クリスタの略称で知られるCLIP STUDIO PAINT(クリップ スタジオ ペイント)をご存じですか?デザイン業界標準としてAdobe Photoshopがありますが、漫画やイラストに加えて国内アニメ制作では、利用率が高いソフトです。

この記事では、クリップスタジオの魅力と、価格やプラン計画などについて書いてあります。

2025年6月10日17時までのサマーセールキャンペーン情報(終了しました)

クリップスタジオのセールは、毎年6月のサマーセールと12月末スーパーセールの2回があります。

それとは別に、時々1週間程度の、PRO版買い切りバージョンの所有者に向けた、PRO版からEX版へのアップグレード版の割引案内など、突発的な割引販売もあります。ただし、開催しない年もあり、あてにはできません。

毎回、買い切り版のCLIP STUDIO PAINT PRO と、CLIP STUDIO PAINT EX の新規一括払い版とバージョンアップ版およびアップグレード版が割引販売されます。

サマーセール2025の終了日時は、2025年6月10日夕方17時までとなっており、終了時刻に注意する必要があります。

2025年のサマーセールが終了しました

2025年6月4日から6月10日17時まで、2025年のサマーセール開催されました。

サマーセール2025では、買い切り版となる一括払い版のクリップスタジオ本体と、各バージョンの買い切り版対するバージョンアップ版以外の割引販売はありませんでした。

割引率は、Ver.4.0の新規買い切り版が30%OFF。買い切り版の対するVer1からVer4までの各バージョンアップ版とPRO版からEX版へのアップグレード版が最大40%OFFから18%OFFになっています。

サマーセール中の、アップグレードや、バージョンアップ版の価格一覧ページへ移動するには、新規一括払い版のCLIP STUDIO PAINT PROや、CLIP STUDIO PAINT EX の販売ページの最上部に表示されている、セール終了までのカウントダウンエリアをクリックすることで移動することができます。

Ver1.x世代の無償バージョンアップ時代が終わり、有償バージョンアップ制度が始まった、Ver2からVer4のセール価格を見直してみたところ、毎回割引率が固定されているようです。

そのため、どのタイミングでアップデートしても購入しても割引率は同じになるようです。

セール終了までのカウントダウンエリアをクリックすると、アップグレードや、バージョンアップ版の価格一覧が確認できます。

CLIP STUDIOの価格について

クリップスタジオには、買い切り版と、年間または月極払いのサブスクリプション方式と、買い切り版のアップデートプランの3種類があります。

以前のクリップスタジオは、一回購入するとずっと永続バージョンアップがアピールされていましたが、開発資金の問題から、Ver2から毎年3月頃に、有償のバージョンアップする仕組みに変わりました。

以前のクリップスタジオ(Ver1.x)PRO版は5,000円でしたが、毎年新バージョンが出るたびに、少しずつ買い切り版の価格が上がってきました。

ちなみに買い切り版価格は、Ver1世代のPRO版は5,000円でEX版は23,000円でしたが、Ver4では、PRO版が6,400円、EX版が26,900円になっています。

平均すると、PRO版が約460円、EX版が約970円ずつ、右肩上がりの価格改定がされてきています。

この上昇曲線から、Ver5の新規購入価格は、PRO版が6,800円、EX版が27,900円ぐらいになりそうな気がします。

一般的なソフトウェアの旧バージョンからのバージョンアップパッケージは、Ver2からVer4へ一気にアップデートできる方式が一般的ですが、クリップスタジオでは一括ではバージョンアップできません。

Ver1からVer4にアップデートするには、Ver1をVer2に有償でバージョンアップし、次にVer2をVer3へ有償でアップデートし、Ver3からVer4への有償バージョンアップと、段階的にバージョンアップするしかありません。

新バージョンへのバージョンアップ版の価格は、毎回上昇しています。

その代わり、買い切り版の方は、どのバージョンの買い切り版でも価格が同じ、年間アップデートプランに加入することができます。

参考セール価格について

下は、2025年6月4日から6月10日17時までのサマーセール価格を紹介します。

セール価格を知ることで、通常価格で購入するときも、納得して購入に踏み切れるかなと思います。タイムイズマネー、かつて600円だった最低賃金は今では全国加重平均で1055円。。。

お米も倍になってますが、三菱鉛筆のハイユニ1ダース(12本入) が1400円オーバー。。。昔も高かったけど、ちょっとね感が半端ないです。

さてクリップスタジオではVer1からVer4までのバージョンアップには、段階的なバージョンアップ版の適用が必要になっています。

クリップスタジオでの割引率は、各バージョンで、ほぼ毎回同じになっています。

つまり、Ver1からVer2へは40%OFF、Ver2からVer3へは30%OFFとなっており、2025年に登場したVer4では、Ver3からVer4まではPRO版が30%OFFでEX版は20%OFF。Ver4のPRO版からEX版は18%OFFとなっています。

各バージョン毎のバージョンアップ版価格が固定されており、セールの割引率も毎回同じのため、どのセールのタイミングでバージョンアップしても同じ価格になるように、設定されているようです。

  • Ver4新規一括買い6,400円から1,920円安い30%OFFの4,480円
  • Ver1からVer2:2,000円が40%OFFの1,200円
  • Ver2からVer3:2,300円が30%OFFの1,610円
  • Ver3からVer4:2,500円が30%OFFの1,750円
  • Ver4からVer5(推定価格):推定価格2,600円から30%OFFの1,820円

