Edigeの初期設定でニュースサイトが表示される理由

Windows10の標準ブラウザであるEdgeを最初に起動するとニュースサイトなどが表示されます。また、利用者が一度も利用したことのないサービスでも先読み機能で通信が行われます。そのような初期設定の裏事情を考えてみました。

今回はなぜそういう不必要な接続をする初期設定になっているかを考えてみました。

なぜ初期状態で、色々なサイトにつながるか

世界4大グローバル企業であるGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)のうち、GoogleとFacebookの2つは広告収入で運営されています。

MicrosoftもTwitterもLINEもGAFAのような冠に殿堂入りしませんが、やはり目指しているところは同じです。だからこそ、不必要に接続をさせたり、情報を取ったりしている節があるのだと思います(接続による直接キャッシュバックがあるかもしれません)。

だから、Edgeのブラウザを表示した途端に、初期設定で、FacebookやTwitterや楽天市場などそういったところへの接続がされる仕組みになっているのだと感じました。いづれの企業もIPアドレスなどを使った独自の追跡ができる仕組みを持っています。

インターネットそのものの仕組みで、接続したIPアドレスは確実に相手のパソコンに通知されます。パソコンごとの固有識別子か固有のURLアドレスをつけた状態で、接続すれば、IPアドレスと利用者の紐付けが完了します。

Googleだけがやっていることではないのですが、世界最大の広告配信事業者であるグーグルをこの記事では例としてあげます。基本的に、グローバル企業ではないローカルな楽天市場やドコモやソフトバンク関連企業などでも同じような行動を取っています。最近は銀行まで広告事業への参入許可が出たらしく、トップランナーとしてホビー三昧も利用しているGoogleを書きました。

Googleの利用規約のIPアドレス紐付け項目について

つい先日、ホビー三昧のプライバシーポリシーを書くために、Googleサービスの利用規約とプライバシーポリシーを精読した時に気づいたことがあります。原文は色々な事が詰め込まれているので一部だけを説明します。

プライバシーポリシーには、GoogleのサービスにログインしたりGoogleのアクセス解析プログラムなどを設置したWebサイトにアクセスすることで、自動的に閲覧者(接続者)のIPアドレスを、Googleが管理する固有のIDに紐付けしても良いと、同意したことになるという趣旨の記述がありました。

さらに、この紐付けられた情報は「Googleの各サービスで利用いたします」とGoogleのプライバシーポリシーや利用規約に明記されていました。

ホビー三昧でも利用している新しいGoogleアナリティクでは、旧来のクッキーを利用しなくても訪問者のIPアドレスなどからアクセス解析と追跡ができると新機能の紹介がありました。

いったんIPアドレスと利用者のコンピュータが紐付けば、クッキーを利用しなくても訪問者の閲覧したページが追跡で着る仕組みになっています。

IPアドレスと利用者を紐付けるGoogleのメリット

ホビー三昧だけのページで見るとメリットはそれほどないのですが、ホビー三昧のページを閲覧する前の履歴を解析した嗜好やプロファイルをホビー三昧で確認でき、ホビー三昧での閲覧履歴の解析結果が、また別のサイトで利用されるというチェーンができあがっています。

ホビー三昧ではGoogleの広告を表示していませんが、広告枠を提供しているWebページでは嗜好に沿った広告を表示するために使われます。

さらに、Google検索ではキーワードごとの上位表示をクライアントが買うことができ、キーワードを打ち込む人に合った検索結果を表示するために利用されています。

Edgeの初期設定でニュースサイトが表示される理由

ブラウザが新たに起動するたびに、利用者とIPアドレスの紐付けを更新することで、より精度が高い思考の追跡が可能になるのでは無いかと思います。

広告配信側にとって、そのIPの利用者の氏名などの個人情報には興味はなく、とにかく、その利用者がどのようなページを閲覧しどのようなサイトに興味があるのかさえわかれば良いのです。

そして、その人の興味をもつ広告を表示してクリックしてもらえれば広告収入が手に入る仕組みになっています。

ニュース記事なども結局は配信元が広告収入で運営されているため、Windowsの広告枠を売っているのか、それともMicrosoftが載せることでコンテンツの利用権を得ているのかはわかりませんが、広告配信事業者にとって利用者の動向を追跡できるIPアドレスはお金を生む金の卵なのです。

初期状態で頼みもしないのに、なぜ色々なサイトと通信をしているのか予想すると、やはり、個人の嗜好や動向を追跡できる情報がお金になるからだと僕はその理由を納得したのです。


みなさん、どうおもいますか?確かに、Windows10のスタートメニューに表示されるニュースアプリのフラッシュ表示で注目していないようなことに気づいて、良かったと思うことも多いですが、なかなか、飴とムチ?の使い方上手だなと思ったり。。。。

今日はここまで、最後までお読みいただきありがとうございます。

関連記事紹介~記事を書くきっかけ

Windows10を20H2にバージョンアップしてから、Edgeを起動した途端に、色々なアプリの動作が鈍くなる症状に悩みました。

原因は、Edgeを起動したときの「新しいタブ」で色々なサービスに接続していた為だとわかり、対策記事は「Windows10の標準ブラウザEdgeの不必要な通信を減らす方法」に書きました。

そのときに、なぜそこまで必用に接続したがるのかの理由を考えた文章が、長くなりすぎたので、この記事に分離しました。

さらに、スマホなどの無料ツールでおなじみの広告表示などのほかに、悪意を持ったツールやウイルスが怪しい場所に接続していないかどうかを確認するための方法の記事を「秀丸ネットモニターを利用した通信確認方法」に書きました。

何かの参考になればと願っています。