、乗せて使っています。
また、リズム音が、ナレーションとかぶらないように、緩くコンプをかけたり、ダッキング(DaVinci ResolveトラックFXのDucker)などを挟んで使っています。
ずっと鳴りっぱなしで長く使うこともできますが、あまり長いと、飽きるケースもあります。導入部やポイントなど15秒ぐらいの長さで、盛り上げたり、さりげなく伝えたいことを強調するといった使い方に向いている気がします。
ロイヤリティーフリーのBGM音源だと、どうしても、曲にナレーションや進行を合わせたり、曲を切ったりと手間がかかります。
一方、Beatmakerならセミオーダーで、伝えたい内容のナレーションを邪魔することなく、シンプルなリズム音パートを作れる点から、動画との相性は抜群だと最近けっこう愛用しています。
Beatmaker2では、他のBeatmaker音色への変更は音源ごと切り替える必要がありましたが、Ver3では差し替えなしで切り替えれるようになりマンネリ化防止にもなりそうな気がします。
こんな感じで動画のBGMとの相性の良さを実感していますが、もしかすると、Beatmakerは黒色の服みたいな扱いになっているかもしれません。
そういえばコンサートやLIVEでも、ボーカルのMC中にドラムだけ演奏している演出などもあります。そんな感じで、シンプルで使い勝手が良いと思います。
価格について
Beatmakerシリーズは、他のVIRTUAL系よりも価格が安く、それぞれ通常価格4,200円(税込)になっています。
「UJAM Beatmaker Group Buy 2025」キャンペーン情報(期間2025年5月4日まで)
2025年4月頃から2025年5月まで開催された販売本数に応じてプレゼントされる「UJAM Beatmaker Group Buy 2025(公開終了)」にて、すべてのBeatmakerバリエーションが、70%OFFの1,280円で販売されました。
今回は、スタート時点で先行して2025年2月から3月の期間に実施していた「UJAM Beatmaker SALE 2025」キャンペーンでの購入した人も今回のプレゼント企画の対象となりました。
そのため、2月セールで買った人の購入本数がカウントに含まれた状態でスタートしました。
これは、先行キャンペーンで購入した方が、がっかりしないための、代理店による配慮に見えます。
確かに配慮がなければ「えぇえぇぇー」となります。
海外プラグインメーカー直販キャンペーンでは、市場最安値アピールの75%OFFキャンペーンが終わって1週間後に、90%OFFキャンペーンを始めたり、プラス10ドルで全部入ったオールインハンドル版や上位プラグインが売り出されることは、珍しくはありません。
今回の、Group Buy2025キャンペーンは、当初の2025年4月11日(金)18:00から4月30日までの予定から、4日間延長され2025年5月4日(日)23:59に終了しました。
あとちょっとでコンプリートとなり更に3日延長するかもと淡い期待を抱きましたが、さすがに2度延長はありませんでした。
翌日には、最終結果が3503本と発表され、合計11本プレゼントとなる販売本数が3300本以上で確定しました。
2025年5月8日正午に、すでに公開が終わっている「UJAM Beatmaker Group Buy 2025キャンペーンページ」にて公開予定の申請フォームのリンクが表示されました。
プレゼントキャンペーンの応募は期間は2025年5月21日までとなっており、配布予定は、5月14日までの申請分が5月16日(金)、5月21日(水)までの申請分が5月23日(金)に配布される予定が示されていました。
僕は、10日頃応募して、選択した13個の2025年5月31日まで有効なシリアル番号を受け取り、UJAM社へのシリアル登録で交換が完了しました。
今回のキャンペーンでは、シリアル番号の有効期限は2025年5月31日までになっています。
プラグイン業界ではすでに、2025年度のサマーセール関連の案内メールが多数届き始めており、埋もれて、気づかない可能性があります。
最近異常に多い、フィッシング詐欺などの迷惑メールと一緒に、ごっそりゴミ箱に入れる作業で、ゴミ箱入りしている方もいるかもしれません。
プレゼントキャンペーンの、メール件名が変わるかもしれませんが、申請によって、僕が受け取った代理店のメディアインテグレーションさん(差出人名:Media Integration)から届くメール件名は下記の通りです。
【UJAM Group Buy特典】Baetmakerライセンス配布のご案内
メールボックス検索のお役に立てれば幸いです。
メールには特典シリアル番号が書かれているため、UJAM社(https://www.ujam.com)以外に別途、個人情報をさらに入力する必要はありません。
インストール方法については代理店公式サイトの、https://support.minet.jp/portal/ja/kb/mediaintegrationinc/ujam
にある、「UJAM 製品ご利用方法 アカウント作成とシリアルナンバー登録」から確認することができます。
UJAM社のプラグインは、今回のGroup Buyキャンペーンと同様の、期間中の販売本数に応じたプレゼント企画が多いです。
今後に備えて、今回のキャンペーンについては、【検証ラボ】の【過去記事】UJAM Beatmaker Group Buy 2025 4月キャンペーンの記録に移動しました。
【おまけ】UJAM Beatmakerシリーズと組み合わせたいソフト音源
UJAM Beatmaker Group Buy 2025キャンペーンで、最初の1本を選んだときに参考にした、VICEとBeatmaker EDENの紹介動画です。
僕が購入した時点では最低でも、8本以上のプレゼント確定状態だったので、深く考えずに、パッケージとサンプル音源でサクッと選びました。
Beatmakerシリーズは、いろいろ発売されていたため一部を紹介します。
販売店の中で一番商品を選びやすかったのが、UJAM Beatmaker VICE販売ページ(ロックオン) でした。
以前のロックオンさんは、関連するバリエーションなどが、別ページとなっていて、選びにくいところがありましたが、2024年にリニューアルオープンでかなり選びやすくなりました。
購入相談などのサポートはすべてメデイアインテグレーションさんなので、もしものトラブルがあっても安心です。
メディアインテグレーション直営店は、代理店としての取扱商品の販売が主になっています。一方、実店舗もある運営店のロックオンさんでは、中古楽器を含め、他の代理店さんの国内正規流通品も多数販売されています。
確認したついでに目に止まった30%OFFセールで販売中だったシャウト音源の、POP STARS SHOUT!!(RockON eStore)さん は、歌声合成ソフトのSynthesizerV2の楽曲にすごく合いそうな感じがします。
プレゼントでもらえる、Beatmakerはいろいろあり、SynthesizerV2を使って、今回のセールとは別の、POP STARTS SHOUT!!と組み合わせたら、ハマりそうな音源もセールになっていました。
ちなみに、メディアインテグレーションさんの決算は3月で、毎年2月から3月にかけて、ビッグセールをしています。
直営店と運営店(ロックオンストアさん)では別々にセールがあり、直営店では2025年度は2月末までの購入者に対して5,000円分の割引クーポンが配られました。これはかなりビッグなクーポンでした。
もちろん、10月から11月にかけての、ブラックフライデーセールもビッグに開催されます。
どちらも、セール期間は第1弾、第2弾と分かれて行われる傾向にあり、最初にドカンときて、徐々に先細っていくパターンと、後半ドカンと盛り上がる2パターンがあり、悩ましいところです。