PRO:Ver1からVer4にバージョンアップするより、新規購入の方が安い。アップデートプランは年間1,200円。

  • Ver4新規一括払い:26,900円から5,380円安い20%OFFの21,520円
  • Ver1からVer2:6,000円から40%OFFの3,600円
  • Ver2からVer3:7,200円から30%OFFの5,040円
  • Ver3からVer4:7,900円から20%OFFの6,320円
  • Ver4からVer5(推定価格):8,300円から10%OFFの7,470円

EX:Ver1からVer4までアップデートしても14,960円なので、新規で購入するよりバージョンアップした方が安いです。アップデートプランは年間3,400円。

PRO版からEX版

  • Ver4からVer4:20,500円から約17%OFFの17,040円
  • Ver3からVer4:23,000円から約18%OFFの18,790円
  • Ver3からVer3:19,000円(セール対象外)
  • Ver5からVer5(推定価格):21,500円から16%OFFの18,060円

買い切り版所有者向けのアップグレードおよびバージョンアップの優待価格は、効果情報および、割引率から逆算した価格です。

ついでに、価格推移からVer5の価格について予測した推定価格を書いてみました。

今後の価格推移について

おおよそVer5の新規一括払い版をこれまでの流れから推定すると、PRO版が6,800円、EX版が27,900円ぐらい?かなと感じました。

推定価格はあくまで、これまでの傾向から価格を予想した価格で、年額や月額プランとの影響は無視しました。。。。

ちなみにVer5が発売されるとVer4の新規購入はできなくなります。毎回、発表が11月後半で発売が翌年3月中盤なので、いままで突然値上げをしたことはありません。

ちなみにAdobe社のPhotoshopの単体契約より若干安いフォトプランでは月々2,380円(一年縛りで実質年間28,560円)で、PhotoshopとIllustratorの単体契約は、それぞれ月々分割払いで38,460円、年間一括で34,680円です。

※価格はいずれも2025年6月10日時点

昨今の物価高の流れから、PRO版が8,800円から9,980円あたりへ、EX版が33,800円ぐらいに上がってもおかしくない感じです。

高すぎると感じたガソリンも今では1L160円でも安く感じてしまいます。

例えば、ワコムの入門よりちょっとハイグレードでプロまでには行かない16インチ液タブも、7万円から10万円に価格改定され、2025年の6月後半に発売される新型タイプのWacom Cintiq 16 (DTK168)は11万円を超えています。

16インチの新型タイプは、フルHDから2560×1600 (WQXGA)になり解像度が多少上がり、液晶と表面ガラスが密着しているダイレクトボンディング仕様でペン先と画面の差が減りました。

さらに、反応速度が25msから12msに向上しています。この性能なら7万円台から11万円に上がっても、まぁ価格相応かなとも感じます。

一方プロユースのWacom Cintiq Pro 27(DTH271K0D)は、52万円オーバー。ドラフターのように定規を使って製図するような用途にも使える32は一体いくらになるんだろう。。。

プロ向け板タブも倍近くに値上がりしています。かつては一生物と思えたワコムのドライバーソフトのサポートや修理受付期間も徐々に短くなっている感じがします。

液タブなどのドライバーサポート周りは、iPadとApple Pencilを売りたいAppleにとっては競合となり、PDFのプレビューやメモアプリといったmacOS標準アプリとの組み合わせは最悪だと思います。

だから液タブでPDFに書き込むときには複数ページを並べることができるCLIP STUDIO PAINT EXを愛用しています。そのメリットは、PDF編集ソフトより圧倒的に書き心地がよいだけではありません

Affinityシリーズと違い、PDFを読み込んでも文字化けせず、文字通りPDFにペン(ベクター形式)入れしたPDFを、PDF形式で保存しても、全体を画像(ラスター形式)にするソフトと違い、サイズが極端に大きくならない利点があります。

僕の中では、液タブや板タブでPDFに手書きのペン入れなどをするならクリスタEX一択です。

あと、クリップスタジオは、WebP動画に対応しています。動画からWebPへの変換と違い、コマ打ちできるため、ファイルサイズが小さくなります。

コマ数に上限があるPRO版と違い、EXならなめらかなパラパラスライドショーも、動画をWebPへ変換するより小さなファイルサイズで、作ることができます。

あれ、少し脱線してしまいました。

A4見開きサイズのA3用紙が等倍表示できる24インチのiPad Proがあったらすごく使い勝手が良さそうだけど、きっとiPad Pro24は40万円以上しそうな予感がします。

iCloudとの競合となる、NAS周りSMB対応。。。などなど。。Apple社は、自社のサービスと競合する箇所に対しては、非常に。。。非協力的に見えます。

さらにApple社は2024年11月に、リトアニアからiOS、iPadOS、macOS、visionOS向けの画像編集アプリ開発していたPixelmator社を買収しました。

そんな感じなので、イラスト関係でも、仕様書に詳しく書かれていない箇所のトライアンドエラーが増え、macOSで動くソフトウェアの開発が難しくなっていくかもしれません。

後に少し詳しく書きますが、買い切り版に適用できる、年額のアップデートプランへの移行については、まるで大学の教養科目で習った、税金や補助金政策のようなやり方で促しているように見えます。

新バージョン発表後の「いま買うと次期バージョンがもらえる!」キャンペーン

クリップスタジオのセールは、突発的に一括版の利用者向けに案内されるCLIP STUDIO PAINT PROからCLIP STUDIO PAINT EX へのアップグレード割引販売セールを除き、毎年6月頃と12月後半頃の年2回あります。

また、毎年11月後半に、クリップスタジオでは、翌年3月頃に発売される次期バージョンの発表を行います。
次期バージョンの発表と同時に、今購入すると次期バージョンへ無償アップデートするキャンペーンが行われます。

下は、2024年に開催されたキャンペーン情報です。

2024年11月20日以降に無期限版のVer.3.0を新規で購入した方を対象に、2025年3月に予定されているVer.4.0無期限版へのバージョンアップが無償で行われる「いま買うとバージョン4.0がもらえる!」キャンペーンがありました。

2024年11月20日時点で、もらえるキャンペーン期間は2024年12月31日までとなっています。

Ver.2.0以降毎年、同様のキャンペーンをしていますが、毎回新バージョンの発売日までもらえるキャンペーン期間が延長されました。今年も、1月1日には発売日まで延長される可能性があります。

ただし、年末スーパーセール以降、割引販売セールの可能性は、ほぼゼロに近いため、買い切り無期限版を考えている方は、12月27日17時までの購入をお勧めします。

2024年11月20日以降に掲載していたホビー三昧Dの過去の紹介より

2025年も、年末スーパーセールが開催される可能性が高いです。アップデート版やアップグレード版も次期バージョンの無償プレゼント対象だった記憶がありますが、Ver3からVer4ではそのテクニックが使えないかもしれません。

以前は、昔のAdobe CSシリーズのように、1個飛ばしで偶数バージョンが発表されたら、過去バージョンを購入して次期バージョンを貰うやり方で2回分を1回で済ませる方法がありました。

この方法が使えれば、プレゼントキャンペーンを使い、Ver3からVer4へのバージョンアップ版の6,320円(2025サマーセール価格)で購入すると、年額3,400円(Ver4発表時の新規契約)よりも240円安くなります。

Ver2からVer3へのバージョンアップ版の購入時と違い、Ver3からVer4へののバージョンアップ版は購入時に選択したライセンスのバージョンが自動的に上がるため、今年も対象になるかどうかはわかりません。

購入セールページにも大々的に書かれていますが、毎年バージョンアップをするのであれば、年間アップデートプランの方が安そうな気がします。

つまり、買い切り版を購入したら後は、アップデートプランが一番安くなると思います。

一番安いのは、買い切り版を購入して、年額アップデートプランに入ること

今回大きな失敗をしてしましました。

サマーセール2025に気づき、過去のメール案内やセールキャプチャーを見直してみたところ、毎回の割引率が同じでした。

そこで、時々見逃す12月末のスーパーセール待たずに、2025年のサマーセールにて、Ver3からVer4へのバージョンアップ版コードを購入しておき、11月後半の新バージョン発表と同時に開催される、新規購入で次期バージョン無償バージョンアップキャンペーンのタイミングで使おうと考えました。

6月になりましたがVer4になり追加機能拡張に関する情報が出ておらず、3,400円アップデートプランに入るよりも、セールで6,400円になったバージョンアップ版を購入することで240円ずつ安くなります。

そして、契約していたのに一回も使わなかったことに対する後悔も回避へできるかなと感じました。

しかし、今回は、注文後にバージョンアップコードは届かず、自動的にVer4へバージョンアップしました。

もしかすると、Ver5が発表された後に、Ver3からVer4へバージョンアップしたりアップグレードしたとしても、次期バージョンのVer5がもらえないかもしれません。

ああ、捨て金だったなぁと身をもって感じた個人的な感想は、「買い切り版のバージョンアップは損」です。

Ver2からVer3時代と違い買い切り版のバージョンアップを続けるよりも、バージョンアップせず、年額アップデートプランに入る方が、お得だと心底感じました。

アップデートプランは毎年数百円ほど価格改定(値上がり)が続いていますが、加入時点の価格で自動更新となります。

CLIP STUDIO PAINT PRO のアップデートプランは毎年1,200円、CLIP STUDIO PAINT EX のアップデートプランは毎年3,400円です。価格改定やVer5が発売されるまでは、この価格でアップデートプランに加入できます。

迷ったときはPRO版とEX版を両方購入

イラスト制作だけであればPRO版で十分です。一方、PDFファイルへの書き込みや、複数ページの編集に、アニメーション制作となるとEX版が必須になります。

PRO版を使っていると、ときどきEX版が気になりバージョンアップしたくなりますが、毎年結局支払うことになる1,200円が3,400円に増えることを考えると何だかなと感じます。

使用頻度がはっきりしないときは、EX版とPRO版を両方購入して、利用するタイミングで必要な方のアップデートプランに加入するのが、個人的には一番かなと感じました。

国策に売りなし。。。

アップデートプランも右肩上がりなので、EX版でなければならない方は、早めに加入して継続更新が良いかなと感じました。

ちなみに、2025年6月10日時点で、買い切り版のVer4からは、アップデートプランに加入できません。

8月後半に機能追加の後から加入できるかもしれませんが、アップデートプランの割引販売はないので、いつ加入しても影響はないと思います。

CLIP STUDIO PAINT バージョン4.0の機能

公式サイトの「CLIP STUDIO PAINT バージョン4.0の提供開始予定・価格・新機能のお知らせ」が詳しいため、かいつまみになりますが、Ver.4.0に追加される機能については、3D関連の強化が主に行われています。

2D関係

2Dキャラクターにピンを打ち込み、人形を動かすようにポーズを変形できるパペット変形機能が実装されました。

あとは、フィルターの強化として、色調補正や加工がおこなえたり、線画抽出が簡単にできるフィルターや、カメラレンズのような「ぼかしフィルター」の追加があるそうです。

EXだけですが、3Dデータや写真画像をトーンと線画に変換できるLT変換が強化されました。

クリップスタジオのLT変換は、Ver.1時代からかなり使いやすく、漫画家が写真を背景に使っているという話をよく耳にしました。

確かに、Blenderでサクッと作ったオブジェクトをエクスポートして、クリップスタジオにインポートしてから並べてLT変換するとかなり良い感じになります。LT変換のブラシ形状の選択などを始め設定画面が新しくなったようです。

3D関係

3D関連の強化が多くなっています。個人的には、LT変換と合わせて、Blenderや他の3D専用ツールとの組み合わせなど、より使い勝手のいいソフトになってきた感じがします。

今回ついに、3DプリントやCADで利用されているSTLファイルの直接読み込みに対応しました。

最近はClass1レーザータイプの3Dスキャナーが手頃?に購入できるようになりました。小物やシルエットモックの持ち込みなどSTLファイルの活用は、オープンソース3DソフトのBlenderを創作に使っている漫画家の間ではやっている?ようなこともよく耳にします。

Unreal Engineのアセットをマーケットプライスで買ってきて並べた方が早くない?という意見もありますが、有価アセットは過剰品質な上チリツモで結構な額になります。

手近に物があるときには、似たものをアセットを探すよりも、3Dスキャナでサクッと読み取って、CADやBlenderでなぞった方が速いことも多々あります。

モブキャラなどの人物にポーズに関しては、精度の高いモーションキャプチャーはまだまだ高額なため、汎用人物アセットのリグをIKで動かすより、人物やフィギアを3Dスキャナーで読み取って取り込んだ方が、速いのは間違いないです。

ただし、ワンオペ作業で、自分の手を自分でスキャンするような、使い方は、現実的ではなく、IKリグを動かす方が速いです。

3Dキャラクター関係では、モーション関係のBVHファイルの読み込みや、VR向け3Dアバターで使われているVRMファイルの表情読み込みと調節に対応しています。

3Dにブラシで描画が可能になったり、3D素材から他の3D素材に落影の投影が可能になったそうです。。。ふとBlenderを使った方が良くない?と感じなくもないですが、Substance 3D Painterのような書き心地なら便利そうです。

3D関係のクリップスタジオペイント機能については、3DCG方面の方々から見たとき???かもしれません。3DCGの制作環境では、一つのツールで完結するよりも、複数の専用ツールを組み合わせる使い方が一般的です。

とはいっても、絵筆作品の補助ツールとして使うには、習得コストの面や、サブスクリプションで400ドルや800ドルや2,000ドルのツールが当たり前の中、クリップスタジオそのものの延長という点ではメリットが大きいケースは多いと思います。

クリップスタジオペイントの3D機能よりも強力な上に、誰でも無償で使えるオープンソースのBlenderに搭載されている、ペイント機能はかなり良くなっています。

ただ、行ったり来たりするより、クリップスタジオペイント内で全部完結させた方が、データファイルの管理などの手間を考えても、CLIP STUDIO PAINT EXの方が簡単だと思います。

アニメーション関係

動画アニメーション関係の強化については、レイヤーセルに指定したパレットカラーをタイムラインに適用可能になったり、ファイル名の命名に関する改善など。。。完全に、アニメスタジオ向けの内容です。


以下旧記事です


2024年3月14日にVer3.0が登場しました。詳細は「CLIP STUDIO PAINT バージョン3.0を提供開始(公式)」から確認できます。

ようやくCLIP STUDIOでも字間調節のカーニングができるようになりました。

2023年11月22日から2024年3月14日までにVer.2.0 無期限版を新規に購入された方は、すでにVer.3.0への無償バージョンアップが可能になっています。

E-Mailでも案内がありますが、管理アプリの「CLIP STUDIO」を起動すると、「PAINT」の右側に○(赤丸番号)が出ているためクリックすると、「アップデート Ver.3.0.0」と言う大きなボタンが出ます。

後はアップデートボタンをクリックするだけです。EX版Ver2.0とPRO版Ver3.0の両方を持っていると。。。切り替えがちょっと面倒です。

価格改定については、事前発表の通り、Ver3.0の発売によりCLIP STUDIO PAINT PRO は5,000円から5,900円へ、CLIP STUDIO PAINT EX は23,000円から24,900円に価格が変更となりました。

なお、全バージョンの無期限版に使えるアップデートプランに関する価格改定情報が書かれていませんでしたが、今回、Pro版が1,100円(年額)から1,200円、EX版が3,100円(年額)から3,400円に少し値上がりしました。

新規契約金額が少し値上がりしましたが、次回継続価格は契約時の金額を維持します。つまり、例えばEX版を3,100円で契約している方は解約するまで3,100円で利用が可能です。

買い切り無期限版Ver.1を一括で3.0にバージョンアップするオプションはなく、順番にVer.1→2.0に更新してから、Ver.2.0→3.0へ更新する必要があります。普通に新規で購入した方が安くなるかもしれません。

無期限版Ver.2.0からVer.3.0へのバージョンアップ優待価格は、Pro版が2,300円、EX版が7,200円、Pro版からEX版へのアップグレードが21,300円となっています。


CLIP STUDIO専用片手デバイスの新型CLIP STUDIO TABMATE2の先行要約が2024年3月18日16時まで受付中です。

CLIP STUDIO TABMATE2の優待価格9,900円が、3月18日16時まで10%OFFの8,900円で購入ができます。

新型2では、CLIP STUDIO Ver3.0以降の専用設計になり他のアプリでは使えなくなりました。先にCLIP STUDIO PAINT PRO またはCLIP STUDIO PAINT EXを購入してからの購入をお勧めします。

旧版との違いは、OSを中継したBluetooth入力デバイスとしての動作から、CLIP STUDIOから直接通信をする形になったようです。つまり、レスポンスが早くなったとあります。

現行版のTABMATEを使っていますが、レスポンスが悪いとは感じませんが、TABMATE2が手になじむとTABMATEが遅いと感じる可能性は十分あります。

優待価格ベースで新型の2の価格が5,000円高くなってしまいましたが、まだ旧バージョンが優待価格として送料込みの4,900円にて購入可能です。

TABMATEですが以前あった、1ライセンス1台という購入制限がなくなっため予備機などを確保したい方は早めの購入をお勧めします。


僕は普段は、Affinity Publisherを使って、記事用の画像などを作っています。大方Affinityで対応できるのですが、唯一出来ないのが、縦文字です。

CLIP STUDIO PAINT PRO なら縦書きが簡単にできます。しかも、買い切り無制限版を5,900円で購入すれば、翌年からは1年間1,200円で最新版を使い続けることが出来ます。

クリップスタジオの前身は、コミックスタジオと機能を絞ったイラストスタジオです。名前の通り本当に、漫画に最適化されているため、縦書き文字にも対応しています。

クリップスタジオの最上位版はCLIP STUDIO PAINT EX です。EX版はクリップスタジオのPRO版から、アニメーションや漫画制作に対応できるよう複数画像の一元管理機能を追加したバージョンです。

以前の買い切り版は一生涯バージョンアップ無料という売り文句だったのですが、さすがに開発費の捻出が厳しくなり、買い切り版の無償アップデートの終了発表とともに、サブスクリプションサービスへの切り替えを発表しました。

この流れは買い切りソフトの流れとして、一回購入すれば無償アップデートが続くという期待や売り文句から神ソフトとして業界標準と呼ばれるほどにシェアを伸ばしてきた3DCGの造形ソフトのZBrushもが、サブスクリプションに移行してしまいました。

Apple M1対応やますます複雑になるソフト開発環境を考えると仕方がないところだとは思います。

ただし、やはり一回買えばずっと使えると期待して購入したユーザーにとっては、寝耳に水でした。

前回コミックスタジオやイラストスタジオからクリップスタジオに移行したときには、申請により、コミックスタジオはEX、イラストスタジオはPROへの無償アップグレードが提供されました。

クリップスタジオには20年以上長く使い続けている利用者がいます。20年で芽が出てプロになった人や、アシスタントがデジタル化に戸惑う先生に伝えたりと、確実に商用ユーザーがいます。

関わるスタッフの裾野が広い、アニメのデジタル化でも、ペン入れの自然さなどから受け皿になってきました。

サブスクリプション化の告知は、一度購入すればずっと使える安心感を期待していた駆け出しであったり同人作品やイラストレーターにとっては、大きなもので、かなり多くの声が開発元に届いたようです。

そこで、サブスクリプションに移行したことで、生涯アップデートを期待していたユーザーに対して、アップデートプランという一つの答えを出しました。

クリップスタジオのアップデートプランは、買い切り版を所有しているユーザーにとっては、最新版を安価に継続して使い続けることができる手段です。

宣言された毎年2回程度の機能追加や大幅な改善に加え、OSのバージョンアップによって発生した不具合を我慢したり、エラーが出ないよう騙し騙し使うことをすることなく、常に最新の機能や改善点を、継続して使うことができます。

もちろん、クリップスタジオのアップデートプランでは、常に加入と解約が可能です。解約期間が長くなっても権利は消失しません。

アップデートプランですが、イラストソフトとしてクリップスタジオのコストパフォーマンスの良さはピカイチで、PRO版のアップデートプランは1年間で1,200円です。

EX版は年額3,400円と少し高いような気がしますが、10年間EX版をアップデートプランで使い続けても、34,000円で済みます。

(注意:2024年3月14日から年額が3,100円から3,400円に上がりました。価格が変わらないという前提での概算です)

最上位となるEX版を、PRO版の価格を見ると高くは感じますが、アップデートプランを10年間続けても、月額1,080円からのAdobe CC 単品フォトプラン1年分より安くなっています。

なんとなく、2,728円からの単体プランから独立してPhotoshopだけが1,080円なのは、クリップスタジオとAffinity Photoの影響かと思います(2023年12月時点の価格です)。

画像ソフトは色々使い分け横断的に使うより一本に絞った方が便利です。

また、長く使うのであれば、利用者数とコストはとても重要になります。

特に継続性は最重要で、プロとして名前が売れている先生方の存在と、熱烈な愛好ユーザーが大きな声でしっかり要望を伝え、開発者も時に刃物のように鋭いユーザーの声に耳を傾け答えている状態は心強いです。

CLIP STUDIO PAINT PRO やその上位のCLIP STUDIO PAINT EX は、継続性や保守性などあらゆる側面において、安心して使い続けることができるソフトです。

あと、買い切りだけではなく、月額プランもあるため、一時的にパソコンが増えたり利用したくなったときでも、安心して対応できる良さがあります。

ペンタブレットを利用したときの書き心地が最大の魅力

人それぞれかと思いますが、僕にとってのクリップスタジオの最大の魅力は、ペンタブレットを使ったときのペン入れフィーリングの良さだと思います。

遅延は、画面がないペンタブレットより、ペン入力箇所がモニターになっている液タブ(液晶ペンタブレット)の方が気になります。

前回試したとき、ワコムのペンタブレットドライバーがM2に対応しきれず不具合が残っていると案内が出ていました。そのときでも、クリップスタジオProのVer1は、ある程度普通に使うことができました。

ワコムとクリップスタジオは、同じ国内企業でもあり開発部門とのパイプがあるようです。コミケ(コックマーケット)でも隣り合った特設ブースで、両方を同時に試すことができるといった案内メールを見たことがあります。

8月頃M2へ正式対応したドライバーにより、Affinity Designerでの遅延はなくなりました。それでも、液タブでクリップスタジオ Pro Ver1を使った後に、Affinity Photoを立ち上げペン入れをすると、遅延感が気になります。

ほんとに微妙なフィーリングの違いなのかもしれませんが、クリップスタジオの方が、鉛筆や筆などで書き込んでいったときの、ペンタブレットの書き心地が良いと思います。

Ver2.0で整列機能が実装される

Ver1世代のクリップスタジオでは、文字やオブジェクトの整列ができませんでした。

整列は僕にとっては結構重要で、サブスクのAdobe CCを個人利用で使うのはもったいないと思い、当時代替ソフトとして有名になり始めていたAffinityに切り替えました。

ネックだった整列機能ですが、ついにVer2.0へ実装され対応しました。

2024年3月に登場予定のVer3.0ではついに、テキストの、均等揃え、両端揃え、カーニングで字間を調節が可能になり、テキストを円形に配置できる機能といった、テキストレイアウトが強化されます。

縦文字やコミュニティ公開のペンが多い

クリップスタジオでは、元々コミックスタジオとして、漫画制作用のソフトとして、発展してきました。

ワコムのペンタブレットにも、コミックスタジオの複数ページ機能が入っていないイラストスタジオが付属していました。

当時Adobe Photoshopが1本9万円以上する中で、イラストスタジオは5千円と格安だったため、利用者が多くいました。

利用者が多いということは、カスタムペンなどコミュニティのツールが多く公開されており、キラキラしたイラストなど、色々なペンや素材があるため、とても使い勝手が良くなっています。

さらにコミックスタジオでは、ファンがツールなどを公開して利益を手に入れることができる場所を提供しています。

無償や有償など多くのアイテムを使うことができるのも、クリップスタジオが愛される、ポイントの一つだと思います。

クリップスタジオ ペイントの良いところ

クリップスタジオペイントは、ペンタブレットを持っている方なら、絶対におすすめです。WindowsにもmacOSにも対応しています。

Adobe Creative Cloud一部になっているPhotoshopと比べると酷ですが、Affinity PhotoCorel Painterよりも、筆が自然で書き心地が良いので気に入っています。

ペンタブレットのペン入れでは僕はPhotoshopよりクリップスタジオの方が、フィーリングがよく手になじんでいます。特に入りと抜きの感じの気持ちよさが違います。

最上位版のCLIP STUDIO PAINT EX はPRO版に複数ファイル管理やアニメーション機能などを追加したソフトです。

EX版が特別なわけではなく、価格が5,900円のPRO版は、まだ駆け出しの漫画家やイラストレーター(絵師さん)に愛用されています。

漫画の先生にとって、絵をぱらぱら漫画のように切り替えて見なければわからないような、微妙線の違いがすごく重要です。

NHKの漫画家の卵に向けて人気漫画家先生の制作現場を解説付きで紹介する、レギュラー番組「浦沢直樹の漫勉」をみながら、採用と不採用の線で大きく印象が変わるのを目の当たりにしました。

ペンは漫画家の命、EX版になっても機能が拡張されるだけで、書き心地や使い勝手が同じ確かな実力と実績のあるソフトです。連載に追われる状況でも対応できるカスタマイズ性も持ち合わせています。

アニメ業界でも使われている?

「クリップスタジオは、アニメ制作の業界でも使われています」と聞いたことがあり、僕自身もそんな感じがすると思っていますが、念のために調べ直してみました。

アニメ業界ではまだまだ紙を利用している作品が多く、スタジオジブリの宮崎駿監督が紙に描かれた絵をチェックしているシーンをNHKのドキュメンタリー番組でよく見かけます。

自社で養成所を持つP.A.WORKSでも紙を利用しているようです。たしかに、「YouTubeの【ドキュメンタリー】アニメーションワークショップ初開催までの道のり」で、鉛筆と紙を使っています。

デジタル化は進んでいないのかなと思いつつ、国内アニメスタジオの求人情報をチェックしてみましたが、応募条件にCLIP STUDIOが書かれている職種は、イラストやゲーム関係ばかりでした。

そこで、海外の求人情報をチェックしてみたところ、ディズニー系やワーナーブラザーズ系などグローバルなアニメーションスタジオでは、Toon Boom Animation社製のソフトを使っていることがわかりました。

Toon Boom Animation社にはデジタルアニメーションの世界標準とアピールがされています。

アニメーションの作画工程では、絵コンテを元に原画担当者がレイアウトを決め原画を描き、動画担当者に原画と動きなどの指示を渡し、動画という原画と原画の間をつなぐ中割の画を仕上げていくそうです。

1回の30分アニメにも100人以上の人が作画が関わっている作品も多く、週間数十本あるTVアニメのエンドロールには、メインの原画や動画を担当した人の名前は出ますがすべての人が出るわけではないようです。

世界標準のアニメーション製作ソフトの価格を見て感じたのですが、日本国内ではコスト的にCLIP STUDIOが使われているような気がします。。

そんな中、東映アニメーション株式会社のデジタル作画ツールに、CLIP STUDIO PAINT for iPadが採用されたと発表されていました。

参考:東映アニメーション株式会社がデジタル作画ワークフローに CLIP STUDIO PAINT for iPadを採用。。。

まだまだ紙への手書きが多いアニメ業界のようですが、CLIP STUDIOでは、スタジオジブリ作品で利用されてきたToonzを元にオープンソース化たOpenToonzとの連携強化がされています。

株式会社ドワンゴが開発しているオープンソースのOpneToonzは、宮崎駿監督の長編最新作「君たちはどう生きるか」の作画工程のペンシルテストや色彩設計や彩色で利用され、すべてのカット撮影工程で利用されていると採用事例にありました。

参考:OpneToonz採用事例2023年「君たちはどう生きるか」

ディズニーやハリウッドよりも遙かに小規模予算の国内TVアニメで放送されるデジタル作画では人手不足が常態化しているそうです。

そうなると、多くの外注の助けを借りたい国内アニメスタジオでは、PhotoshopとCLIP STUDIOの採用が現実的なのではないかなと考えました。

むしろ、低価格で提供しているCLIP STUDIOが漫画やアニメ業界を支えているようにも見えます。

CLIP STUDIOは日本語の制作ノウハウ情報が多い

YouTubeでは、CLIP STUDIOのアニメーション機能の使い方公式動画の他にも、プロの作画や原画担当者の講習やノウハウ動画もYouTubeに色々公開されています。

アニメーション機能の使い方(CLIP STUDIO公式動画)

20年以上の歴史がある国産ソフトのため、イラストや商業誌を目指す漫画家さんに愛用されているCLIP STUDIOは、利用者が多く日本語のノウハウ情報が多くなっています。

PRO版からEX版へのアップグレードについて

クリップスタジオの無期限版には、PRO版からEX版へ定価の差額で乗り換えることができる、優待アップグレードもあります。

PRO版からEX版へのアップグレードについてですが、無期限版のアップデートプランが1年間で3,400円と、PRO版の1,200円より高いためアップグレードに慎重になった方が良いところはあります。

1つのプロジェクトで複数ページを管理したり、写真をイラスト風にする使い方をする場合は、EXが必要になります。

複数ファイルについてはPROでも、工夫することはできますが、プロジェクト管理するとき、一枚一枚、画像ファイルが違うと、閉じたり開いたり一覧で見たりと行った管理が大変です。

ただ、一枚づつ、イラストを作り上げる使い方なら、PRO版の機能しか使わないため、EX版は必要ないと思います。

ちなみに、PRO版で作った絵やファイルをEX版で読み込むことに、何の問題もありません。もちろんEX版で書いた絵を無劣化でPRO版に書き出し、戻すこともできます。

EXからPRO版へのダウングレードはありませんが、PROの買い切り版は5,900円です。契約料が3倍違うため、PRO版とEXの2本持ちで、年間計画をみながら、アップデートプランを使い分けるのも手かなと思いました。

無期限優待版について

クリップスタジオには月額や年払いのサブスクリプションプランもありますが、買い切り版のCLIP STUDIO PAINT PRO や、CLIP STUDIO PAINT EX の無期限版を持っている方にとってお得なプランがあります。

それは、1年間のアップデートプランです。

契約はいつでも開始して終了し再開することができ、1年間の契約になります。Pro無期限版向けが1,200円、EX無期限版向けが3,400円です。

買い切り版で2.0以降の3.0先行機能を使う場合アップデートプランが別途必要です

注意点として今回はVer.2.0へのアップグレードのため、Ver3.0の先行機能として登場するVer.2.1、2.2を利用するには、常に最新バージョンが使える1年間のアップデートプランの契約(契約日から開始)が追加で必要です。

Windows版は新機能が使えないだけですが、毎年メジャーバージョンが上がるmacOS版は動かなくなってしまうこともあるため、アップデートプランに移行するしかないかなといった感じもあります。

ドライバーを長期間サポートしているワコムさんのバージョンアップ履歴や情報提供の呼びかけを見ていると、AppleによるmacOSの仕様変更に追随する為のコストはかなりかかっているようにも見えます。

Ver3.0や4.0といったバージョンアップの節目で購入する方がお得感はありますが、クリップスタジオの開発元は、ユーザーの声に耳を傾け、常に改善を行っています。

例えばVer3.1の新機能をユーザーが使いにくいと声を上げればVer3.2で同機能を大幅に改善する可能性もあります。

Ver3.0と購入時期によって固定されるVer3.2とVer3.3を同時にメンテナンスすることで開発費が膨らみ価格が高騰することを考えれば、Ver x.0とVer x.yの2択になっている方が双方にメリットがありそうです。

まだまだユーザーから届いた多数の要望が残っている

新しいクリップスタジオへの新機能搭載がユーザーからの意見で取りやめになったこともあります。

前例として「画像生成AIパレット」があります。

発表に反応に反応したユーザーから、「CLIP STUDIO PAINTを使っただけで、画像生成AIで作ったと疑われてしまう。」などの意見が寄せられました。

中には「なぜ要望が多い機能の改善に取り組まずに、問題視されている機能を追加するのか理解できない」という意見もありました。

昔から要望が多かったのに、ずっと実装されなかった機能の一つに、今回のVer2.0で実装された整列機能があります。

ほかにも今まで取り組めなかった要望が、届いているはずです。今回の整列機能も要望が改善した瞬間に当たり前の機能として浸透し、できて当たり前と感じる新たな要望が生まれます。

今回のアップデートプランという買い切り版ユーザーの年額払い化により、改善がまだまだ継続的に続くことが期待できます。

アップデートプランは月額プランよりも安価であり、長期的に見たとき影響は低くなります。

やっぱり無期限版がお得

CLIP STUDIO PAINT PRO や、CLIP STUDIO PAINT EX の月額プランを見ると、無期限版がお得なのかなと思います。

一括購入するときに、PRO版は5,900円、EX版は24,900円かかる上に、購入時点でVer3.2が出ていても、Ver2.0やVer3.0といったX.0バージョンしか使えないあたりが少し損をした感じを受けるかもしれません。

Ver3.0の先行バージョン利用という意味でのVer2.1やVer2.2なので、利用するためには、アップデートプランの加入が必要になります。

2023年11月22日にVer3.0の発売予定と新機能が発表されました。発表により無期限版を新規で購入するとVer3.0への無償バージョンアップ特典が付いてきます。

無償バージョンアップ特典には一応期限が2023年11月22日~2023年12月31日までとありますが、延期されると思います。

価格改定の発表もあり、Ver3.0の発売日以降CLIP STUDIO PAINT PRO は5,000円から5,900円へ、CLIP STUDIO PAINT EX は23,000円から24,900円に価格が上がります。

Ver3.0がされるまではVer2.0価格で購入できます。無償バージョンアップ特典付きの今がお得だと思います。

なお、2023年12月24日まで最新のEX版を期間限定で試すことができるキャンペーンを開催中です。

無償アップデート継続していたVer1の買い切り版だった頃よりも、機能改善の速度が速くなっています。1,100円でも良いのかなと思います。

EX版についてですが、開発側の立場から見ると、PRO番のアップデートプランは年額1,100円と少なく開発費の回収に苦労しているためか、アップデートプランが3,100円になるEX版へのアップグレード割引セールを、半年に1回から2回ぐらいのペースでゲリラ的に開催しています。

クリップスタジオは値引きをしないイメージがありましたが、2023年度は少し多くて、5月頃と10月頃と11月末のブラックフライデー付近に1週間程度 Ver1からVer2.0とEX版へのアップグレード割引セールを開催していました。

アップデートプランを利用する場合はあまり関係がありませんが、Ver1からVer3.0へ一足飛びでアップグレードはできず、Ver1からVer2.0へアップデートした後、Ver2.0からVer3.0のアップグレード版を順番購入にする必要があるそうです。

クリップスタジオでは毎年3月頃にVerが上がっていくため、無期限版のアップデート(Pro=>Pro、EX=>EX)はコスパが悪いと思います。

アップデートプランですが、PRO版は月額換算92円。EX版は月額換算280円です。

月額プランを長く使うようであれば、ホテルやゴルフの会員権のような感覚で使うことができる一括購入の無期限版が良いかなと思います。

PRO版でもかなりのことができますが、EX版には3D素材を配置時に同時に4方向から確認する機能や、台詞を一括設定できるストーリー機能など、動画制作時のストーリーボードなどかなり役立っています。

ストーリーボードを作る映像制作の立場から書くと、クリップスタジオなら漫画が描けなくても吹き出しも思い通りにつけることができ、擬音語の「しーん」など実際の音に置き換える大変な作業を、音響さんや音声さんに丸投げできたりします。

撮影前の企画段階なら、リアルすぎる反面、ほぼ完パケに近いBGMに音声や効果音などを事前に入れてしまうことができる、Unreal Engineでラフ作るよりかなり楽です。

僕は買ってしまうと購入金額を忘れてしまうため、月額92円は破格でEX版の月額280円はかなり安いと思っています。たしかに、業界標準的な立ち位置にあるソフトだと実感しています。

使い慣れれば、ストーリーなどの創造制作でもかなり強力な武器だと思います。気がつけば今まで1冊480円ぐらいで購入できた500枚入りB3コピー用紙が1冊980円から1,280円まで上昇しています。

まだ、紙の方が早いのですが、後から今月の紙の補充量(支出)を確認してみると、1枚2.5円で20枚書けば50円と気がつけば2冊以上消費している事に気づきました。

塵積ですがペーパー代で完全にペイできてしまうと最近本気でクリップスタジオを使っています。PRO版でも良いかなと思っていましたが、ブログ記事のネタがきっかけで色々気づき、EX版にもっと早く移行しておけば良かったと今は思っています。

公式サイトで最新の情報を確認することができます。